205型潜水艦は、ドイツ連邦海軍(西ドイツ海軍ならびに統一ドイツ海軍; ドイツ海軍)が運用していた通常動力型潜水艦の艦級。本型は、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)初の国産潜水艦であった201型の直接の発展型にあたる。同型は磁気探知機への対策として非磁性鋼(AM10調質)で建造されたが、これは深刻な腐食の問題を抱えていたことから、これらを是正したのが本型である。この経緯から、船体素材に関しては試行錯誤がなされることになった。まず建造された5隻(U4~8)は、船体表面に溶融亜鉛めっきを施して防食をはかった。しかしこれも完全な防食とはならなかったことから、201型の更新用として計画された2隻(U1~2)を取り急ぎST-52調質の磁性鋼によって建造したのち、新たな非磁性鋼の選定が試みられた。この選定はかなり難航したため、建造は一時中断されることになった。最終的に、U9・10はAM 53調質、U11はPN18S2調質、U12はアマノックス182M9調質が採用されたが、これらのうち、PN18S2調質がもっとも良好な成績を残したことから、以後の潜水艦ではこれが踏襲されることになった。205型は、ノルウェー海軍およびデンマーク海軍でも採用された。デンマーク海軍では、ナルヴァーレン級 ("Narhvalen" class) として知られている。デンマーク海軍の要求に適合させるための改修が施されているが、205型との違いはわずかである。ノルウェー海軍向けの準同型艦は、建造所では207型の型式を付与されたが、ノルウェーではコッベン級と呼ばれた。ドイツ海軍向けは全てHDW造船所 () で、デンマーク海軍向けはコペンハーゲン海軍工廠 (The naval dockyard, Copenhagen) で、それぞれ建造された。
出典:wikipedia
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