蓮池 透(はすいけ とおる、1955年1月3日 - )は、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表。1978年に北朝鮮に拉致された蓮池薫の実兄。新潟県立柏崎高等学校、東京理科大学工学部電気工学科卒業後、1977年東京電力入社。2002年、日本原燃出向。同社燃料製造部副部長。核廃棄物再処理(MOX燃料)プロジェクトを担当。2006年、東京電力原子燃料サイクル部 部長(サイクル技術担当)。2009年夏に退社。北朝鮮による日本人拉致問題について、「拉致は国家テロ。北朝鮮への経済制裁を行え」「これは戦争ですよ。アメリカならそうするでしょう」といった発言を繰り返し、また制裁要請の為に横田滋・早紀江夫妻同様渡米するなど強硬派と目されていたが、2003年暮頃から、以前に比べて柔軟な発言が目立つようになる。翌年の第二次訪朝を機に、家族会や北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)の主流派との間で考えの違いが顕著となり、翌年4月には、事務局長から外れる。2008年以降は、北朝鮮への「圧力」に重きを置く路線の効果に疑問を呈し、政府間の直接交渉による帰国実現を主張し、北朝鮮との「対話」に重きを置く路線にも理解を示している。2009年頃から、家族会・救う会と一線を画する発言をおこなう一方、左派系とも見られる集会にも参加し、同年8月には現代企画室編集長の太田昌国と共著『拉致対論』を出版している。『世界』2008年7月号には、蓮池透の拉致問題に対する次のような発言が掲載された。2010年3月27日、家族会の総会は、「蓮池透を退会させるべきである」との旨を決議した。事務局長・増元照明は、「家族会の総意は北朝鮮への圧力を強化して交渉に臨むというもので、誤解を招く」と説明したという。翌3月28日には、蓮池の退会が家族会から発表された。これに対し、蓮池は、「家族会の総意はあくまで被害者の救出。私をはずすことで拉致問題が解決するなら甘んじて受け入れるが、残念でならない」「家族会の目的は被害者の救出であり、方法論が多少違ったとしても自由にものを言える多様性も必要ではないか。僕をやめさせることで拉致問題が少しでも進展すると判断されたのなら、甘んじて受けるしかない」とコメントしている。自著『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』で、安倍晋三が拉致問題を政治的に利用したとの主張を展開した。民主党の緒方林太郎が、この本を元に2016年1月12日の衆議院予算委員会において「(首相は)拉致を使ってのし上がったのか」などと安倍晋三首相に問い、安倍が激怒する場面があった。家族会の有本明弘は、「首相は、講談社が販売したこの本に策謀と声を荒げて発言しました。私もその通りだと思っています。そこに講談社が入っていることは明白であります」と批判した。また、家族会で蓮池透の後任の事務局長を務め、後、国政に立候補する為に退任した増元照明は、「被害者を取り戻したご家族がもうこれ以上、外部にいろいろなことをしゃべらないでほしい。救出運動を邪魔してほしくないと思っています」と批判した。。東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故発生後、東京電力に奉職した原子力技術者として取材を受け、自らが保守を担当した3号機、4号機への思い入れについて語り、INES評価尺度でレベル7と発表されたことについて「工学的には絶対に起こりえないということです。私自身、安全審査にも関わっていたので、安全性には絶対の自信がありましたから」「あのような津波は想定していなかった」などとコメントし、柏崎刈羽原子力発電所から数kmの距離に居住する親族からも不安の声があったことを明かした。一方で、親族が東京電力に電話を入れたところ定型的な文句で返答した件について、拉致問題への政府の対応と同じなどと突き放した見解を示した。
出典:wikipedia
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