ソード・ワールドRPGアドベンチャーは月刊ドラゴンマガジン1993年5月号で企画が発表・アイディア募集が開始され、同年9月号から1996年まで連載された、ソード・ワールドRPGの読者参加企画、及び小説作品全5巻の題名。アドベンチャーとも称される。執筆者は山本弘。イラストレーターは田中久仁彦、草河遊也、針玉ヒロキ。主人公パーティーはフォーセリア世界初のロックバンドを作ろうと企てるリュクティとその五人の仲間、レイハ、サティア、シャディ、ボウイ、ティリーの計6人からなり、「ナイトブレイカーズ」と命名された。連載初期のハガキ紹介ページにおいて、バンド名候補の一部が紹介されている。ソードワールドRPGアドベンチャー(開始前の企画名は『西部諸国アドベンチャー』)は読者の投稿ハガキから選ばれたキャラクターを主人公とし、投稿されたアイディアを用いて小説を書くという企画で、ソードワールド企画の総集編ともいえるものであった。当初はリプレイや実際のゲームを意識したソードワールドのゲーム用語を用いた文体で書かれており特徴的であったが、不評だったため後に通常の小説の文体に戻している。それにつれストーリーもシリアスになっていき、小説作品としての完成度も高まっていった。ちなみに第1話は前企画『フォーセリア・ガゼット』に採用された事件をベースに書かれている。企画が後期に入った1996年下半期には『西部諸国ワールドガイド』に収録するアイディアの募集も並行して行われた。「善良なファラリス信者」の流行にストップがかかったのもこの企画上でのことである。なお、企画開始当初から中盤まではハガキ紹介ページはカラーであった。他の作者の下でなら認められないような特殊な設定のキャラクター(モンスター)その他が数多く紹介・採用されては紙面を賑わせていたのもアドベンチャーの特徴である。企画開始時の募集の応募作で没となったもののカラーイラスト紹介の栄誉を受けた「コモリアカマダラオオガエルのチャーザ」(後日、ハガキ紹介ページの草河遊也のイラストにおいても描かれた)を筆頭に主人公のナイトブレイカーズ、フラワー・チルドレンなどはアドベンチャー、西部諸国ならではのキャラクターである。このほか企画が同時進行していたリプレイ第3部で誕生した怪物モケケピロピロをネタにした投稿ハガキなども紹介されており、ライト化する以前のソード・ワールドRPG作品にあってはバリアントを除けばバブリーズ、スチャラカ冒険隊と並ぶ話題性、娯楽性の高い企画であった。なお、読者投稿をベースにしている為、他の作品のパロディなども多く見られる(あまりに露骨で採用できなかったと思われるもののいくつかは誌上で紹介されていた。採用された中にも当時は通常の投稿と思われながら、後日投稿者本人がパロディであることを公言したり、公言しなかったが他の投稿者に感づかれ発覚した例が多数ある。後者の代表例には後半に登場した「スノー・メイデン」がある。登場と同時に美少女戦士セーラームーンのパロディであると見抜いた読者がおり、登場した翌々月の1995年4月号には早くも「悪こそ正義の美少女盗賊戦隊 スノーメイデン 死神にかわっておしおきよ!」というイラストハガキが紹介されていた。なお、このキャラクターは別の投稿者に好まれて設定が掘り下げられ、メンバー全員の個人名が設定されたほか、単行本4巻ではイラスト化されて口絵を飾っている)。例えば、最強魔獣の設定に関する強殖装甲ガイバーのアプトムを想起させる「倒した敵を融合しその能力を吸収する」という内容の投稿などである。最強魔獣の倒し方は恐らく『魔獣戦士ルナ・ヴァルガー』が元ネタである。新ソード・ワールドRPGリプレイWaltzにおいては、同企画や西部諸国ワールドガイドで作られた設定の活用が多数見られる。2巻以降では意識的に活用していると思われる設定の出し方がなされている。
出典:wikipedia
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