『アベンジャーズ』(Avengers)は、マーベル・コミック刊行のアメリカン・コミックスに登場するヒーローチームである。また、彼らが登場するコミック、アニメ、映画のタイトルにも使われている。1963年に「それぞれ違う能力を持ったヒーローたちが協力して戦う」というコンセプトのもとに、すでに個別で活躍していたヒーローたちによって結成された。マーベル・ユニバース最大のヒーローチームとして人気を博す。アベンジャーズの特徴的な点は、家族だけで構成されるファンタスティック・フォーやミュータント限定のX-メンとは異なり、ヒーローであれば参加条件がない、ということである。そのため、個人で主役を張るタイトルを持っているようなキャラクターからマイナーなキャラクターまで、非常に多くのヒーローが在籍している。チーム集合時の掛け声「Avengers Assemble!」は、チームを象徴する台詞であり、随所で使用されている。チームは、『アベンジャーズ』第1号(1963年9月)でデビューし、スタン・リーとジャック・カービーによって創造された。『アベンジャーズ』誌は第6号(1964年7月)までは隔月、そしてその後から最終号である402号(1996年9月)までは毎月発行された。1970年代半ばには多くのスピンオフ、ミニシリーズ、年刊号も発売された。他のスピンオフ・シリーズには全102号の『ウエスト・コースト・アベンジャーズ』(1985年10月 - 1994年1月、第47号で『アベンジャーズ・ウエスト・コースト』に改題)、全40号の『ソロ・アベンジャーズ』(1987年12月 - 1991年1月、第21号で『アベンジャーズ・スポットライト』に改題)がある。1996年と2004年の間にマーベルは、3回にわたっての『アベンジャーズ』の主要タイトルを再展開した。1996年、「ヒーローズ・リボーン」のストーリーの為にいったんリニューアルされ、別の世界を舞台とした『アベンジャーズ』第2期が始まった。第2期はロブ・ライフェルドが原作、ジム・バレンチノが作画し、全13号(1996年11月 - 1997年11月)が発行された。最終号で「ヒーローズ・リボーン」の世界に居たアベンジャーズは正史のマーベル・ユニバースに帰還した。1998年よりまた再展開され、『アベンジャーズ』第3期が全84号(1988年 - 2004年8月)刊行された。第1期から通算で500号(2004年9月)となるとナンバリングが全期合算され、503号(2004年12月)の後、『アベンジャーズ・フィナーレ』(2005年1月)で最終号を迎えた。2005年1月より、新たなチームを描いた『ニューアベンジャーズ』誌がスタートし、それに続いて『マイティ・アベンジャーズ』、『アベンジャーズ: ジ・イニシアチブ』、『ダーク・アベンジャーズ』が創刊された。2010年より第4期となる『アベンジャーズ』誌が始まった。ライターのジェフ・ジョーンズはカート・ビュシークのカーンの話を纏め、アベンジャーズは国際連合により国際機関に任命された。この際にハーツ・オブ・ジャックと2代目アントマンが新たにメンバーに加わった。次のライターのチャック・オースティンは、キャプテン・ブリテンをチームに入れた。そしてその次のライターのブライアン・マイケル・ベンディスは「Avengers Disassembled」のエピソードでタイトルはリブートされた。 「Chaos」と題されたストーリーではチームのメンバーの内何名かが死亡し、信頼関係が薄れて行く姿が描かれた。スカーレット・ウィッチが生まれるはずだった自身の子供への想いによる苦悩で徐々に精神を狂わせ、現実改変能力を暴走させることとなった。チームは混乱し、アベンジャーズ・マンションは崩壊し、残ったメンバーたちは解散に同意した。解散から半年後、重犯罪刑務所ラフトからヴィランたちが集団脱獄したところにヒーローが駆けつけ、彼らは新たなアベンジャーズを結成した。この当時のメンバーはアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ルーク・ケイジ、ウルヴァリン、ローニン、スパイダーマン、スパイダーウーマン、セントリーであった。「マーベル・シビル・ウォー」のストーリー展開では、アメリカ政府によるスーパーヒューマン登録法の是非を巡り、スーパーヒーローたちは二分することとなった。ニューアベンジャーズも分裂状態となり、登録法反対側は社会の敵とされ、レジスタンス活動をすることとなった。このシリーズではルーク・ケイジが地下に潜ったアベンジャーズを率いており、エコー、ローニン、スパイダーマン、スパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー)、ウルヴァリン、アイアン・フィスト、ドクター・ストレンジがメンバーだった。その後、スクラルによる地球侵略の際、ジェシカ・ドリューはスクラルの女王ヴェランケが化けた偽物であり、本物の彼女は誘拐されていたことが明らかになる。スクラルの敗北の後、ドリューは他の誘拐されたヒーローたちと共に救出された。その次の大型クロスオーバー「ダーク・レイン」のときにエコーとアイアン・フィストがチームを抜け、ミス・マーベル、キャプテン・アメリカ(バッキー・バーンズ)、モッキンバードが新たに加わった。