リック・ディアス (RICK-DIAS) は、「ガンダムシリーズ」の宇宙世紀作品群に登場する架空の有人操縦式ロボット兵器。初出は1985年のテレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』。人型機動兵器「モビルスーツ」(MS)の1機種。主人公の所属勢力である反地球連邦組織「エゥーゴ」がスポンサー企業と共同開発した量産機で、ジオン公国軍のドムに似た太めの体型が特徴。軽量・高強度の新素材を採用することで、見た目に似合わない高機動性を得ているという設定。『Ζガンダム』第1話から登場し、「クワトロ・バジーナ」の偽名でエゥーゴ入りした元・ジオン公国軍大佐「シャア・アズナブル」と、彼のジオン時代からの部下たちが主に搭乗する。クワトロ機はジオン時代からのパーソナルカラーである赤、一般機は黒・紺系統に塗装されているが、ほかのエゥーゴ兵士たちもクワトロにあやかって赤に塗装した結果、こちらの色が制式カラーとなる。メカニックデザインは永野護。当記事では続編の『機動戦士ガンダムΖΖ』や、その他メディアミックス作品に登場するバリエーション機・発展機の解説も行う。エゥーゴ初のオリジナル量産型MSで、アナハイム・エレクトロニクス社と共同で開発された第2世代MS。アナハイム・ガンダムに分類されるMSの第1号であり、のちのΖ計画のきっかけとなった機体である。旧ジオン系の技術者が中心となり開発されたためにリック・ドムなどのジオン系MSを思わせる外観を持ち、ドムタイプにガンダム系の機能を掛け合わせた機体とされ、ドムシリーズの最終量産型ドワスが原型とも言われる。MSとしては初めて、装甲材質および内部フレームにガンダリウムγ(クワトロ・バジーナ大尉によりアクシズからもたらされた)を採用したため、のちのエゥーゴの指導者ブレックス・フォーラ准将の提案によりγガンダム(ガンマガンダム、γ GUNDAM、"GAMMA GUNDAM")と名付けられた。しかし、その外観から「ガンダムの名を使うのは、先代のガンダムに申し訳ない」「別のコードネームを使いたい」とするクワトロの希望により、宇宙用の機体を意味する「リック」に喜望峰の発見者バーソロミュー・ディアスの「ディアス」を合わせ、リック・ディアスとした。また、エゥーゴの活動が折り返し地点に到達したことから、という意味も込められていると言われる。この命名の経緯はアニメと若干ストーリーの異なる小説版で語られたものであり、アニメの劇中では語られることはなかったものの、『機動戦士ガンダムΖΖ』の第1話「プレリュードΖΖ」などで確認できるうえ、関連資料でも設定として記載されている。ただし、「ディアス」に関しては「エゥーゴの活動が折り返し地点に到達した」云々といった記述は小説版にはなく、ブレックス・フォーラから意味を問われたクワトロ自身は「喜望峰の発見者でそういった名前の人がいた」といった程度の認識で、「ゴロで意味はない」とする趣旨の発言をしている。機種名の冠詞「リック」(RICK)は「MS-09Rリック・ドム」と同じく宇宙用を意味するが、宇宙戦専用であった「リック・ドム」と違い、本機の実際の仕様は汎用機であり、地球上の大気圏内・有重力下でも問題なく使用されている。また、本来の型式番号は「MSA-099」だが、グリプス戦役開戦までは地球連邦軍の目からエゥーゴの動きを欺くため、「RMS-099」とされた。当時の地球連邦軍における型式番号の命名規則は、各開発拠点に割り当てられた10 - 19の数値の後に開発順で1桁の数字がつけられる方式がとられているが、09で始まる基地は存在しない。なお、正式の型式番号に関しては「MSA-009」と記したものもある。装甲はガンダリウムのほか、チョバム・アーマー、スペースド・アーマー(中空装甲)、リアクティブ・アーマー(爆発反応装甲)等、戦車に使われている装甲が全て使用されている。脚部は第二次世界大戦中のソ連製戦車に使われていたような鋳造構造であり、設定画の脚部のディテールアップ稿では、鋳造の湯口の穴の痕や装甲表面のザラザラとした質感も描き込まれている。これは本機のデザインを担当した永野護が戦車マニアであり、そのこだわりによるものである。メインカメラはモノアイをさらに高機能化したもので、機体前面の状況をすべて把握しつつ、広角/魚眼レンズ的な視覚を補正して直視に近い映像として全天周囲モニターに投影する。