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新宝島

『新宝島』(しんたからじま)は、1947年に手塚治虫が発表した漫画。原作・構成/酒井七馬、作画/手塚治虫。書き下ろし単行本。手塚治虫にとってデビュー長編であると同時に出世作であり、戦後日本マンガの出発点とされる。マンガ史における本作のマンガ表現の果たした役割についても研究者の間で議論となっている。時は現代、亡くなった父親の書類箱から宝の地図を見つけたピート少年は、知り合いの船長とその島へ行こうとするが……。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』をベースにターザン、ロビンソン・クルーソーを混ぜ合わせたような物語と表現されている。育英出版発行の(赤本漫画)。一部キャラクターの顔は酒井七馬が描いたが、大部分が手塚治虫の作画。ただし当時の赤本マンガの通例により、手塚の原画を写真製版したものでなく、版下職人が手塚の原画を手描きでトレースして製版した描き版である。発行時期によって装丁が一部異なる。発行部数については、4万部という推測から40万部という証言、80万部とも言われており、正確な数は不明である。なお、手塚治虫の原稿料は3,000円の買い切りであり、手塚に印税収入は入らなかった。1968年頃発行。文進堂発行の漫画研究叢書。西上ハルオの手でトレス版が発行されている。初期発行のものには「(1)」と表記されているものの2号以降は出版されず。1986年10月3日、講談社発行の手塚治虫漫画全集のために描き下ろされたリメイク版。元本をもとに、手塚治虫自身で全て描き直されている(後述)。2009年2月27日に、1947年発行の初版本が小学館クリエイティブから復刻発売された。2000円の通常版と、7980円の豪華限定版の二種類。本文192ページ。正式な復刻はこれが初となる。講談社発行。手塚治虫漫画全集に準ずるリメイク版の『新宝島』と育英出版の赤本に準ずる『新寶島 オリジナル版』が、それぞれ別個の書籍として刊行されている。本作品は、講談社の手塚治虫漫画全集出版時の描き直しの際、多くの描き換えがされている。その他、多くの描き換えが施されている。描き換えの理由については手塚治虫漫画全集版巻末の「『新宝島』改訂版刊行のいきさつ」において、当時の原稿を紛失しており、原本からの復刻も赤本マンガは職人の描き版であり手塚本人の絵ではないこと、酒井七馬の手が入っていて手塚治虫作品とは言えないことなどを挙げている。本作は、当時の中央の出版社の少年雑誌に掲載されるマンガが4ページ程度だった時代において、200ページを越えるボリュームで描き降ろし出版された。それまでのマンガの「単純」「短い」といった常識を打ち破り、奇想天外な冒険ドラマが描かれた本作が40万部とも言われるベストセラーを記録したことによって、赤本マンガブームが到来した。本作を読んで影響を受けたり、漫画家を志した読者も多い。藤子不二雄、石ノ森章太郎、ちばてつや、望月三起也、古谷三敏、楳図かずお、中沢啓治、つげ義春など。劇画を始めた辰巳ヨシヒロ、さいとう・たかを、桜井昌一、佐藤まさあきも衝撃を語っている。漫画家以外にも、小松左京、宮崎駿、横尾忠則、和田誠、赤瀬川原平、青木保、石上三登志らが少年時代に出会った驚きを思い出として振り返っている。一方、既に漫画家として活躍していた横井福次郎は『新宝島』を酷評したという。その映画的表現から、「絵が動いている」と当時の漫画少年たちに衝撃を与え、マンガの映画的な表現を、手塚が生み出したとして、この作品は長らく手塚神話と一体化されていた。とりわけ手塚治虫の影響が大きかったトキワ荘グループのマンガ家によって喧伝され、中でも藤子不二雄の『まんが道』のエピソードや自伝で影響を語っており、1970年代以降の手塚治虫と『新宝島』神話の浸透に大きな役割を果たしていた。神話の形成については、『新宝島』がベストセラーであったにもかかわらず、最初の赤本マンガの育英版以降再版されず、1950年代以降は幻の作品になり現物を目にできないことも理由としてあった。だが、1980年代末以降の研究では、宍戸左行『スピード太郎』や大城のぼる『汽車旅行』など、映画的な表現をしたストーリー漫画が戦前に存在したことが指摘されるようになった。マンガ研究家の宮本大人は戦後の子供が手塚治虫のマンガに衝撃を受けたのは、第二次世界大戦中の漫画に対する規制による表現の断絶が原因ではないかとみている。なお、生前の手塚治虫は長く本作の復刻を拒み、手塚治虫漫画全集に納める際に自らが描き直したが、本作の作品的価値についても否定的であった。手塚と酒井の役割分担については、中野晴行は共作者の酒井が元アニメーターであったことから、映画的表現はむしろ酒井の功績であるとの考えを示した。一方、野口文雄は中野の説に反論し、『新宝島』の革新性は、それまで主に登場人物の台詞による説明に頼っていた時間や状況の進行を、台詞によらずスピーディなアクションやコマ割り・構図による表現で行ったことであるとし、こういった表現がむしろそれ以降の酒井七馬の作品にも影響を与えたとする。手塚本人は、手塚治虫漫画全集版のあとがきで「酒井さんが、原案と構成をしたことになっているが、原案はともかく、構成の草案は自分がした」と記している。この他、竹内オサムは『新宝島』における革新性は映画的手法である同一化技法にあるとし、伊藤剛との間で論争が交わされた。『新宝島』は古書としての価値が早くから認められたマンガでもある。1970年代初頭にデパートの古書店で40万円の価格だったことで話題になり、1977年にも、静岡県の古書店で2万5千円の価格がつけられた。育英出版の初版は、現存が確認されたものが2002年時点で3冊しかなく、古書市場価格では300万円の記録がある。さらに状態がいいものについては、古書店のまんだらけが所蔵して、500万円の評価が下されている。2000年代において藤子不二雄の「UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房版)と共に日本で最も(相場が)高い単行本とされている。育英出版の再版は、テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』では、1951年の重版が30万円と評価された。本の厚さは初版本の半分以下。手塚が虫プロダクション社長時代にスペシャルアニメとして制作・放映した『新宝島』は本作とはまったく関係がなく、スティーブンソンの『宝島』を翻案したものである。詳細は「新宝島 (テレビアニメ)」を参照。

出典:wikipedia

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