歯石(しせき、"calculus, tartar")は、歯に付着したプラークが石灰化したもので、容易に除去できない歯の沈着物である。歯肉縁より上に出来るものを歯肉縁上歯石、歯肉縁より下に出来るものを歯肉縁下歯石といい、それぞれ性質が異なる。歯石自体には病原性はないとされるが、新たなプラークが付着しやすくなるため、歯周疾患の原因とされ、歯石の除去は歯周治療においてとても重要である。唾液由来の黄白色もしくは灰白色の歯石で唾液腺の開口部が好発部位である。形成速度は速いが歯面への固着力は弱くスケーラーにて容易に除去することができる。歯肉溝内もしくはポケット内の歯肉溝滲出液や感染した歯周組織からの浸出液、血液由来の暗褐色の歯石である。特に好発部位はない。形成速度は歯肉縁上歯石に比べると遅いが密度が高く、除去は困難である歯肉縁上歯石では16~51%(最大80%)が、歯肉縁下歯石では32~78%が無機質で残りが有機質である。四種類のリン酸カルシウムを主成分とし、他に炭酸カルシウムやリン酸マグネシウムなどが存在する。菌体成分、剥離上皮細胞、白血球等が存在する。歯肉縁上歯石では唾液糖タンパク質も含まれる。最も基本的な予防としてブラッシングがあるが、個人での完全なプラーク除去は不可能とされる。ピロリン酸・酢酸亜鉛入りの歯磨剤は有効である。歯周基本治療においてスケーリング、ルートプレーニングにて除去される。
出典:wikipedia
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