この方式はシステム小型化が容易なうえに可動部が少ないため、メンテナンス性に優れている。このデバイスはガンダリウムγとともにアクシズから持ち込まれた技術の1つで、ガザ系列からのフィードバックであるとする説もある。胴体内に大型のジェネレーターを搭載したため、通常腹部にあるコクピットブロックは首の位置に上部1/3が露出する形で組み込まれ頭部で蓋をする構造になっており、パイロットは頭部左側にあるハッチから搭乗する。緊急時にはコクピットブロックが射出される機能も備わっている。連邦軍のものより高性能なセンサーを使用しているため、ミノフスキー粒子の下では連邦軍の機体より遠距離から相手を捕捉できる。このように頭部周りは高密度な設計ながら、並の機体よりもむしろコンパクトにまとめられており、頭身が高いのと重厚なボディが相まって数値よりも大型機に見える。通常バックパックが配置される背部には、プロペラント(推進剤)タンクを兼ねるAMBAC作動肢としてのスラスターとスタビライザー兼用のランダム・バインダーを2基備えている。これはガンダム試作2号機のフレキシブル・バインダーの延長上に位置するものと考えられており、ガンダリウムγによる軽量化とムーバブルフレームの採用に合わせ、これによるAMBAC機能により鈍重な見かけに反して軽快な運動性を示した。このバインダーは取り外せるうえ、シールド(第4話)や投擲武器(第13話)としても使用できる。固定武装として頭部に「バルカン・ファランクス」を装備する。携行武装としては主に300mmクレイ・バズーカやビーム・ピストル(出力2.8MW)を装備し、これらは非使用時には背部に配置される。クレイバズーカはバインダー基部をラッチとして固定され、ビーム・ピストルは「ライドレーザーラック」に収められ、ラック下部にはビーム・サーベル(出力0.4MW)も1基備える。また、ビーム・ピストルはライドレーザーラックに搭載した状態でも対後方・対空武装として射撃可能であり、下腕に2本並べてのマウントといった使用方法も存在する。ビーム・ピストルのエネルギーパックは、百式用ビームライフルと共通である。そのほか、標準武装としてガルバルディβ用ビーム・ライフルも使用される。マニピュレーターの指基部にはトリモチランチャー(多目的ランチャー)が設けられ、トリモチやバルーンダミーなどを射出できる。漫画『機動戦士Ζガンダム Define』では、他機種と共通したマニピュレーターに手甲を被せ、その手甲にトリモチランチャーを内蔵しているというアレンジが加えられている。バリュートを装備することにより大気圏への突入、サブフライトシステムに搭乗することにより重力下での空中戦もそれぞれ可能となっている。優秀な機体であったものの、そのぶんコストや生産性に難があり、エゥーゴの主力量産MSの座はジム系のよりオーソドックスな設計を踏襲したネモに譲ることとなった(後述するように制作レベルの、主人公サイドの機体としての見た目の問題から出番を控えざるを得ない事情もあった)。なお、ティターンズ側の主力となったマラサイは本来リック・ディアスの代替機として準備されていたものである。おもにテレビ版『機動戦士Ζガンダム』での本機についての内容を記述する。第1話にクワトロの機体以下3機が登場。クワトロ機のみ赤い塗装でアポリー・ベイ、ロベルトらの機体は濃紺の塗装だった。グリーンオアシスでの戦闘では迎撃に現れたジムII、ハイザックなどの複数機を相手に、機体の高機動性をもって対等以上に渡り合う。その機体性能は、第5話にて連邦軍(実質ティターンズ)側の技師だったフランクリン・ビダンが深い関心を寄せるほど優秀なものだった。フランクリンはクワトロ機をアーガマから奪取し、アレキサンドリアへ持ち帰ろうとしたところを、流れ弾により撃墜される。映画版ではフランクリンの持ち出した機体は艦砲射撃により撃墜され、小説版ではフランクリンは本機を持ち帰ろうとしたところをレコア・ロンドに射殺される。ジャブロー降下作戦(テレビ版ではその少し前、ティターンズ艦艇強奪のためのグラナダ襲撃に際して)において、アポリーとロベルトがクワトロ機と同じ赤い塗装に統一された機体に搭乗する。