田島 裕和（たじま ひろかず、1966年6月28日 - ）は日本中央競馬会 (JRA) の栗東藤沢則雄厩舎所属の元騎手・調教助手。父はかつて1974年に天皇賞・有馬記念を勝ったタニノチカラの主戦騎手を務めた田島日出雄現調教助手。1966年兵庫県宝塚市にて出生。騎手として活躍する父・日出雄を間近にして育ち、のちに栗東トレーニングセンターの完成に伴い滋賀県へと移り住む。裕和はそれまで「将来は騎手になっているんだろうな」という漠然とした思いしかなかったものの、中学卒業後の進路を問われたのを契機に騎手になることを決め、JRA競馬学校の一期生として入学をした。日出雄は裕和の騎手願望に対し誘導も反対もしなかったという。1985年騎手免許を取得した裕和は、競馬学校当時に実習生として配属されていた栗東・福島勝厩舎の所属騎手としてデビューを果たす。同期に小学校時代から12年間同級生であった石橋守・上籠勝仁・須貝尚介・林満明のほか、美浦所属組に柴田善臣・岩戸孝樹・武藤善則などがいる。デビュー初年度に12勝を挙げ、その後も勝ち鞍を順調に伸ばしたものの、この当時騎手仲間と飲みふけることが多くなり、これが師匠である福島の怒りを買い、フリー騎手となる糸口に繋がる。フリー転向後の1989年にはわずか3勝にまで勝利数を落とし、騎乗数を確保するためにこの年限りながら障害競走へも騎乗したが、9戦して未勝利に終わる。のちに考え方を改めた裕和はローカルの裏開催にも騎乗し始め、地道に仕事を積み重ねるようになり、デビュー7年目の1991年福島記念をヤグラステラにて制し重賞初制覇を達成。1996年にはスギノハヤカゼとのコンビにて短距離路線で活躍。同馬にて重賞4勝を獲得したほか、自身初のGI競走連対も記録。1999年9月には落馬による頭部負傷のため騎手生命の危機を迎えるが、3か月後の2000年2月に復帰しこれを克服している。晩年には騎乗数を2桁に落とすもナリタセンチュリーでゼンノロブロイ（後のGI・3勝馬）を破るなど存在感を示す場面もあったが、同馬引退後は所属する藤沢則雄厩舎の人気薄馬への騎乗が大半を占め、成績も低迷。これらの要因に加え、2011年度より新厩舎制度が導入されることに伴い、2010年12月20日付けで現役を引退し、藤沢則雄厩舎の調教助手へと転身した。通算成績3485戦246勝、重賞勝利は7勝。

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