ハイデルン(Heidern)は、SNK(現・SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。担当声優は新居利光。『KOF'94』(以下『'94』と表記)にて初登場。ブラジルの非合法の傭兵部隊を率いる軍人。部下のラルフ、クラークとともに「怒チーム」を結成した。なお、『'94』の大会の主催者・ルガール・バーンシュタインは彼の右目を潰した上に家族と部下を殺した張本人である。続編の『KOF'95』(以下『'95』と表記)では、前回の闘いでルガールは自爆に巻き込まれ死亡したと思われていたが、「R」と書かれた招待状がハイデルンの元へ届いたことでルガールの生存を確信。今度こそ決着をつけるため、ラルフ、クラークとともに再びチームを結成する。エンディングでは、ルガールは暗黒エネルギー(オロチの力)の暴走に耐え切れずに自滅したが、その暗黒の力を利用して何かを企む連中がいることを示唆した。『KOF'96』以降は指揮をとるためにKOFにプレイヤーキャラクターとして登場はしなかったが(ストーリーが存在しない『'98』には「おやじチーム」として登場)、デモには登場していた。『KOF2001』(以下『2001』と表記)では操作キャラクターとして久々の復帰を果たす。また、『2001』の最終ボスであるイグニスはハイデルンのことを知っていた。ラルフ、クラーク、レオナらが所属する傭兵部隊の総帥でもあり、彼らからは「教官」もしくは「隊長」と呼ばれている。両親を亡くしたレオナを養女とし、暗殺術を伝授した。これはレオナ本人の意思によるもの。ルガールの息子と思われるアーデルハイドとは敵対関係であるが、父親に関しての私怨は無く、むしろお互い気の合う者同士である。しかしアーデルハイドは(本人の意思とは関係なく)ルガールの持っていた影響力や武器関係のパイプなどを受け継いでいると思われるため、彼を危険因子と見なさざるを得なくなったハイデルンは、「次に会った時はお互い敵同士」と決別した。アーデルハイドの愛称は「ハイジ」であり、ハイデルンの亡き実娘である「クララ」とかけられている。相手の体力を吸い取ったり、長距離を飛んでいくなど、人間離れした必殺技を持つが、それはルガールへの復讐のために暗殺術や気功と言った類の厳しい修行の末に身に付けた能力である。『'94』の勝利画面では「我が手刀は大気中に真空を生む」と自ら語っている。『'94』『'95』では全てのキャラクターの全ての通常技に名前が付けられているが、ハイデルンの場合、その全てが白兵戦用武器の名前となっている(「バルムンクインパルス」「エクスカリバー」「ドラゴンランスアタック」「ワームスレイヤー」など)。キャラクター名は『宇宙戦艦ヤマト』のハイデルンから。キャラクター自身は映画『ランボー』シリーズのサミュエル・トラウトマン大佐の影響が強く見られる。なお、「ハイデルン」という名はコードネームであって、本名は不明。「ベヒシュタイン」という偽名を使っていたこともある。出場作品においてはカーキ色の将校服が基本カラーだが、『'98』のみ夜戦仕様のダークブルーに変更されている。『'94』大会開催の8年前、ルガールによって、自分の傭兵部隊のエリート50人と、妻のサンドラと娘のクララを殺害された。右眼に眼帯を装着しているのは、その時の闘いでルガールの攻撃を受けて潰されたためである。『'94』のエンディングでは彼の家族の写真を宙へ放り投げる場面があり、その写真には、左にハイデルン、右に妻サンドラ、そして中央には夫婦2人で囲むように娘のクララが写っている。『'95』のエンディングでは後の処置を部隊に任せて基地に帰還する際に、サンドラとクララへ弔いの言葉を捧げている。190cmを超える長身だが、移動速度は早い。攻撃手段は基本は徒手空拳だが、攻撃に手刀を用いるため、斬り裂き攻撃によって相手の体から血が吹き出ることが多い。通常技はリーチが長いものが多く、遠距離立ち弱キックや遠距離立ち強キック、地上ふっとばし攻撃、発生が早いうえに弾道位置が高い飛び道具の「クロスカッター」は、相手への牽制手段として使える。必殺技は、「ストームブリンガー」を除いてタメコマンドであるため、とっさに出すことができないのが難点だが、性能は高い。斜めジャンプ強パンチは、攻撃判定が横方向に大きいため、地上の相手をめくる効果がある。レバーを下に入力しておけば、空中の相手と搗ち合ったときに空中投げが発動する場合もある。垂直ジャンプ強キックは2段攻撃であり、知らない相手には大きな効果を発揮し、地上での連続技につなげることも容易。反面、キャンセル可能な通常技が少なく、無敵時間を持つ必殺技が「ファイナルブリンガー」のみで、「ストームブリンガー」の有効間合いが狭く、接近戦は苦手とする。相手との間合いを離して「クロスカッター」を撃ち、それを盾にしたり、牽制しながらこまめにパワーゲージを溜めて、パワーマックス状態にして戦うのが基本である。対空迎撃に「ムーンスラッシャー」を使う際に、特殊な当て方をすることで通常時の倍以上のダメージを与えることができるため、総合的な攻撃力は高い。『'95』では、パワーマックス状態で発動できるようになったガードキャンセルを活用することで、相手に悉く反撃ができる。ジャンプ攻撃に対してガードキャンセルで出す「ムーンスラッシャー」や「ファイナルブリンガー」は、相手にとって脅威となる。『'94』ではバグを利用して「ストームブリンガー」で体力満タンの相手を一気にK.O.することもできる。『'98』では、通常技が全体的に一新され、キャンセル可能な技が増えたり、一部の技が別の技に流用されているものが存在する(遠距離立ち強キックが斜めジャンプ弱キックに、しゃがみ強パンチがしゃがみ弱パンチに変わった)。リーチが短くなった代わりにキャンセル可能になったしゃがみ強キックやしゃがみパンチ(弱強問わず)の使用頻度が増えた。近距離立ち強パンチは、『'95』までと同様に2段攻撃だが、モーションの変更に伴い、2段目もキャンセル可能になったことで(『'95』までは1段目のみキャンセル可能)、連続技に組み込みやすくなった。「クロスカッター」はモーションの変更とともに動作が遅くなったが、小・中ジャンプで飛び越えられることは少ないため、相手の接近を阻む手段として有効。『'98』にて追加された超必殺技の「ハイデルンエンド」は、ハイデルンの連続技の威力を大幅に上げる技である。『2001』では、必殺技がタメコマンドではなくなったことで、「クロスカッター」や「ムーンスラッシャー」をいつでも出すことができるようになった。特殊技の「シュターナルナゲール」からの連続技は、パワーゲージが無いときは「ムーンスラッシャー」で代用できるが、相手との間合いが開き過ぎていると、空振りに終わることがある。『2002UM』では必殺技がタメコマンドに戻っている。動きは俊敏であるが、技の隙が大きいものが多いため、無闇に技を出すと自ら隙を晒して自滅につながるため、技を選んで堅実に立ち回る必要がある。※「ジャンプひざ蹴り」のタイプミスではなく「ジャンプひざ斬り」という名称の技である。『'95』では「ジャンプひざ蹴り」となっている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。