「ヒロイック・エイジ」のストーリー開始後は、キャプテン・スティーブ・ロジャースが政府公認のアベンジャーズを再建する一方、スタークの援助によりそれに反発したルーク・ケイジも独自のチームを続けることになり、ニューアベンジャーズは公に認められたチームとなった。キャプテン・アメリカはメインのアベンジャーズを支えるためにこのチームを離れ、そしてアイアン・フィストが再び加わり、さらにジェウェルとシングが追加メンバーとなった。スティーブ・ロジャースも時折参加し、そしてオズボーンの協力をし、非難の対象となっていたビクトリア・ハンドがロジャースの援助によりチームのバックスとなった。シビル・ウォーにより、アイアンマンはフィフティ・ステイト・イニシアティヴ・プログラムに基づいて政府公認のニューヨークのチームを再構築した。リーダーはミス・マーベル(キャロル・ダンバース)で、その他にアレス、ブラック・ウィドー、セントリー、アイアンマン、ワンダーマン、ワスプがメンバーだった。しかしながらシークレット・インベージョンの際にワスプが死亡し、さらにアレスとセントリーはノーマン・オズボーン率いるチームへと引き抜かれ、以降は『ダークー・アベンジャズ』誌に登場することになった。 『マイティ・アベンジャーズ』誌上ではハンク・ピムが死亡した前妻に代わってワスプとなり、新たなアベンジャーズを結成し、自分たちこそが正規のアベンジャーズであると主張した。彼のチームはGRAMPA(Global Reaction Agency for Mysterious Paranormal Activity)と呼ばれる多国籍組織の下で活動した。このチームにはハンクのほか、ハーキュリース、アマデウス・チョ、スタチュー、ヴィジョン、ジョカスタ、U.S.エージェント、クイックシルバー、スカーレット・ウィッチ(実際はロキの変装)が加わった。また、アイアンマンとハルクがカソンとの戦いの際に一時的に加わった。「シークレット・インベージョン」のイベントの後、ノーマン・オズボーンはS.H.I.E.L.D.をH.A.M.M.E.R.へと再編成し、新たな政府公認のアベンジャーズを結成した。オズボーンはアレスとセントリーを前チームから引き入れた他、父のウルヴァリンに扮するダケン、キャプテン・マーベルに扮するマーベル・ボーイ(ノー・ヴァー)、ミス・マーベルに扮するムーンストーン、ホークアイに扮するブルズアイ、スパイダーマンに扮するヴェノムがメンバーとなった。「ダーク・レイン」を終わらせた「Siege」のストーリー完結後、4誌全て(『マイティ・アベンジャーズ』、『ニューアベンジャーズ』、『ダーク・アベンジャーズ』、『アベンジャーズ: ジ・イニシアチヴ』)がキャンセルされ、そして2010年5月より新たなオンゴーイングシリーズである『アベンジャーズ』が刊行された。チームメンバーは第1号で明らかにされ、ソー、ホークアイ、スパイダーマン、ウルヴァリン、キャプテンアメリカ、スパイダーウーマン、アイアンマン、そしてリーダーはマリア・ヒルであった。アベンジャーズの中核を成すメンバーであり、「ビッグ3」と呼ばれる。二代目も存在してる。縮小能力を持つ。1977年に出版された「What if the Avengers fought evil in the 1950s?(もしもアベンジャーズが1950年代で悪と戦っていたら?)」では1950年代の「アベンジャーズ」として「エージェント・オブ・アトラス」が登場した。チームはマーベル・ボーイ、ビーナス、3Dマン、ゴリラマン、ヒューマン・ロボット(M11)、ジミー・ウー、ネイモラ、およびジャン・オブ・ザ・ジャングルから成り、ほとんどは1950年代に実在したヒーローであるが、3Dマンは1977年になって新規に設定された「1950年代のヒーロー」である。この時点ではあくまでも「What if」シリーズの番外編だった。しかし、1998年になってイモータスにより消滅させられた並行世界に存在していたという設定が付加され、3Dマンとジャンの抜けた後のは、正史世界の現代にやってきた。MC2と呼ばれる時空では、アベンジャーズは解散し、アベンジャーズ・マンションは博物館となった。その後エドウィン・ジャービスの呼びかけにより、次世代のヒーローたちによる新たなアベンジャーズが結成された。メンバーの多くは元アベンジャーズだったヒーローたちの子供たちである。現行のマーベル・コミックの世界観(マーベル・ユニバース)は、戦前から連綿と続いている上に、地獄・北欧神話の世界・果ては無限に存在する異世界によって成り立つ世界観となっている。商業上の都合から人気キャラが死亡しても一定の期間がたつと「死んだのはクローンで、本物は生きている」や、「死後の世界から帰ってきた」といった設定で復活してしまう。新規ファンの獲得が難しく、また、昔のセンスでデザインされたコスチュームや設定を現代の目で見ると難がある。そのため、現行のマーベル・ユニバースとは別に、アルティメット・ユニバースという新しい世界観を舞台にしたコミックシリーズが2000年9月から新たにスタートした。このシリーズでは各キャラクターのコスチューム・設定・世界観ストーリーの内容等が現代風にアレンジされ、全く独立したストーリー展開で新規ファンの獲得を狙っている。