『麻雀狂列伝 -西日本編-』(まあじゃんきょうれつでん -にしにほんへん-)は、1990年にSNKよりアーケードゲーム筐体Multi Video System (MVS) 用として発売された2人打ち麻雀ゲーム。家庭用ネオジオは同年4月26日に発売され、廉価版も1991年7月1日に発売されている。海外での販売はない。唯一の移植としてネオジオCD版が1994年9月9日に発売されている。主人公(名前はプレイヤーの任意のため、以下「主人公」と表記)は大阪のキタでは名の売れた27歳の若い雀士。麻雀の腕を磨きながら、幼い頃から一緒で、今は麻雀で生計を立てていると言う5歳年上の兄を探す旅に出る。『西日本編』というタイトルであるが、『東日本編』などの続編は発売されなかった。ネオジオおよびMVSのローンチタイトルであり、BGMとしてオリジナルの演歌が流れることが話題となった。また家庭用ネオジオとMVS間でメモリーカードのセーブデータが共用可能である。麻雀専用コントローラに対応しているが、通常のコントローラでもプレイ可能。MVS版(アーケード版)では対局条件が圧倒的にプレイヤー不利なうえに、最後の対局相手は敗北するとコンティニューが不可能なため、難易度が非常に高い。特にメモリーカード無しでMVS版をクリアすることは1コインではほぼ不可能で、コンティニューを駆使しても困難を極める。ゲーム開始時に4文字の名前、顔の形、髪型、目、鼻、口、眼鏡、髭を選択して主人公を作成することができる斬新なシステムであるが、名前選択に14カウント(1カウントは1秒よりもあきらかに短い)、その他を14カウント以内に選択しなければならず、多くの場合意味不明な名前と相当不細工な主人公が誕生した(家庭用版では制限時間はないため、MVSでメモリーカードを使用する場合は、家庭用版をレンタル(現在は終了)して、家庭用版で作成すると失敗しない)。ゲームは全て2人打ちであるが、持ち点が相手20000〜30000点(1人目は20000点、2〜3人目は25000点、以降は30000点)、主人公2000点という悪条件で開始する。ハコテンになるか、1局ごとの終了時に0点以下だと負け(プレイヤーが負けるとゲームオーバー)になる。半荘戦であり、半荘終了時に相手の持ち点を下回っているとやはり負けとなるため注意が必要。また、リーチ時に持ち点が1000点に満たなくても借りる(点数はマイナス表記)事ができる。後付けあり、喰い断なし。裏ドラはあるが、それ以外のドラはない。得点の高いツモあがりではランダムで別画面に切り替わり、効果音と共に主人公があがり牌を打つシーンが見られる。本作は、麻雀の時間を除いた会話やイベントのシーンの分量が多く、まったくスキップしない場合数分にわたる場合がある。そのため、麻雀以外のシーンでは持ち時間制となっている。この時間制限は、家庭用版ではもちろん撤廃されている。MVSの初期タイトルでは類似した持ち時間のシステムを持つタイトルがいくつかあった。理牌された時点でポイント牌というランダムに決定されたハイを自動的に知らせてくれる。この牌を使ってあがるか、流れた場合はその所有枚数によってポイントが加算される。ポイントは2以上になると次の局で「究極の必殺技」という裏技を使うことができる。また、この必殺技はポイントがいくつあっても1度に1回しか使用できない。なお、このポイントはコンティニューした後も引き継がれるため、まともに勝負をするよりポイントをためながら相手を一気にハコテンにさせる戦法も存在する。家庭用ネオジオでプレイした場合、ゲームの仕様が大きくが異なる。家庭用のゲームとして即したバランスになっており、難易度はかなり緩和される。村田さんに勝利すると約束どおりクラブ「YUKI」へ行き、白鳥麗子と出会う。麗子とは以前からの恋人の様に気が合い、二人で店を抜け出す。そして二人は付き合いだす。白鳥麗子は主人公のことを父親である白鳥宗一郎に伝える。白鳥宗一郎は白鳥グループを所有する大物であり、主人公をホテル「ヒラトン」へと呼び出す。白鳥宗一郎に勝利すると彼は兄の情報を持っている「平和組」へ話をつけてくれる。麗子を大阪に置いて一人で神戸にやってきた主人公は、平和組の組長である平家小五郎から情報を入手する。とりあえずその日は神戸一レートの高い雀荘「エンペラー」へと向かう。響子に勝利したあと、二人で神戸の町を歩いていると二人組みのチンピラに襲われる。裏通りへ連れて行かれ、お金を巻き上げられそうになるが、響子の正体を知った二人組は逃げてゆく。響子の家へ行き、これからという時に平家小五郎が登場し、響子は小五郎の妻という事が判明する。小五郎は激怒し、主人公に今度の代打ちを約束させる。珍老頭を探して広島へ来た主人公。ツキまくっていたのをいいことに珍老頭に勝負をいどみ、負けた俊の情報を得る。俊は珍老頭に敗れたあとツキに見放される。両親が居ないが、高校生の妹が兄を養っている。俊との勝負後宮島へ行く。土産屋で珍老頭が博多へ稼ぎに行ったという情報を得る。産まれ故郷の博多へ帰ってきた主人公。育ての親である(長浜)ラーメン屋のおばちゃんから、珍老頭の情報を得る。珍老頭に勝利した主人公は、ラーメン屋に戻り明日の勝負への緊張を酒で紛らわせようとする。かなり酔った主人公は大濠公園へ行き、幼い頃の知り合いに会う。勝負当日、博多ではなく別荘のある大分県別府市へ移動する。長年探しつづけた兄、中州の龍を倒したあと主人公は生きる目標を無くす。そこへ行方不明だった麗子が船から降りてくる。麗子は響子が主人公を代打ちへ引き込むワナにかけたことを教え、あなたのことが忘れられないため、一緒に暮らそうと提案する。その愛に打たれた主人公は麻雀から足を洗い、二人で幸せに暮らす事を決意する。二人が大阪へ向かうフェリーから、別府湾の夕焼けをバックにスタッフロールが流れる。同社のベルトスクロールアクションゲーム『バーニングファイト』の敵組織の一つに「平和組」(ただし所属人物は違う)が登場している。
出典:wikipedia
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