プラモデル『MG RMS-099 リック・ディアス』の取扱説明書によれば、もともとエゥーゴはゲリラ的な活動を行っていたために本機を識別しにくい色にしていたが、ティターンズとの本格的な衝突に際して色を塗り替えたとされている。劇中ではロベルトの「味方に撃たれないため」と語る発言があるほか、アポリーの「大尉の色は人気がある」と語る発言からも、彼らの間で評判の高い色へと変更されたことが仄めかされた。しかし、雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』ではアーガマ隊所属機のカラーリングである設定がなされた。ケネディ宇宙港でのシャトル防衛戦で、ロベルト機はブラン・ブルタークの駆るアッシマーにより撃墜される。アポリーが宇宙へ帰還してからは、地上に残された機体を引き継ぐ形でアムロ・レイが搭乗する。その後も士官級のパイロットの多くが搭乗し、アーガマの主力、ひいてはエゥーゴの中核を担う名機として活躍する。しかし、テレビアニメ版『機動戦士Ζガンダム』本編を指して「敵と味方のMSデザインが混在しており、分かりにくい」という意見が出たため、続編『機動戦士ガンダムΖΖ』では敵味方のMSデザインのフォーマットが、前作『機動戦士ガンダム』に準じて戻された。それにより、エゥーゴのMSはツインアイとゴーグルアイ、ネオ・ジオン軍のMSはモノアイタイプといった具合に分けられたため、本機はアーガマの戦力としては登場せず、格納庫の一角に1機が寝かされていたが、使用されることはない。それに対してネオ・ジオンのMSとしては、本機の派生機であるシュツルム・ディアスが登場し、劇中でエゥーゴ側と交戦している。漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』では、白く塗装されたアスナ・エルマリート機が登場する。強化人間となったティターンズ所属のエリシア・ノクトンのギャプランと交戦し、両機とも撃墜される。メカニックデザインは、永野護の描いた百式の初期稿を元に、永野護自身が再度デザイン・クリンナップを行っている。初期の『Ζ』MS群で最初のオリジナルMSである(他のMSは既存のガンダム、ジム、ザク、ガルバルディのアレンジだった)ために、リック・ディアスには独自性を持つ意匠が必要とされた。その結果、『重戦機エルガイム』で永野のデザインを支持したファンには受け入れられたものの、従来のガンダムのファンには「こんなのMSじゃない」と拒絶されたと永野は語っている。設定画のうち、上方パース設定だけは藤田一己が起こした。その際、上腕を角ばった形に描いているが、実は永野は上腕を楕円のような形状と想定していた。これは放送当時に発売されたプラモデルを永野自身が改造し、シュツルム・ディアスを製作した際に明かしている。当初は、装甲材にガンダリウムγを使用してはいるものの、機体構造にムーバブル・フレームを採用していないという設定だった。しかし、のちに第2世代MSの条件が「装甲およびフレームの材質がガンダリウムγ」「全天周モニターとリニアシートを装備」「ムーバブル・フレームを採用」と変更されたため、完成度はガンダムMk-IIに採用されているものに及ばないながら、アナハイム社が独自に開発した最初期のムーバブル・フレームが採用されているという設定に改められた(ただし、ガンダリウム合金ではないガンダムMk-IIと同様に完全な第2世代MSとは言いがたい過渡期のMSであり、第1.5世代MSとも呼ばれる)。なお、機体の性格上シールドは不要と言われているが、永野自身が描いた『月刊ニュータイプ』1994年1月号掲載のイラストでは、丸い小型のシールドを本機小隊が掲げて進軍する姿が描かれている。ティターンズが同時期に開発したガンダムMk-IIと比較されることも多い。ガンダムMk-IIがオフェンス面(攻撃力)で優れているのに対し、リック・ディアスはディフェンス面(防御力)に優れており、両者の性能は伯仲している。小説版『Ζ』第1巻では、ガンダムMK-IIはリック・ディアスよりもスラスターのパワーが勝り、総合的なキルレシオは両者ほぼ互角、という旨のくだりがある。アムロ・レイとシャア・アズナブルが共通して搭乗する唯一のMSであり、漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、「ジオンの忘れ形見であるキャスバル・レム・ダイクンが設計に携わり、連邦のエースパイロットであったアムロ・レイが搭乗した」ということで、その点に注目したジオン残党も存在したとしている。メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場するエゥーゴの試作型MS。リック・ディアスの原型試作機。当初はアナハイム社が独自に開発していたが、開発期間とコストの低減のために同社で請負生産している地球連邦軍のMSのムーバブル・フレームを基本構造としている。その結果、搭載ジェネレーターに制限が生じて出力不足に陥っていたが、エゥーゴから新素材ガンダリウムγの技術が導入されることとなったため、それらの問題は解決した。それに伴い、開発プロジェクト名は「γガンダム計画」へ改められることとなった。本機は機動性や格闘性能に重点を置いて開発されている。メインカメラはモノアイシステムを採用し、さらにサブモノアイを設置している。背部のバックパックは大型で、両側面にシールドとしても機能するバインダースラスターを有する。コクピット自体はリック・ディアスと違い、完全に胴体の中へ納まっている。固定武装は、バックパックに設置されたハイパー・ビーム・サーベル2基である。また、クレイ・バズーカやピーム・ピストルを装備する。雑誌『ガンダムマガジン』の漫画『ガンダム伝説』第2話「機動戦士Ζガンダム 宇宙を越える者」(著・岩田和久)に登場するエゥーゴの試作型MS。プロトタイプ・リック・ディアスとは頭部と肩の形状が異なっている。特に頭部には大きな差異があり、通常のリック・ディアス型にガンダムタイプのV字型アンテナが取り付けられている。これに伴い、プロトタイプ・リック・ディアスでは胴体部であったコクピットが、リック・ディアスと同じ頭部へとレイアウトの変更が行われている(詳細は後述)。劇中では型式番号が登場せず、またキャプションが「リック・ディアス改 プロトタイプ・リック・ディアス」となっているなど表記に混乱が見られる。クワトロ・バジーナによりガンダリウムγの耐熱性検証のため大気圏再突入テストが行われた。その際、試験飛行中であったティターンズのガンダムMk-IIに発見され攻撃を受けた。ティターンズがガンダリウムγを持っていないことを見抜いたアポリーによって大気圏再突入による戦線離脱が提案されるが、非武装であったため一方的に撃墜される。しかしこれまでのMSと違いコクピット部が頭部であったことが幸いし、コクピットブロックは無傷であった。そのままの状態で予定通り大気再圏突入を行い、装甲を全て失うものの脱出ポッドは無事地表に到達。ガンダリウムγの有効性を実証した。ただし劇中の描写はΖガンダム本編と差異が見られ(例えば、本来ガンダリウムγを使用している機体でもバリュートやウェーブライダー等SFSのサポートなしでは大気圏突入を行えないなど)、またアニメ設定ではクワトロ自身が否定しているリック・ディアスにガンダムの名称を冠することに関しても、ラストで「リック・ディアスこそガンダムの名に相応しいモビルスーツだ」と述べるなどがあり、あくまで非公式の外伝である。テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、エゥーゴおよびネオ・ジオン軍の量産型MS。アナハイム社が開発したリック・ディアスの強襲用強化型。背部のランダム・バインダーを大型化しメガ粒子砲とサブ・ジェネレーターを内蔵したグライ・バインダーに換装し、火力と推力を強化している。そのスピードはリック・ディアスの2.5倍に達するという。そのほか頭部バルカン・ファランクスのカバー形状がリック・ディアスとは異なる。クワトロ・バジーナ専用機として開発されたが、百式が配備されたため実際には搭乗していない。第一次ネオ・ジオン抗争の際、アナハイム社とネオ・ジオンの政治的裏取引により横流しされ、数機が配備された。またエゥーゴの元ジオン系軍人が寝返った際に、ネオ・ジオンに持ち込んだ機体もある。劇中では、ジオン共和国軍の隠れジオン派であったサトウ率いるシュツルム・ディアス隊が運用しているが、設定を生かすような活躍はしていない。小説版『機動戦士ガンダムΖΖ』では、エゥーゴとカラバで運用され、アムロ・レイが搭乗。ジュドー・アーシタらガンダム・チームと共闘し、プルツーが搭乗するサイコガンダムMk-IIを撃破した。