新ソード・ワールドRPGリプレイNEXT(しんソードワールドアールピージーリプレイネクスト)は2004年から2007年まで富士見書房から単行本刊行されたソード・ワールドRPGのリプレイ作品。全9巻27話+番外編1巻4話。ゲームマスター(GM) ・執筆者は藤澤さなえ。イラストレーターはかわく。プレイヤーズ・キャラクター(PC)はクレスポ、ベルカナ、マロウ、シャイアラ、ブックの5人。パーティ全体が弁論術・交渉術に長けていることや、登場人物の生命力・防御力が冒険者としては異常に低いことから、紙のように薄いという意味で「ぺらぺらーず編」という通称が付けられた。これまでのソード・ワールドリプレイは、前のシリーズが完結してから新シリーズを始めていたが、本作は秋田みやび執筆の『新ソード・ワールドRPGリプレイ』(通称「へっぽこーず編」)完結前から開始された。さらに本シリーズ終了前には、篠谷志乃執筆の『新ソード・ワールドRPGリプレイWaltz』が開始されたため、このシリーズがソード・ワールドリプレイとして単独に進行したのは、前述の2作の間のわずかな期間のみとなる。なお、このシリーズのGMや執筆には他にも候補者がいたものの、藤澤さなえの担当に確定したのは、試験的に行われたセッションを元に書かれたリプレイである、第0話『ナイト・ビビッド・キューピッド』の出来が良かったためと『ギャンブル・ランブル』の中で明かされている。主な舞台はロマール王国など中原南部諸国。シリーズ中ではファンドリア王国や旧レイド帝国領も舞台となった。読み物的要素が強かった前作「へっぽこーず編」では、舞台であるオーファン王国やラムリアース王国などの紹介は限られたものにとどまったのに対し、本作では「ワールドガイドとしてのリプレイ」の性格を強く出し、従来のソード・ワールド作品群では悪役国家として登場することの多かったロマールとファンドリアの様子が詳しく紹介され、さらには旧レイド帝国の大物残党など歴史人物級のNPCも登場する。「モケケピロピロ」「背中の毛の長さ・本数を測るロマール盗賊ギルドの拷問」など、脱線を積極的に公式・準公式の設定として取り込んでいることも特徴として挙げられる。これらは多くがイラスト化されており、作者やPCたちからも好評であった。出来るだけ戦わない、戦うにしてもパペット・ゴーレムや協力者・補助魔法を徹底的に生かし、出来るだけ自分達に有利になるよう、最大限に作戦を練る戦闘スタイルに特徴を持つ、自称「アレクラスト一戦わない冒険者」である。これは攻撃を耐えうる壁をもたない脆弱さと生命力が人間の冒険者としては期待値の半分以下で攻撃命中が即死に繋がりかねないPCの存在によるものである。このため、シナリオ発生→展開→戦闘→解決というオーソドックスなリプレイの流れの中での派手な戦闘が存在しない、もしくは初心者GMの戦術宣言を読んで巧みに回避されてしまうこともしばしばである。また、個人レベル・パーティーレベルにおけるプレイヤーの目的意識が明確かつ自分本位である。「ギリギリまで交渉で追い詰めて報酬やメリットを引き出す」「盗賊ギルドで出世する」「ライバルを出し抜く」「浮島が飛んできたら我が物にしようとする」など、各キャラの野望や目的が個人的な欲望として明確である。ただしメンバーに人情に弱いPCが数人いることもあり、必ずしも悪人パーティというわけではなく、人助けとなる依頼も引き受けてもいる。最終巻では「他人のためではなく自身のために動いているから」という理由から、GMの用意した「英雄」としての道を蹴り、あくまで「盗賊」として動く事を選んだ。これについてGMは「目から鱗が落ちた」と発言している。リプレイ集ならびに短編小説のタイトルは全て韻を踏んだものとなっている。詳細は#作品一覧を参照。全員がシナリオ上の経緯により盗賊ギルドに籍を置く。5人全員とも敏捷度と知力が高い。一方、筋力に乏しく防御力には欠ける。そのためシリーズ序盤では、内部の人間や読者の一部からスペランカーズと呼ばれていたが、商標の関係から公式名称は「ぺらぺらーず」に決定した。なお後付けではあるが、ベルカナの薄い胸、リプレイ第3話のラストまで正式なパーティーとならず、たまたま一緒に仕事をすることが多いだけと公言する薄っぺらな人間関係など、様々な意味が加わっている。防御力に欠けるパーティでありながら、完結した歴代リプレイパーティの中では、スチャラカ冒険隊と同じく1人も戦死者を出していない。ぺらぺらーずがファンドリアで戦った暗殺者&冒険者達。ぺらぺらーずに敗北した事でファンドリアにいられなくなり、「それは可哀想」とぺらぺらーずの面々が同情したため、部下という形でロマールの盗賊ギルドを紹介される。彼らの面倒を見るということで、クレスポはギルド下級幹部昇格の試験を受ける事になった。ちなみに、バブリーズ編でもPCに一時的に雇われたNPCがカタカナ表記で「シタッパーズ」と呼ばれているため、彼らは2代目ということになる。
出典:wikipedia
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