ヴォルフガング・クラウザー・フォン・シュトロハイム()は、SNK(現・SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズなどに登場する架空の人物。表向きはヨーロッパにある貴族・シュトロハイム家の当主で、真の姿は裏社会を牛耳る闇の帝王。2mの身長に体重は150kg近い筋骨隆々の巨躯と凄まじい戦闘能力を持ち、帝王の名にふさわしい風格を備えている。ステージテーマ曲はヴォルフガング・モーツァルト作曲のレクイエム『ニ短調 K.626 Dies irae()』(『リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』と表記)シリーズでは『涙の日 K.626 Lacrimosa』)が流れ(さらに、背景では雷が落ちて)、戦いを引き立てる。『餓狼伝説2』(以下『餓狼2』と表記)では表社会進出という名目で、格闘大会「キング・オブ・ファイターズ」を開催する。ビリー・カーン(実はギース・ハワードの命令でクラウザーを監視していた)、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッドの3人の部下、通称「三闘士」を引き連れてサウスタウンに乗り込むも、『餓狼2』の参加キャラクター達(公式ではテリー・ボガード)によって倒されることになる。『餓狼2』の中間デモでは、初代『餓狼』に登場したキャラクター達(ダック・キング、リチャード・マイヤ、タン・フー・ルー、ホア・ジャイ)を倒している描写がある。なお、公式ストーリーコミックにおいては、テリーとの戦闘のほかに、ギースの持っていた秘伝書の入手を目的としていた。しかし、逆に部下として招いたビリーに自身の持っていた秘伝書を奪われる結果となった。『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)において、ギースとは異母兄弟であることが明らかになった。だが、ギースもクラウザーもお互いの存在は認めておらず、反目し合っている。なお、ギースの異母兄弟という設定はアニメ『バトルファイターズ餓狼伝説2』で作られたものがゲームに逆輸入された。アニメからゲームへの設定の逆輸入はほかにもあるが、このギースとの因縁が最たるものである。また、クラウザーのフルネームやシュトロハイム家の設定もアニメで初めて明かされた形となっている(それ以前にシュトロハイムの名は一切メディアで記述されていない)。ギースに勝利した過去を持ち、ギースですらその存在を恐れている。テリーの義父のジェフ・ボガードと、不知火舞の祖父の不知火半蔵とも過去に対戦して勝利している。しかし、その闘いの際にジェフの「パワーウェイブ」をくらって額に十字の傷跡が残っている。『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)と『リアルバウト餓狼伝説2』(以下『RB2』と表記)では、『餓狼SP』以前よりも上半身の筋肉が膨れ上がった体格になった。『餓狼2』および『餓狼SP』でのクラウザーステージは、ドイツのミッテルゲビルデ。荘厳な劇場内で総勢60名のオーケストラ楽団が「怒りの日」を演奏するが、設定では「プレイヤーの視点(ゲーム画面)の後ろに指揮者がいる」とされており、そのため指揮者はゲーム画面に映らない。『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズでは『KOF'96』(以下『'96』と表記)でギース、Mr.ビッグと共にボスチームを結成して参戦している。そのエンディングでは、ギースとビッグは相変わらず犬猿の仲であったが、クラウザーはとくに2人とわだかまりはないようで、試合を楽しんでいた。また、同シリーズに登場するルガール・バーンシュタインは、クラウザーの代表的な必殺技「カイザーウェーブ」を模倣して使用している。『KOF'94』(以下『'94』と表記)の餓狼チームのエンディングではギースと共に登場しており、この時の2人の台詞から、ルガールの事を知っているようである。『KOF'97』以降は長らく背景やストライカーとしてしか登場していなかったが、『KOF'98』のリメイク版である『KOF'98 ULTIMATE MATCH』(以下『'98UM』と表記)において久々に操作キャラクターとして再登場することになった。ルガールとの対戦時には、互いに「カイザーウェイブ」を撃ち合い、互いに挑発するという試合前の掛け合いが追加されている。なお、ごく稀に特定のタイミングでこの掛け合いをカットすると通常は相殺される「カイザーウェイブ」が相手に当たるというバグがある(当たった分はダメージとしてしっかり減っている)。『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』ではベガによって倒されてしまっていることが、ギースのエンディングで分かる。クラウザーと戦うためにシュトロハイム城を訪れたギースの前に、「クラウザーを葬った」とベガが述べて現れる。そのため、『頂上決戦 最強ファイターズ』ではシュトロハイム城のステージのみ登場している。SNKとカプコンのクロスオーバー作品である『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』では、シリーズすべてにクラウザーの個別キャラクターカードが登場している。『餓狼2』にて、三闘士を倒したあとに待ち受ける最終ボスとして初登場した。リーチの長い通常技と、隙が少なく、上下に打ち分ける飛び道具「ブリッツボール」、巨大な攻撃判定を誇る「カイザーウェイブ」を駆使してプレイヤーを圧倒する。ギースに続いて使用する「当て身投げ」は、本作では通常技だけでなく必殺技も受け止める(クラウザーの起き上がりや、接近戦で技を仕掛けると食らうことがある)という脅威の性能であった。反面、ライン移動攻撃はパンチとキックの区別が無く、しゃがまれるとほとんどの相手には当たらず、そこで相手にしゃがみ攻撃を出されると一方的に食らうという致命的な弱点もある。この点は『餓狼SP』でも変わらない。スーパーファミコンなどの移植版では、隠しコマンドを入力することで三闘士とともに使用可能である。最初から使用可能となった『餓狼SP』では通常技が全体的に変更されている。『餓狼2』では遠距離立ち強キックであった「レッグトマホーク」は必殺技に昇格し、通常技の近距離強攻撃からキャンセルして出すと連続技にできる。超必殺技となった「カイザーウェイブ」は、相手の飛び道具に相殺される点は変わらないが、奥ラインに障害物があるステージ(つまり事実上の1ラインのステージ)で出せば脅威の強さを誇る。ギースと異なり、当て身投げは中段のみだが、それでも相手の攻撃を受け止めて投げ捨てる点はクラウザーの強さの1つでもある。『RBS』では通常の最終ボスとして登場する。攻撃リーチの長さは相変わらずで、「ブリッツボール」の隙がさらに小さくなり、「上段当て身投げ」のほかに投げ技が多数追加され、打撃と投げの両方を駆使して戦うようになっている。またインストラクションカードに載っていない潜在能力「アンリミテッドデザイアー」はいわばギースの「デッドリーレイブ」のクラウザー版で、潜在能力にふさわしい威力の高さを見せる。
出典:wikipedia
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