大洗港(おおあらいこう)は、茨城県大洗町に存在する港湾。2008年12月25日、日立港、常陸那珂港と統合され、新港名茨城港に抱合。独立した港格が消滅し、茨城港大洗港区に改められた。現在、旅客港としては東京港発旅客用フェリーの北航路廃止により、関東地方一円から北海道方面(苫小牧港)への徒歩客や団体客、車両利用客をほぼ独占して集め、物流港や漁港の機能も持つとともに、特に夏場の北海道ツーリングの関東の拠点であり、また港湾地区にはタワーやアウトレットモールができるなど、一般人が親しみやすい港となっている。2011年には、太平洋沖で発生した地震により大洗港で巨大渦潮が発生した。これにより港内に大量の土砂が流入し水深が大幅に減少した。このため、2011年以降に入港する船舶については喫水制限が設けられている。大洗港は、旧磯浜港跡に建設された。かつて築港技術が未発達だった時代に、磯浜築港建設が漂砂の影響を受けて中断されてから50年余りが経過し、同じ場所に新たな築港計画により産業港として誕生した。昭和30年代より港湾を建設しようとする機運が高まり、1958年(昭和33年)12月の地方港湾指定を機に港名を「磯浜港」から「大洗港」に改められると、1961年(昭和36年)から港湾建設が着手され、1979年(昭和54年)までには約80億円の建設費を投じ漁港区が機成された。1979年(昭和54)年5月に重要港湾の指定を受けると、長距離フェリー寄港を前提とする港湾計画が策定されて第3埠頭岸壁(-8m)の整備に着手。1985年(昭和60年)3月に大洗 - 苫小牧・室蘭を結ぶカーフェリーが就航し、首都圏と北海道を結ぶカーフェリー基地として発展した。1992年(平成4年)7月には、大型クルーザーなど約160隻が保管できる県内初の公共マリーナが供用を開始する。1994年(平成6年)10月には、新旅客ターミナルビルや人道橋が完成し、機能性、快適性、利便性に優れた港となって賑わいをみせている。また、1995年(平成7年)10月には、大型客船も接岸できる第4埠頭が完成し、新たに海洋レクリエーション基地としての機能も高めている。2008年(平成20年)12月25日、茨城港(大洗港区)として抱合され、独立した港格が消滅した。
出典:wikipedia
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