『TRUTH』(トゥルース)は、THE SQUAREの12枚目のアルバムおよび同アルバムからシングルカットされた同名の楽曲。アルバムの『TRUTH』は1987年4月1日に、シングルの「TRUTH」は1991年10月10日にリリースされた。スクェアの12枚目のアルバム。このアルバムから須藤満がベーシストとして加入することになった。音楽ライターの熊谷美広は自ら監修した『ディスク・ガイド・シリーズ No.1 フュージョン』(シンコー・ミュージック、2000年8月8日初版発行、ISBN 4-401-61649-9)のなかで「“スクェアといえばトゥルース”といった公式が、このアルバムで出来上がった」「彼らの“充実期”を真空パックしたような、意欲作である」と評している。スクェアにとって「DROP GOAL」以来5年ぶりにリリースされたシングルであり、同名アルバムのタイトル曲のシングルカットである。当時、サクソフォーン奏者が伊東たけしから本田雅人に交代していたので、楽曲の「TRUTH」を本田のソプラノサックスによってメロディーを奏でるヴァージョンが「TRUTH 1991」のタイトルでカップリング曲として収録された。「TRUTH」がF1グランプリのテーマ曲として使われていたので、シングルのジャケットはF1グランプリの写真(1991年のサンマリノGPとモナコGPのそれぞれ1シーン)が使用されている。なおこのシングル自体は廃盤になったが、スクェアのシングル曲を収録したベストアルバム『T-SQUARE SINGLE COLLECTION』には「TRUTH」、「TRUTH 1991」ともに収録されている。本曲が、当時(1987年 - 1998年)のフジテレビ『F1グランプリ』のテーマ曲に採用されたことで、折からの「F1ブーム」とも相まって、THE SQUARE時代・T-SQUARE時代を通じて認知度が最も高い曲となった(F1と本曲の関わりについては後述)。モータースポーツにふさわしいロック調のリズムによってフュージョンファンやジャズファン以外からも幅広く支持された。またパチンコ店のBGMとして軍艦マーチに取って代わり、若い世代をターゲットにしたマーケティングに合致させた曲でもある。1991年のシングルカット後も、幾度かリアレンジされて近年まで発表し続けられているほか、1990年代から2000年代にかけて複数のコンピレーションアルバムにも収録されている。コンピレーションアルバムでは、途中でフェード・アウトするものや曲の冒頭にエンジン音が挿入されているものも存在する。現在でもライブなどで演奏される機会が多いためか、ライブDVDにも幾度か収録されている。珍しい例として、1994年のフジテレビ主催アイルトン・セナ追悼式典にてT-SQUAREと新日本フィルハーモニー交響楽団による「組曲 SENNA Forever 第一楽章『闘争』」と題し、実況を含む実際のレース中継映像をバックに壮大なアレンジをかけたオーケストラ演奏が行われた事がある。なお、星出尚志編曲、東京佼成ウインドオーケストラの演奏による吹奏楽版が(原曲とは異なるハ短調であるが)存在する。初出は『New Sounds In Brass'89』(1989年)で、ベスト盤などにも収録されている。この吹奏楽版にはウインドシンセサイザーの譜面があり、サックスに置き換えて演奏できるように配慮されている。F1を題材としたゲームのいくつかは、本曲をアレンジ収録している。フジテレビ及び、系列局で放送されていた『F1グランプリ』では1987年から1998年までの11年間、オリジナルアレンジが初代オープニング曲として使用され、2001年・2002年は「TRUTH 21c」が、2003年から2005年はリミックスバージョンである「RESONANCE-T〜Truth Drum'n Bass Mix」が、2006年は「TRUTH-20th ANNIVERSARY Version-」がテーマ曲として採用されている。永きにわたって『F1グランプリ』のテーマ曲として採用されていることから、F1の曲と言えば「TRUTH」というイメージからバラエティ番組などでもレース、自動車に関連する場面で同曲が使われることがあり、また元F1ドライバーの登場・紹介シーンでも同曲がたびたび使用されている。変わったところでは典型的な(スピードやタイムを競う)モータースポーツとは全く逆の立場の企画であるホンダ・インサイトの「エコグランプリ」のCMでも使われた。なお、同企画は「スピードではなく燃費を競う“レース”」が趣旨のためか、「TRUTH」でありながらどちらかというと力よりも優しさをイメージさせるバージョンが使用されている。『F1グランプリ』においては1999年・2000年と2007年から2011年の間は、TRUTH以外の楽曲(松本孝弘「GO FURTHER」、QUEEN「FLASH」、2009年の屋敷豪太「God only knows」など)がオープニングとして使用されていたが、『F1グランプリ』の放送がBSフジへ移行した2012年からは、オリジナルアレンジの「TRUTH」が再び採用されている。その後2015年まで使用されたが、翌2016年は無料中継が終了するためオープニング自体無くなってしまった。
出典:wikipedia
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