唐船峡(とうせんきょう)は、鹿児島県指宿市(旧開聞町)にある渓谷。池田湖の南西に位置する。名の由来は江戸時代には深くまで入り江が迫っており、唐船が舟を着けていたことで名付けられた唐船ヶ迫という地名に因む。渓谷と言うよりは陥没した谷間に水が湧き出るような規模で、一般に知られるような奇岩、奇勝の景勝地ではない。しかし、規模に反して湧出量は多く、日量10万トンである。この唐船峡が全国的に有名になったのは、今や全国で見られる夏の風物詩「そうめん流し」に他ならない。1962年(昭和37年)に町内では初めて、この清流を何とか観光に使えないかと模索した結果、竹樋からそうめんを流したところ、目新しさもあって注目を集めた。これに因んで、井上廣則がたらいの上でモーターを用いた回転式の流しそうめん器を発明した。これは元は個人の発明品であったが、昭和42年に特許権を町に譲渡したことで、町は町おこしの一環として流しそうめん器を実用化、唐船峡を流しそうめん発祥の地とPRすることになった。今日ではそうめん流しの里唐船峡として公園整備されており、観光客を受け入れやすい体制を整えている。また、そうめん以外では鯉の洗いが名物となっており、一帯では清流を利用してワサビが栽培される。近年ではチョウザメの養殖も行われており、キャビアを特産品にする研究が行われている。旧国土庁指定、水の郷百選にも選ばれている。
出典:wikipedia
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