ザ・ブラックオニキス(The Black Onyx)とは1984年1月にBPS(Bullet-Proof Software)が発売した、事実上の日本初のファンタジー・コンピュータRPGである。光栄から発売される予定だったが、光栄の社長の勧めでBPS社が設立された。光栄から発売された『ダンジョン』(1983年 PC8001/8801版)はこのゲームの影響によるものである。なお1983年はファルコムから『ぱのらま島』も発売されるなど、日本におけるコンピューターRPGの黎明期であった。ブラックオニキスは翌1984年1月の発売とされているが、1983年12月発売とする資料もあり、実際の製品のコピーライト表記も機種によって1983年と1984年が混在している。コンピュータ雑誌のランキングで上位に入り、長期にわたってランキングにとどまり、アスキー社の「ログイン」のソフトウェア大賞を受賞している。古くからの伝説によれば、永遠の命と莫大な富をもたらす宝石・ブラックオニキスが呪われた街ウツロのはずれのブラックタワーにあるのだという。この宝石を求めて、多くの冒険者達が地下迷宮へと消えて行った。当記事には関連人物やそのこぼれ話が多く掲載されているため、便宜上これをこの節でまとめて前述する。BPSでは「ムーンストーンに関わった者は会社を辞める」というジンクスがあり、坂本や小林など多くは関わった直後に辞めている。当時はまだコンピュータRPGという概念が日本では一般的ではなかったため、システムを簡略化するために、戦闘中の攻撃手段は武器による物理攻撃のみで、魔法を使うことはできなかった。プレイヤーキャラクター(PC)が行動可能な場所は地上の街「ウツロ」と地下のダンジョンだが、地上も3D表示になっていた。プレイヤーのパーティやモンスターだけでなく、ライフ(生命力)や経験値などを横長のバーや横向きの線などで視覚的に表現し、プレイヤーが直感的に理解しやすいように作られた。冒険するパーティは5人までで、自分でキャラクターを作るか、ゲーム内で遭遇した友好的なパーティに対しJoin usのコマンド(Jキーを押す)で仲間にすることができる。友好的なパーティーと遭遇し別れる時には「オタガイBlack Onyxメザシテガンバリマショウ!」(実際にはカタカナは半角)とメッセージが表示される。また戦闘中でなければどこでもキャラクターデータをセーブできる。ロードするにはキャラクターをセーブした場所に来なければならない。場所が違っていると、居ないとメッセージが出る。このゲーム最大の謎である「イロイッカイズツ」というメッセージは、地下6階のカラー迷路(この階だけ場所によって壁の色が様々になっている)で、ある順番に従って移動するとブラック・タワーに昇る階段がある部屋に入れるというものである。色の順番は機種によって異なり、パソコンのカラーコードの昇順(PC-8801版)や降順(X1版)、あるいは独自の順番(88SR専用版やFM-7版)になっている。88SR専用版では、オープニングのグラフィックにヒントが隠されている。
出典:wikipedia
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