竹のカーテン（たけのカーテン）とは、東アジアにおける共産主義陣営と反共主義陣営との境界線を、冷戦下のヨーロッパにおける「鉄のカーテン」になぞらえて表した造語。初出は不明。具体的には、中国大陸と台湾（中国大陸の中華人民共和国 vs 中国大陸の香港・マカオと台湾の中華民国）、朝鮮半島の北緯38度線、ベトナムの北緯17度線、ベトナムを含めたインドシナ半島の共産党国家と反共主義国家の境界などを指している。冷戦下のヨーロッパでは、共産主義陣営は「東」に、反共主義陣営は「西」に位置していた。しかし、冷戦下の東アジアでは、共産主義陣営は「北」に、反共主義陣営は「南」に位置している例が多い。この例として、共産主義の北ベトナムと反共主義の南ベトナム、ソビエト連邦が肩入れした朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国が肩入れした大韓民国などがある。1989年11月10日に「鉄のカーテン」の象徴であったベルリンの壁が破壊された後も、東アジアの「竹のカーテン」は消えていない。

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