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復水器

復水器 (ふくすいき) は、タービンやシリンダー内で仕事を取り出した後の水蒸気(低圧の湿り蒸気)を等圧冷却して凝縮させ、低圧の飽和液に戻す装置である。ここでできた飽和液(水)は給水ポンプへ行く。(ランキンサイクルの状態で4→1)蒸気機関車では通常、ボイラーで作られた蒸気がシリンダーに送られて動輪を駆動し、使い終わった蒸気は煙室内にドラフトとして吹き出して、火室の空気の流れを助けるために使用される。このため水はサイクルを循環せず、一方的に消費されて煙突から燃料の燃焼ガスと一緒に外に吐き出されてしまう。これは、蒸気機関車の運行をするためには頻繁に水の補給をしなければならないことを意味する。これに対して、水源の確保が難しく水補給設備の少ない乾燥地帯や、調達可能な水の水質条件が劣悪な戦場などでは、蒸気機関車を運行するために水の消費量を極力減らしたいという需要があった。こうした地域では給水用に大型の水タンクを設置し、さらにその水タンクに備蓄する水を輸送するためにタンク車を連ねた水輸送列車を定期的に運行せねばならないなど、水の確保に難渋する状況となっていたのである。そのため、蒸気機関車に復水器を搭載して水を循環させるようにしたものがある。復水器で循環させても漏れる蒸気を完全には無くせないため全く水の補給を省略できるようになるわけではなく、当然に燃料の補給も必要となるが、理論上一般型機関車比でおよそ90パーセント、実用例では40パーセント程度まで水の消費を削減できるため、一般型機関車に比較してかなり航続距離を伸ばすことや、各給水施設の水の消費量軽減が可能となる。もっとも、その一方で排気蒸気を回収してしまうためこれをドラフトとして使用できず、ターボブロアファンなどの動力式ドラフト装置を設置するなどの代替措置が必要となり、さらに復水器での水分凝結に際しても冷却ファンの駆動が必要となる。そのため、こうした補機に本来走行に使用すべきエネルギーを消費されてしまう=復水器を持たない通常型の機関車よりも性能が低下してしまうというデメリットがある。また、複雑な復水器を搭載するため、機関車自体のサイズが大型化するという問題もある。復水器を使用した蒸気機関車はドイツのヘンシェル社に実績があり、第二次世界大戦前にアルゼンチン、ロシア向けの復水器式蒸気機関車の納入実績がある。また第二次世界大戦の独ソ戦では、ドイツ自身が復水器式に改造したBR52を使用した。第二次世界大戦後では南アフリカ国鉄25型蒸気機関車の例がある。

出典:wikipedia

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