エバーグレーズ国立公園("Everglades National Park")は、エバーグレーズの南部(タミアミ街道の南すべて)を保護しているが、元の湿原地帯のわずか20%に相当するのみである。公園の面積は2,357平方マイル(6,105平方キロメートル)で、世界遺産となっている。主要部にアクセスする唯一のハイウェイはフロリダ州道9336号線と公園内へ続く延長道路で、フロリダ市からフラミンゴの海岸まで38マイル(61キロメートル)を走っている。ビジターセンターとその他の小規模な公園施設を除き、公園内は開発が行われていない。この1,296,500エーカー(5,246平方キロメートル)の地域はマージョリー・ストーンマン・ダグラス (Marjory Stoneman Douglas) 自然保護区に指定されている。この地域は1934年5月30日米国の国立公園として認定されたが、1947年12月6日まで完全には設立されなかった。公園は1976年10月26日国際生物圏保護区に指定された。1978年11月10日、公園のほとんどが自然保護区に指定された。自然保護区域は、2003年に、1,296,505エーカー(5,247平方キロメートル)。すなわち公園の約86%をカバーするように指定された。1979年10月24日にはユネスコの世界遺産に、1987年6月4日にはラムサール条約登録地としてリストアップされた。公園内には多くの駐車場とトレイルがあり、その中で最も有名なトレイルはアンヒンガ・トレイル」(Anhinga Trail) である。このトレイルで水鳥に接近することができる。後者の鳥はしばしば木道の手すりに止まる。公園には1年中蚊がおり、夏は虫除けがあっても大きな問題となる。2005年11月, ハリケーン・ウィルマは、フロリダの先端を横切り、公園を破壊した。公園内のフラミンゴ地域は大きな損害を受けた。ビジターセンター、ロッジ、レストラン、マリーナ・ストアは閉鎖され、自然保護官が付き添わない旅行者はその地域に入れない。2006年3月14日現在、マリーナ・ストア、ビジター・センターとボート・ランプが開いている。ロッジ、フラミンゴ・レストラン、ボタンウッド・カフェはまだ閉鎖されたままである。最新情報はエバーグレーズ国立公園の公式サイトで見つけることができる。エバーグレーズ国立公園は東をマイアミ、ホームステッド、フロリダシティの都市部と農村部に、南をフロリダ海峡とフロリダキーズに、西をメキシコ湾に、北をビッグ・サイプレス国立野生保護区 (Big Cypress National Preserve) に囲まれている。ビッグ・サイプレスは、エバーグレーズ国立公園の北部に似ており、公園自体の約半分の大きさがある。公園の南地区には、アーネスト・F・コー・ビジター・センターがあり、公園の中心となっている。ビジター・センターは、ホームステッドとフロリダシティのちょうど西側の州道9336号線沿いにある。そこから西に4マイルのところに、ロイヤル・パーム・ビジター・センターがある。ロイヤル・パーム・ビジター・センターとアーネスト・F・コー・ビジター・センターの間の一般的な地域は、数マイル西にあるヒドゥン・レイク・エデュケーション・センターとダニエル・ベアード・センターと同様、松が自生している地域に包まれている。大きなテイラー・スルー (Taylor Slough) がロイヤル・パームからフロリダ湾まで流れている。また、ロイヤル・パームの西側に、ロング・パイン・キーがある。ロング・パイン・キー(実際には島ではない)は、ロイヤル・パームから9336号線で約4キロメートルのところにあり、松が自生する地域に似た森の中の有名なキャンプ場である。9336号線で西にさらに4マイルのところにパヘイオキー展望台がある。一段高くなった展望台で公園を北に見渡せる。9336号線は南に続き、大きなヌマスギの湿地を通っている。この沼のちょうど外側に、マホガニー・ハンモック (Mahogany Hammock) がある。アーネスト・F・コー・ビジター・センターから20マイル離れた、公園の奥にあるトレイルである。さらに南に行くと、海岸沿いのマングローブの湿地にいたる。無数のマングローブの木に隠れて、多くの小さな湖のような入り江とフロリダ海峡に注ぐ川がある。この地域の沼地のような入り江は、ルイジアナを除き、米国唯一のものである。非常に数は少ないがアメリカワニがいる。またこの地域にはフロリダマナティーがいる。涼しい秋の朝、水面でしばしば見つけられる。9336号線の終点には、フラミンゴ・ビジター・センターがある。公園内の最南端のビジター・センターである。ビジター・センターは、乾燥した海岸沿いの草原地帯にあり、フロリダ湾のすぐ北にある。フラミンゴから伸びるトレイルは、西に伸びフロリダの最南西部の岬、ケープ・セーベルに至る。またフラミンゴから伸びているのは、99マイルウィルダネス・ウォーターウェイで、南のフラミンゴから北のガルフ・コースト・ビジター・センターへのカヌー旅行ができる。ガルフ・コースト・ビジター・センターは、エバーグレーズ国立公園の北西部だけでなく、隣接するビッグ・サイプレス国立野生保護区についてもビジター・センターの機能を果たしている。公園の北地区では、最も有名な場所はシャーク・バレー・ビジター・センターである。このセンターから始まりそして終わるトラム・ロードは公園の北東部の境界からシャーク・リバー・スルーまで約7マイル伸びている。シャーク・リバー・スルーは、広大な淡水の湿地で、オキーチョビー湖(公園の北)からフロリダの南西海岸まで流れている。シャーク・リバー・スルーには、無数の小さなジャングルのような広葉樹のハンモックが点在し、多くのエバーグレーズの哺乳類と鳥類の生息地となっている。一般的なシャーク・バレー地域は、おそらく旅行者がエバーグレーズのことを考えるときほとんどの人が思い浮かべる地域で、果てしなく広がっているように見えるソーグラスにあらゆる方向から囲まれている。アリゲーターと渉水鳥はしばしば旅行者の足元に来る。時にのろのろしたアリゲーターは道を塞ぐ。シャーク・バレー・トラム・ロードが北に引き返すところにシャーク・バレー展望タワーがある。 南にソーグラスの草原を見渡す65フィートのタワーである。島の土壌は、とても肥沃で、しばしば氾濫にさらされるが、徐々に水の地域が土に置き換えられつつある。植生は豊かで、オーク、ポドフィルム、野生のオレンジ、キュウリ、ポーポー、カスタードアップル、野生のゴムノキは固有種の一つである。その上、様々な野草があり、とりわけランは特筆すべきである。2つの季節、雨季と乾季があるが、気候は温和である。公園で有名なのは、ミジカオノスリ、オオハシカッコウ、オオフラミンゴで、北アメリカ大陸で唯一の常時暮らす場所となっており、通常フラミンゴの街の近くにいる。その他、サギ類、アメリカトキコウ、ベニヘラサギ、トキ類のような渉水鳥も豊富である。ツルモドキもエバーグレーズで見つけることができる。猛禽類としては、珍しいタニシトビ、一般的なカタアカノスリ、ミサゴがあげられる。フロリダ湾の干潟で水鳥、クロハサミアジサシがフラミンゴの街から見られる。カナダカワウソ、アメリカアリゲーター、アメリカワニがおり、シカと絶滅の危機に瀕しているフロリダピューマも見られる。1979年に世界遺産リストに登録された。1993年に、前年のハリケーン「アンドリュー」による被害などを理由として危機遺産リストに載せられた。その後の当局の取り組みによって2007年にリストから除去されたが、水生生物の生態系の悪化などを理由として、2010年に再びリストに登録された。
出典:wikipedia
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