071型揚陸艦(ぜろなないちがたようりくかん、)は、中国人民解放軍海軍のドック型輸送揚陸艦(LPD)の艦級。NATOコードネームは"玉昭型"()。本型は、人民解放軍海軍として初のドック型揚陸艦である。またステルス性に配慮した設計から、しばしばアメリカ海軍のサン・アントニオ級と対比される。ただし建造価格としては、同級の3分の1程度といわれている。船型は商船ベースとみられており、係留装置も一般舶用品とみられている。艦首はバルバス・バウとされている。上部構造物は中央にまとめられており、その後端の2本の煙突は両舷側に寄せられている機関もサン・アントニオ級と同系列で、4基のSEMT ピルスティク16PC2-6 V400ディーゼルエンジンによって減速機を介して2軸を駆動するCODAD方式とされている。ただし本型の搭載エンジンのほうがバージョンが新しいため、出力は若干大きいにも関わらず、公称の最大速力は劣ったものとなっている。これは、主機関の信頼性確保のために減格運転を行っているためとも推測されている。一般的にはドック型輸送揚陸艦(LPD)として扱われるが、ウェルドックは艦全長の(約140メートル)に達するとされており、比率としてはドック型揚陸艦(LSD)に近い。このため、大型艦の割には、搭載車両数などが少なくなっている。このウェルドックには726型エアクッション揚陸艇(ACV)4隻が収容されるほか、揚搭作業用として、両舷のレセス内にLCVP 2隻も搭載している。また上部構造物後端にはハンガーを備え、その後方の艦尾甲板は広大なヘリコプター甲板とされている。Z-8輸送ヘリコプター(シュペル・フルロンの中国軍仕様)を通常2機、最大4機搭載可能とされている。搭載能力は、海軍陸戦隊にして大隊規模で、装甲戦闘車両15〜20両および兵員500〜800名とされている。艦中部両舷には、人員や車両の揚降のためのサイドランプが備えられている。個艦防御用としては、艦首甲板の甲板室上にH/PJ-26 76mm単装速射砲(ロシア製AK-176の中国版)を、また上部構造物の中部・後端のそれぞれ両舷にH/PJ-13 30mmCIWS(ロシア製AK-630の中国版)を1基ずつ備えている。個艦防空ミサイル・システムの搭載も噂されているが、2014年現在確認されていない。1番艦「崑崙山」は、充実した搭載能力と航続距離、指揮管制能力を活かしソマリア沖海賊対策に従事することになり、2010年6月30日、蘭州級駆逐艦「海口」と第6次中国海軍派遣艦隊を編成、アデン湾へ派遣された。「崑崙山」には任務遂行のため、ロケット弾や機銃の搭載を可能とするための改装を実施したZ-8輸送ヘリコプター2機、726型エアクッション揚陸艇1隻、小型高速艇2隻が搭載された。
出典:wikipedia
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