オウム真理教の音楽(おうむしんりきょうのおんがく)では、オウム真理教が制作した音楽について、詳細に解説する。教祖・麻原彰晃自身が音楽が好きであったことや石井紳一郎等の音楽教育を受けた幹部が居たこともあり、オウム真理教は幅広い音楽活動を行っていた。麻原が作詞作曲したとされる多数の宗教曲がテープなどに録音され、信者や一般人に配布ないしは販売されたが教団の内部でのみ使われた曲も多い。また教団は音楽劇「死と転生」の公演を日本国外においても行っていたほか、1992年には「ロシアオウム真理教シンフォニー・オーケストラ キーレーン」を設立している。また麻原らが逮捕されて以降の1998年から1999年にかけて、在家信者によって構成された教団公認のロックバンド「完全解脱」が活動していた。計3回開催されたコンサートでは麻原の曲をロックにアレンジして演奏したが、歌詞に「オウム」や「尊師」といった語が含まれるものは選曲されなかったという。これらの曲目はロシアの教団オーケストラ、キーレーンによって演奏され、毎年のように来日公演が全国で催された。主にシンセサイザーで構成されたインストゥルメンタルのヒーリング・ミュージックとなっている。純粋な癒しを主眼に置いて製作されており、教団が音楽が心に与える効果を深く信じ重視していたことを伺わせる。最近まで一部の曲をAlephから購入することが可能であったが、2015年8月の公式サイトリニューアルにより、アストラル音楽の項目はアレフ公式サイトから消えている。オウム真理教は対外宣伝や教団信者の修行・教学の為に非常に多数の「宗教歌」を製作していたことも有名で、オウムソングとして知られている。真理党が出馬した当時選挙活動時に使用されたり、オウム真理教放送で使用されたこと、また多くのマスメディアでも取り上げられたことで有名になった。これらの曲は大部分は麻原彰晃自身が歌っており(他に青山吉伸、村井秀夫ら幹部が歌ったものも多数存在する)、その大半が麻原彰晃自身による作詞作曲であるとされている。オウム出版の楽譜集「シンセ音楽を楽しもう」に収録された26曲は「尊師26曲集」として知られている。麻原は自ら音痴と認めた上で、「一般的な旋律とは異なる神々の使者として意識的に現れた音や声を表現することのほうが重要であり、敢えて音程を外して歌っている」と説明している。オウムソングを代表する歌は、「尊師マーチ」(かつての「麻原彰晃マーチ」を改題し歌詞を変更したもの)や「真理教、魔を祓う尊師の歌」、「エンマの数え歌」、「極厳修行者音頭」などがある。特に「尊師マーチ」は、その軽快かつ覚えやすいメロディーとリズム故にオウムソングの中では最も知名度が高く、教団或いは麻原自身を象徴する一曲として、オウム関連の報道特番やドキュメンタリー番組で何度も使用されている。内容は、ほとんどが教団の教義を記したり麻原を称えたりする内容で、中には過激な歌詞の歌も存在する。音楽は、ほとんど電子楽器で演奏されている。中には麻原によるマントラが所々流れる楽曲もある。有名なアニメソングに酷似した歌も有る。「救えオウム ヤマトのように」の伴奏はささきいさおの「宇宙戦艦ヤマト」のキーを短調から長調へ変えたものである。同曲を編曲した現・ひかりの輪音楽奉納部長の小林由紀によれば、1993年、麻原から「宇宙戦艦ヤマト」とリズムが同じでメロディーが違う曲を作るよう指示を受け摸倣したという。※上の2つは曲が共通。「マーチ」にはその他にもバージョンがあるとされている。
出典:wikipedia
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