方鉛鉱(ほうえんこう、)は、鉱物(硫化鉱物)の一種。化学組成は PbS、結晶系は等軸晶系。日本国内でも産出する鉱山は非常に多く、神岡鉱山、豊羽鉱山、花岡鉱山、小坂鉱山などの鉛・亜鉛鉱山で主要鉱石として採掘されていたが、2006年現在日本国内で鉛を採掘する鉱山は全て閉山してしまった。海外ではアメリカ合衆国、オーストラリア、ボリビアなどの生産量が多い。低~高温熱水鉱床、スカルン鉱床、黒鉱鉱床に産する他、含銅硫化鉄鉱床に産出することもある。比重は 7.5~7.6、モース硬度は2.5。色は銀白色、新鮮なものは強い金属光沢があるが、雨などに晒されるとだんだん光沢がなくなる。これは表面が硫酸鉛鉱(PbSO)に変化するためである。完全な劈開を持つため、割るとさいころのように立方体の形に割れることが特徴的である。また、結晶は多くの場合、六面体であるが、まれに八面体結晶も見られる。比重が7.6程度もあって重いことや、特徴的な割れ方、強い金属光沢など、野外でも同定は簡単だろう。鉛の最も重要な鉱石鉱物。また、方鉛鉱はほとんど常に数百ppm程度の銀を含み、銀も回収される。この銀含有量が多いものは含銀方鉛鉱と呼ばれる。この他、金、亜鉛、銅、カドミウム、砒素、ビスマス、アンチモン、テルルなどを微量含む。閃亜鉛鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱などと伴って産出し、特に閃亜鉛鉱とは密接に伴って産する。そのため、鉛鉱床、亜鉛鉱床はこれらを一括して鉛・亜鉛鉱床と呼ばれることも多い。トルコで紀元前6500年に作られた鉛のビーズが発見されている。また、ローマ人は製錬された鉛から銀を分離することができた。
出典:wikipedia
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