『静かでいいな 〜谷山浩子15の世界〜』（しずかでいいな 〜たにやまひろこ15のせかい〜）は、谷山浩子の1作目のアルバム。キャニオン・レコード（現・ポニーキャニオン）から本格的にプロデビューする前の作品で、キングレコードから発売されている。一年後に廃盤となっている。その後、1983年に一度再発。CD版は長らく発売されていなかったが、キングレコードの「音楽市場 MUSIC BAZAAR 1500」シリーズの中の1作として、1994年に初CD化された。その後、2007年に35th Anniversary Editionとしてヤマハミュージックコミュニケーションズより、未CD曲、未発表曲を含むリマスタリング盤が発売された。谷山のアルバムでは、それまでのディスコグラフィがブックレットに掲載されるか、一覧が同梱されることが多いが、その中に本作は掲載されたことがない。しかし、デビューからの年数を計算する際は、本作が初めてリリースされた1972年から起算される。タイトルの「15の世界」とは当時の谷山浩子の年齢を指し、中学3年の時に録音して高校1年の時に発売された。収録曲の全てが13歳〜15歳の間の中学時代に作られた曲である。ベイビーブラザーズ（後のフィンガー5）のシングルのB面に自作曲が採用された際の担当ディレクターの薦めにより制作されたものが本作である。谷山自身は若いときの曲であり、歌唱法も全然異なっているため、恥ずかしいと感じている。ちなみに、本作の1曲目と2曲目を抜き出した7インチシングル盤も存在し、LPの初版と同日にリリースされている。ただし、このシングルに関しては、レコード会社にも保管されておらず、本人も所蔵していない。過去に谷山浩子関連の書籍が出された際も、このシングルに関しては、実物が入手できず、ジャケット写真が掲載されていない。リリース枚数については定かではないが、かなりの希少盤と思われる。14曲目以降は、35th Anniversary Editionのみのボーナストラック

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