『星のカービィ デデデでプププなものがたり』(ほしのカービィ デデデでプププなものがたり)は、ひかわ博一作の漫画である。『月刊コロコロコミック』にて1994年5月号から2006年11月号まで、『別冊コロコロコミック』にて1994年11月号から2006年4月号まで連載された。この他に『学年誌』、『てれびくん』などでも同時連載された時期がある。アニメ版の内容とは特に繋がりはない。他のカービィの漫画と区別するため「デデププ」、「ひかわカービィ」と呼ばれることもある。任天堂およびHAL研究所のテレビゲーム「星のカービィシリーズ」を題材としたギャグ漫画。単行本は全25巻。絵柄は初期から比べると、かなり変わっており、主要キャラの口癖や性格なども微妙に変化した。新作ゲームに出てくる技やキャラクターを題材にすることもある。パロディ要素や社会風刺、時事ネタが多いのも特徴。英題は『"Kirby of The Stars"』となっており、『デデデでプププなものがたり』の表記はない。2006年11月号で連載を終了。同年12月号からは『星のカービィ! も〜れつプププアワー!』に交代することとなった。同時に2001年4月号から続いていた読者コーナーの「星のカービィ★プププ通信」も終了した。単行本の売り上げ本数も多く、カービィの漫画といえばこの漫画を指すことも多いが、さくま良子版のように任天堂の公式ガイドブックなどにひかわのカービィが連載されることはなかった。2012年7月19日に発売された『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』にさくま版、谷口あさみ版と共に単行本1巻第一話が収録されている。プププランドを舞台に、カービィが時々時事ネタを取り上げながらいろいろな騒動を巻き起こす。またある時は、個性ある様々なサブキャラクター(主にゲームでのデデデ大王の手下。この作品では初期と19巻、23巻の一部を除けば特に敵という設定はない)が登場しカービィたちを巻き込む。1巻では、スターロッドを盗んだデデデ大王とポピーを相手に、カービィとチービィ(オリジナルキャラクター)が立ち向かうアドベンチャーストーリーであったが、2巻からはパロディを織りまぜた一話完結式になる(前後編に分かれて二部構成になる回もある)。他に新作ゲームを題材にした話もあり、19巻では『夢の泉デラックス』編が2話、20,21巻では『エアライド』編が全4話、23巻では『タッチ!カービィ』編が2話収録されている。絵柄は大きく変化しており、『コロコロ』に連載されていた漫画の中でこれほど大きく変わったものも珍しいといえる。中でも目は大きな特徴で、初期の方ではゲーム調であったが、その後大きくなり非常に輝いている感じになった。一時期は、カービィの下瞼によって目の一部が隠れていた。また、全体的に優しめのタッチで、濃いタッチの漫画が多い『コロコロ』の中では異色を放っていた。その一方で、デデデ大王が劇画風タッチやリアル顔になったりする描写は多い。コロコロ漫画に多く見られる下ネタやお色気ネタは全体的に控えめである。グロテスク表現は、初期では頻繁に用いられていたが、後に少なくなった(その大半が、デデデ大王が満身創痍になっているシーン)。作画の雰囲気が変わっていることは20巻の作者のコメント欄でも触れられており、そこには1巻、4巻、9巻、14巻、19巻のカービィが映されていた。上記のとおりパロディ系の要素も多く、ポケモンやスーパーマリオシリーズなど任天堂に関するギャグもあった。他にも小学生向け雑誌にもかかわらず間寛平のギャグ「かい〜の」や一部のカービィの歌う歌(狩人の歌ったあずさ2号の替え歌等)などの当時の小学生には分かりそうもない昔のギャグ、それを基にしたパロディ(天才バカボンのレレレのおじさんなど)、「キャンディーズ解散」といったかなり昔の時事ネタ、「赤字国債」や「ソクラテス」など小学生には難しい言葉が随所に登場することもある。後期からはお笑い芸人やタレント、テレビ番組のパロディネタが多く使われるようになった(23巻第5話では特にその特色が顕著に現れている)。初期〜前期にかけては、カービィがボケる度にチービィやデデデ、ポピー等に殴られながらツッコまれタンコブを作ることが多かったが、後に口頭のみでのツッコミが大半を占めるようになった。後期〜末期では、ツッコミの語尾が「~か」「~かよ」「~じゃん」と付くものが多くなり、前期で多く見られた関西風のツッコミはほぼ完全に姿を消した。24巻の7話からは線や背景描写が雑になったり、目の輝きが無くなったり、スクリーントーンを使うコマが少ない・貼り忘れがあるなど絵が簡略化していき、まるで別人が描いたかのようになっている(背景の簡略化等は、24巻7話以前から見られている)。コミックスの表紙は、今までCGを使って豪華だったものが23巻から黄色に白の水玉(これは作者がファンに送った年賀状のイラストを使いまわしたものである)と、シンプルなものとなった(これらは作者自身のやる気がなくなったことが理由らしく、小学館問題と鬱は否定している)。カービィによってデデデ大王(稀にカービィの仲間キャラやゲストキャラ)が悲惨な目にあったり、デデデ城(あるいは話のメインとなる舞台)が破壊されるといった話が多い。カービィが騒動の原因として仕返しを受けたり追いかけられたりする回もある。裏表紙にはカービィとその巻に登場するゲストキャラクターが描かれている(1~3巻、9巻はメインキャラクターのみ)が、22巻はカービィとデデデ大王、23~25巻はカービィのみが描かれている。背表紙上部にはコピー能力を持ったカービィが描かれている。『コロコロ』では中間くらいに掲載されることが多かったものの、読者コーナーが設けられるなどそれなりの人気はあった模様。カービィの新作ゲーム発売時などカラーページで始まることも何度かあったが、19巻収録話を最後にカラーページで始まることはなくなった。作中では、作者のポリシーのような描写がいくつかある。単行本では、話と話の間や単行本の巻末に4コマ漫画や『ショート劇場』と称したミニ漫画が収録されていたことがあった。25巻では漫画の代わりに後述の『プププ通信』で載らなかった読者からのイラストが掲載されていた。例外として、6巻には話の途中にCMというものがあり、単行本全巻(初版では1巻から6巻までであり、古い版では全巻紹介されていないこともある)の表紙が紹介されたこともあった(これは雑誌掲載時に、当時『コロコロ』で連載されていた「秘密警察ホームズ」のパロディとして作品を2部構成にした(話自体は2部合わせて1話分)ことから、単行本掲載時に前編と後編の間のスペースに単行本の紹介を入れている)。初期の方ではゲームには登場しないオリジナルコピーや星のカービィ64に登場しないミックスコピーがよく登場した。中期以降は既存のコピー技をアレンジしたものが多い(カービィが単体で使う「カッター」が「カイン + カッター」のようにビーム状になるなど)。64と違いオリジナルとなる。また、合体コピー能力にも数々のオリジナル技があった。中には仲間が単体で発動したものもあったが、デデデ大王関連のものは使いこなせずにデデデがダメージを被るものばかりであった。『月刊コロコロコミック』2001年4月号 - 2006年11月号(連載終了)まで漫画の最後に掲載されていた読者コーナー。読者から寄せられたハガキを紹介するコーナーで、イラストのほか、「カービィのお悩み相談室」というコーナーもあった。採用された人全員に作者のサイン色紙がプレゼントされていた。25巻(最終巻)では『コロコロ』に載らなかったハガキも掲載された。
出典:wikipedia
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