その内の一つがアベンジャーズを元にした『アルティメッツ』である。アメリカの秘密組織 S.H.I.E.L.D. に所属する、ニック・フューリー率いる超人特殊部隊という設定になっており、メンバーはキャプテン・アメリカ、ソー、アイアンマン、ジャイアントマン、ワスプ、後からホークアイ、クイックシルバー、スカーレット・ウィッチも加入している(ハルクは変身すると分別が付かなくなるため、現在隔離されている)。ミニシリーズである『Ultimates Vol.1』『Ultimates Vol.2』『Ultimates2 Vol.1』『Ultimates2 Vol.2』までが刊行され、『アルティメット X-メン』や『アルティメット スパイダーマン』でもゲスト出演、スパイダーマンと競演したクロスオーバー『Ultimate Six』等も刊行されている。以下、月間シリーズこそないが事あるごとにミニシリーズが刊行されている。スカーレット・ウィッチが創造したミュータントが人間の上に立つ並行世界では、ルーク・ケイジが人間を守るために戦うために、(ミュータントパワーではない)スーパーパワーを持った人間のチームを結成する。アヴィ・アラドのプロデュースの下、全13話のシリーズ " が製作され、20世紀フォックス・テレビジョンより1999年10月30日から2000年2月26日まで放送された。このシリーズでのアベンジャーズは、アントマン(ヘンリー・ピム)がリーダーで、ワスプ、ワンダー・マン、ティグラ、ホークアイ、スカーレット・ウィッチが参加していた。マーベルアニメーションと外部スタジオのは、アベンジャーズのテレビアニメ『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』を製作し、2010年に放送が始まった。2010年秋よりディズニーXDより20本のミクロ・シリーズとして始まった。日本では2011年7月18日よりディズニーXDでシーズン1が放送されたが、シーズン2が放送されないまま下記の『アベンジャーズ・アッセンブル』の放送開始が決定した。このシリーズのチームはオリジナルのアベンジャーズをベースとしており、メンバーはアントマン(ヘンリー・ピム)、キャプテン・アメリカ、ハルク、アイアンマン、ソー、ワスプ、ブラック・パンサー、ホークアイである。2013年5月より、『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』の後番組としてディズニーXDで始まった新シリーズ。世界設定が作り直されており、マーベルシネマティックユニバースと同様に複数のアニメシリーズが同一の世界観を共有しているため、『アルティメット・スパイダーマン』、『』といった他の作品とのクロスオーバーも行われている。日本では2015年の6月より放送開始。原題『Avengers Confidential: Black Widow & Punisher』。マッドハウス製作MARVELアニメ第6弾。日本では2014年9月にBD版が発売予定。(DVD版はレンタル専用品)S.H.I.E.L.D.に拘束されたパニッシャーがブラック・ウィドウとチームを組まされ極秘任務に就く。アベンジャーズからはアイアンマン、ハルク、ソーが登場。2014年4月より2015年3月に、テレビ東京系6局ネットほかで放送。日本の男児向け市場を念頭に置いて企画・製作されており、アニメ制作も日本企業である東映アニメーションが行っている。マーベルアニメーションは、アベンジャーズを現代風にアレンジしたコミック『アルティメッツ』を元にしたアニメ映画化である" とその続編の " の2本を製作した。各キャラクターのデザインが現代風になり、各設定も変更が加えられたオリジナルストーリーである。この他、子供版アベンジャーズを主役とした『』も発売された。マーベル・スタジオズ製作の実写映画『アイアンマン』(2008年)、『インクレディブル・ハルク』(2008年)、『アイアンマン2』(2010年)、『マイティ・ソー』(2011年)、『』(2011年)はそれぞれ世界観を共有しており、『アベンジャーズ』(2012年)へと繋がるようになっている。『アベンジャーズ』はウォルト・ディズニー・スタジオ配給で監督・共同脚本はジョス・ウィードンで、『アイアンマン』、『アイアンマン2』の監督のジョン・ファヴローも製作総指揮として参加する。主なキャストは、ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマン)、クリス・ヘムズワース(ソー)、サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)、スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドー)、クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)、ジェレミー・レナー(ホークアイ)、マーク・ラファロ(ブルース・バナー)、ルー・フェリグノ(ハルクの声)である。
出典:wikipedia
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