ミルウォールFC(Millwall Football Club)は、イングランド・ロンドン・サザーク・ロンドン特別区・バーモンジーを本拠地とするサッカークラブチーム。愛称は、2匹のライオンが向かい合ったエンブレムから「ライオンズ」。チームのモットーは「俺たちはどこで戦おうとも敵を恐れない」という意味の「"We Fear No Foe, Where E’re We Go"」。ウェストハム及びレイトン・オリエントFCとライバル関係にあり、特にウェストハムとの試合は毎度暴動沙汰になる。1885年に鉄商人が所有するジャム工場に勤務する労働者によってミルウォール・ローヴァーズ("Millwall Rovers")の名で創設された。millは風車の意味から転じて工場を指す。彼らの多くがスコットランドからの出稼ぎ人夫であったことが、白と青を基調としたユニホームの由来である。1894年のサウザンリーグ設立には中心チームとして参加し、1885/86,86/87シーズンには連覇も達成。1889にミルウォール・アスレティック("Millwall Athletic")に名称を変更し、初めてディビジョン1(当時の最上級リーグ)に昇格。1920年にフットボール・リーグ・ディビジョン3に創立メンバーとして参加。25年に「アスレティック」を取り除き、現在の「ミルウォールFC」に簡略化する。1927/28シーズンにはディビジョン3(南部)の王者に輝き、ディビジョン2に昇格するも33/34シーズンに降格。37年には3部のクラブとしては初のFAカップ準決勝に進出。長年に渡り低空飛行の期間が続いたが、1983年にジョージ・グラハムが39歳の若さで監督に就任すると2部に復帰。昇格後ジョージはアーセナルの監督に抜擢され、後任にはジョン・ドハーディ氏が選出される。ドハーディ氏はまだ経験が浅く不安視する声もあったが、テディ・シェリンガムを中心に1987/1988シーズンに初の一部昇格。それまでミルウォールはロンドンのクラブで唯一、創立後100年間において1部でのプレーがないチームであった。1989/90シーズンにチームは再び二部に降格。翌シーズンにはエース、シェリンガムも移籍。1992年に昨シーズンまで選手として活躍したミック・マッカーシーが監督に就任。翌93年にはスタジアムを現在のニュー・デン・スタジアムに移転し心機一転、巻き返しを狙うも1995/96シーズンに再び3部へ降格。さらに不運は重なり財政悪化により、1997年に破産申請。以後、2部と3部を行き来し、マッカーシーから現在のケニー・ジャケット監督までの約20年間で監督が17回変わるなど不安定な戦いが続く。しかし、元イングランド代表デニス・ワイズが選手兼任で監督就任した2003–04シーズンはプレミアリーグ設立後で下部リーグ勢初となる、FAカップ決勝に駒を進めた。ミルウォールFCが本拠地を構える周辺はロンドンでも最も治安の悪い地域のひとつで、辺りには労働者向けに建築された古めかしいアパートや住宅が建ち並ぶ。そうした建物に囲まれるように旧ホームスタジアム「ザ・デン」がある。「ザ・デン」はサポーターの粗暴から過去に数回FAにより使用停止にされているスタジアムでフーリガンとミルウォールの象徴であった。ミルウォールサポーターの相手サポーターはもちろん、選手・審判への攻撃は日常茶飯事で、相手選手が襲撃を恐れてCKを拒否することもあった。1981/82シーズンに3つに分かれていたフーリガン勢力が合併し、ブッシュホワッカーズという一大勢力を形勢。熱狂的で過激なサポーターは80年代のフーリガニズムの代名詞になった。その際たる例が1985年3月のFA杯準々決勝ルートン・タウンFCとのアウェーゲームである。ミルウォールのフーリガンは、ピッチに乱入し、相手選手や審判を一斉に攻撃。スタンドの椅子ははぎ取られて、ルートンのファンが逃げ惑う中へと投げ込まれた。角材からナイフまで多くの武器を手にした暴徒は、200人以上の警官隊と衝突。47人が重軽傷を負い、31人が逮捕されるという事件になった。FAカップ準決勝とあって、この試合はTV中継されていたため、英国全土に恐ろしいミルウォール・フーリガンの姿が映し出された。当時のマーガレット・サッチャー首相が緊急声明を発する異例の事態になった。こうした事件から、警察が介入してサポーター組織を捜査・解体に踏み切るが、事態は根絶されず暴動は続いた。特にウェストハムとはミルウォールサポーターが地下鉄駅でウェストハムサポーターに射殺されたことの報復にミルウォール側がウェストハム側のパプを破壊したことに端を発し、現在でも抗争が続く。1993年に現在の「ニュー・デン・スタジアム」へ移転。過去の教訓を活かしスタジアム内には数多の安全対策を施している。現在では安全技術・警備技術の向上、当局の関与などで過去ほど大きな暴動は起きてはいないが、サポーターはその他チームのファンや、一般人からの凶暴なミルウォールへの侮蔑や白眼視などを織り込んだ自虐的な応援歌をロッド・スチュワートの曲"Sailing"に乗せて空に響かせている。なし
出典:wikipedia
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