


須走道路(すばしりどうろ)は、静岡県の駿東郡小山町から御殿場市に至る、延長3.8kmの国道138号のバイパス道路である。東富士五湖道路・御殿場バイパスと共に、中央自動車道と新東名高速道路・東名高速道路をつなぎ、一体となって高速ネットワークを形成する自動車専用道路である。当該道路は慢性化する国道138号現道の交通渋滞緩和、交通事故削減による安全確保、災害に強い道路機能の確立、物流効率化による地域活性化の支援を目的とする、ほぼ全線が高架橋の道路である。同じく自動車専用道路として整備される御殿場バイパス西区間と共に、中央自動車道(富士吉田線)や東富士五湖道路の実質的な延伸部として整備され、これにより日本有数の幹線道路である中央自動車道(本線)と新東名高速道路が自動車専用道路のみで結ばれる事によって広域的なネットワークが完成。リダンダンシー効果により一方が通行止め等になった際などに本道路が迂回路の一部として機能する事が見込まれる。1969年に静岡県・山梨県の富士東麓の沿線首長で構成される「東名・中央連絡道路建設促進期成同盟」が発足し、以降バイパス道路の整備を再三にわたり陳情。1985年度にようやく事業化され、1991年7月29日に東富士五湖道路に接続する1.1kmの区間が暫定2車線で開通したが、のちに事業休止となった。1994年度に都市計画が決定され、期成同盟に加え2007年5月には「環富士山火山防災連絡会」が国道138号バイパスの整備を要望した。国土交通省による費用便益分析の結果、B/C=3.0と道路整備の効果が十分に見込まれた事から2008年度に再び須走道路3.8km区間が新規事業化された。事業化以降は供用済み道路で拡幅工事が進められる起点寄り1.1kmを1工区、新規に建設される残りの終点寄り2.7kmを2工区とに分け、それぞれ道路・橋梁設計や用地調査・買収、改良工を推進。2013年12月には世界遺産である富士山に相応なデザインを検討する「道路デザイン検討委員会」が発足し、専門家と地元関係者が“富士山を引き立てる名脇役”をコンセプトとする自然景観に調和したデザインについての指針をまとめた。国土交通省の発表資料では、須走道路および隣接する御殿場バイパス西区間の完成について“2016年度以降”とだけ公表し具体的な見込は示していないが、新東名高速道路の(仮称)御殿場ICの供用が見込まれる2020年までの開通が予想される。
出典:wikipedia
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