ウマノスズクサ(馬の鈴草、学名: )は、ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の多年生つる植物。和名の由来は、葉が馬の顔の形に似ていて、花の球形の部分が馬の首に掛けるような鈴に似ていることから命名されたという説と、ただ単に,花の形が馬の首に掛ける鈴のようだということから命名されたという説がある。多年生のつる植物だが、地上部は毎年枯れる。葉は古代の銅剣とトランプのスペードのマークの中間のような形をしており、緑色で質は薄い。花は7 - 9月に咲く。葉腋から伸びる柄の先につく花は、ラッパ状に細長く、やや曲がっており、先端は平らに開いて、一端がやや尖るという奇妙なものである。基部がやや膨らんでおり、雄蘂と雌蘂はここに収まる。雌性先熟で、受粉の仕組みとして、花の香りでショウジョウバエのような小型のハエを呼び、花の奥にある球形の部分に閉じ込め(途中の花筒に逆毛があるため外に出られない)、花が雄花になると花筒の逆毛が萎縮し、ハエは脱出できるようになる。この時、花から脱出するときに花粉が付き、次にウマノスズクサの花に入ったときに受粉する仕組みになっている。なお、花弁に見えるのは、実際には萼である。果実は楕円形で裂け目があり、緑色から茶色に熟すると基部から果柄ごと6つに裂け、丸みを帯びた台形の平べったい種子が露出して飛散する。果実ができることは非常に珍しい。ジャコウアゲハやホソオチョウなどの幼虫の食草。関東地方以南の日当たりのよいところ、特に程よく草刈りがされた里山や河川敷に生えている。ウマノスズクサの仲間は、昔は生薬として重宝され、果実は熟れかかった頃に採取し、太陽光で乾燥させたものを馬兜鈴と呼び、咳止め、気管支拡張、去痰に効能があるとされる。根はウマノスズクサが枯れはじめる9月下旬 - 11月中旬にとり、水洗いしてから日光にさらして乾燥させたものを青木香、土木香などと呼び、ヘビや虫などの解毒剤、打ち身、炎症止め、禿の防止、腹痛止めなどとして、果実と根、ともに1日2 - 10gほどを水で煎じて服用していたが、その後だんだんとウマノスズクサの成分が解明されていくにしたがい、アリストロキア酸などの毒性物質を含むことが分かり、そのため、最近では余り使用されなくなってきている。ウマノスズクサの成分は、ほとんどがアルカロイド系である。
出典:wikipedia
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