『ちまちまはいすくーる』は花見沢Q太郎の漫画作品である。週刊ヤングキング(少年画報社)に連載。単行本全1巻(1997年2月付け、少年画報社)。2006年現在、同誌で2色カラー長期連載中の『ももいろさんご』に至る一連のシリーズの端緒を成す記念碑的作品である。単行本は1996年に少年画報社から出た。さらに、2005年に花見沢の作品『痛快すずらん通り』と合わせた新装版『ちますず』が同社から出た。作者はヤングキング誌上に、『ちまちまはいすくーる』、『痛快すずらん通り』、『HoneyBlue』、『白い月光』、『ももいろさんご』の順に作品を発表して来ているが初めの3作品はいずれも単行本1巻で完結している。しかしそれ以降の『白い月光』は単行本全2巻、『ももいろさんご』に至っては9巻を超えて尚連載中である(2006年現在)。また、上記初期3作品は内容的にも、思春期〜青春期の幼さの残る少女の、日常の中での心と体の移ろいを描写している点でも共通性が高く、物語りのまとまりやエロティックな描写のバランスも良く、初期の3部作的な印象を与える。とりわけ、本作『ちまちまハイスクール』はエロティシズムとギャグのバランスが良く、その点で密度高い仕上がりとなっている。物語と無関係に挿入されるギャグの切れ味と軽妙さは、作者の作品群中でも最高水準にあると言える。女子高生伊藤奈々(いとうなな)と森口和夫(もりぐちかずお)は、高校2年生だが毎日のようにセックスをする関係。ところが、奈々が気に入らないのは、和夫には変質的な性癖がたくさん有り、初回から緊縛プレイ、学校のトイレでする、部屋で放尿させる、プールのシャワー室でする、メイドさんの服を着せてする、剃毛プレイ等々、奈々曰く「ヘンタイ」行為を強要するのである。奈々はこれを何とか治そうとするが、繰り返しているうちに自分もそうした「ヘンタイ」行為になじんでしまったのに気づき愕然とする。一方和夫の姉、森口かおる(彼らの高校の教師)は、二人の関係に気付き、和夫の部屋から変質的な雑誌を大量に発見し、奈々が和夫を変態にしたのだと逆の解釈をし、大学の後輩の恵(めぐみ)に協力してもらい二人の邪魔をしようとする。そうこうしているうちに森口姉弟は火事で家を2度も焼け出され、和夫は奈々の家に、かおるは恵のアパートにやっかいになる。ドタバタ騒ぎの中、かおると奈々の弟みつるが関係してしまい、自分のアパートに転がり込んで来たかおるにめぐみが裸になって迫ってくる。もう何が正常なのか基準がわからなくなった奈々は、ありのままの和夫を受け入れようと考え始める。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。