ガミラス高速空母(こうそくくうぼ)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する架空の宇宙空母。デザイン担当は松本零士、加藤直之。地球侵略作戦の最前線たる冥王星基地に配備された、ガミラス帝国の新鋭空母。艦体はガミラス標準色のひとつである緑色、艦底部は紫系統の色で、円盤型の艦体中央部から四方にブーム(支柱)を突き出したヒトデ型をしており、艦体上面にはドーム状の構造物が4つある。推進ノズルが見当たらず、推進方式は不明。ただし、設定では円盤形艦艇は、ガミラス艦では新しい部類とされている。ブーム下側の先端部にある4つの開閉式発艦口より、同時に多数の全翼型の高速空母艦載機を発艦させることができる。艦載機は機体を横にスライドさせながら発艦口まで移動し、落下するように放出され、宇宙空間で方向を転換させるという変わった形式をとっている。劇中で描写されているのは発艦シーンのみで、どのような形で着艦させるのかは不明である。武装として艦体上部に収納式の7連装対艦ミサイル発射管を備える。ブーム先端の内2つは砲身付き連装対空レーザー砲(ひおあきらの漫画版では、この砲門で宇宙零戦を迎え撃っている)が装備されており、残り2つは衝角状になっている。艦内部はガミラス特有の丸型のモニターが至る所に付いており、艦の中心には宇宙空間を投影する丸テーブルのような大型モニターが床に設置されている。冥王星から月衛星軌道まで1日足らずで移動できる速力を有しており、偵察能力も優れている。なお、設定のみであるが、本艦に指令を出す司令船や、円盤形の艦体前方に飛行甲板を持った発展型の新大型空母が存在した。後者は、ドメルがバラン星に赴任する際に僚艦として多数登場予定であった。いずれも劇中未登場だが、後者はPS版『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』で異次元空洞に漂う幽霊船として登場している。第2、4話に登場。九州坊ケ崎沖の地球基地(実際は建造中の宇宙戦艦ヤマト)を艦載機によって空爆するが、直接調査のために月軌道から降下中、始動直後のヤマトの主砲の斉射を浴び、ヤマトに最初に撃沈された艦となった。第4話では、ヤマト撃沈のため冥王星基地から単艦で出撃。月軌道上にいたワープテスト直前のヤマトに接敵し、艦載機の魚雷と自艦のミサイルにより撃沈を図る。だが、艦載機はヤマトのブラックタイガー隊に迎撃され、ミサイルは命中直前にワープで回避され、任務を達成できなかった。以後、続編を含む映像媒体でガミラスとその後継国家であるガルマン・ガミラス帝国は、発着艦用の飛行甲板を持つ三段空母と戦闘空母およびその派生艦を宇宙航空戦力の主力としており、円盤型の高速空母が登場することはなかった。ひおあきら漫画版『宇宙戦艦ヤマト』においては、同型艦多数が機動部隊を編成して登場。艦載機は、従来の専用艦載機の他に、ガミラス戦闘機を搭載していることもある。『宇宙戦艦ヤマト』(以下、旧作)のリメイク作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』では、「ポルメリア級強襲航宙母艦」という艦級・艦種名で登場している。デザイン担当は石津泰志。全長383.8m、全幅291.3m、全高50.0m。細部デザインのディテールアップと変更が行われている。衛星軌道上などで停止している時でも、レーザー砲の部分を除き艦体が常に上から見て時計回りに回転しているが、艦載機を発進させる際には停止する。また、艦底のリング状の発光部が黄色く点滅している。艦底中央部には、主砲である大口径レーザー砲が1門あり、地上にいる目標をこれでなぎ払う。この他、艦体上部に三連装ミサイル砲塔を備えている。ガミラス本土防衛戦で登場した航宙親衛艦隊所属の艦は、ミサイル砲塔が三連装リボルバー式対空レーザー砲塔に換装されている。艦載機についても「戦闘攻撃機DWG229 メランカ」という種名が設定されている。搭載機数は不明だが、第23話では各発進口から5機ずつ、計20機が発艦している。出渕は本艦について、本作に登場させるかどうか悩んだと語っている。バンダイが発売する1/1000スケールプラモデルのシリーズにおいて、本艦がガミラス側で2番目に発売することになったことに驚いたことも語っている。旧作に比較すると出番が大幅に増えている。第2話で偽装状態のヤマトを偵察の後、メランカによる爆撃を行った。その後自艦も降下してレーザー砲の一撃を見舞うが、第2射直前にヤマトの主砲(三式融合弾)で撃沈される。残されたメランカは防空隊によって掃討された。第10話では、ゲール艦隊を構成する1隻として出撃。次元断層から脱出直後のヤマトを襲撃するが、次元断層の揺り戻しに呑みこまれる。第15話では親衛隊に所属する青いカラーリングの艦艇が多数登場し、原住民が反乱を起こした惑星オルタリアへ、レーザー攻撃とメランカによる爆撃を見舞わせた。第18話ではバラン星における観艦式に集まっていた艦艇が登場するが、ヤマトの波動砲によってバラン星中心部のエネルギーコアが崩壊した際の衝撃波によって多数が損害を被った。第23話では親衛隊所属艦3隻が前衛艦隊としてヤマトに攻撃を仕掛けた。旧シリーズでは全く商品化されていなかったが、『2199』においてバンダイから「1/1000Scale ポルメリア級強襲航宙母艦」として商品化された。『2199』のプラモデルでは7番目、ガミラスに限るとガイデロール級などを差し置いて2番目とかなり早い商品化であるが、これは『2199』のメカのプラモを全て出すというバンダイ側の決意表明と語られている。さらにプレミアムバンダイ限定商品として親衛隊カラーのキットも発売している。
出典:wikipedia
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