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』では、グレミー・トト軍の制式カラーである灰色に塗装されたシュツルム・ディアス(グレミー軍仕様)が登場する。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場するエゥーゴのMS。ガブリエル・ゾラ用に試作された増加装備を装着した機体。ゾラがエゥーゴに参加する前に使用していたリック・ドム[シュトゥッツァー]を参考に設計・開発された。開発当初は装備追加による重量増で機動性に難を抱えていた[シュトゥッツァー]系MS共通の弱点を解決できずにいたが、のちに追加されたロング・シールドブースターを併用することにより機動性を強化・向上させることに成功し、さらに巡航形態にすることも可能になった。ただし、リック・ディアス本体に可変機構はないため、[シュトゥッツァー]ユニットのバインダーを左右に展開し、ロング・シールドブースターを背中に装着させる。雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場するエゥーゴのMS(型式番号:RMS-099 または MSA-099)。推力強化のために、腕部にバインダーを追加している。ルシアン・ベント機とソウイチ・オビノ機の2機が存在する。カラーリングはガンダム[ケストレル]と同様の白と青になっている。漫画版『機動戦士Zガンダム』(近藤和久作画)に登場するエゥーゴのMS。ペイロードの大きいリック・ディアスの中距離支援仕様。背部バックパックをキャノン砲付きのものに換装している。作中ではアポリーが搭乗するが、登場はわずか3コマのみとなっている。背部バックパックの換装に伴い、ビーム・ピストルおよびウエポン・ラックが廃止されている。バインダーについては作中ではなく、巻末の説明では付いている。キャノン砲は大口径短砲身が2門。ガンキャノンのキャノン砲に似ているが、作中ではビーム砲らしき描写がされている。巻末における型式番号は「RMS-99」と0が抜けているが、意図したものか誤記かは不明。ゲーム『GGENERATION GATHER BEAT2』シリーズに登場する、エゥーゴの試作型MS。Dディフェンサーとの連携運用を前提に開発された機体(型式番号:RMS-099S)。Dディフェンサー装備のため、マウントラッチの増設などが行われている。単体の性能においても、通常のリック・ディアスを上回る。武装は基本的にベース機から変更されていないが、クレイ・バズーカの代わりに長射程のロングレンジ・バズーカを装備する。外観上の差としては、頭部カバーの形状が異なる。ゲーム『GGENERATION GATHER BEAT2』シリーズに登場。リック・ディアスSがDディフェンサーを装備した形態(型式番号:RMS-099S+D Defenser)。スーパーディアスはスーパーガンダムと同様のシステムで運用され、ガンダムMk-IIとGディフェンサーと同様に背面で接合される、Dディフェンサー (D-DEFENSER) と呼称される強化型バックパックを装備できるようになっている。Dディフェンサーを装備した状態ではDディフェンサー組み込み式の2丁のマシンガンを使用する。Ζ計画の副産物として開発された機体である。難航する可変MSの開発に対して、万一可変機の開発が挫折した場合の保険として、可変機構を持たずとも可変機並の高機動性を確保すべく、開発が進められた。Dディフェンサーを装備した状態であれば、可変機並の機動力を発揮することが可能である。メカニックデザイン企画『Ζ-MSV』において設定されたエゥーゴの試作MS。グリプス戦役後期におけるMSの著しい性能向上に対応する為に開発された機体。出力強化によりΖΖガンダムが装備するメガ・ビームライフルの試作品を携行可能となっている。試作機1機が完成しただけで、実戦投入はされていない。リック・ディアス改ともいわれている。ガンダムタイプの頭部も用意されていたといわれている。雑誌「ゲームぎゃざ」の読者参加型ゲーム『機動戦士ガンダム G-STRATEGY』に登場する、エゥーゴのニュータイプ専用量産型MS(型式番号:RMS-099NT)。リック・ディアスをベースとするニュータイプ専用量産型MS。サイコミュは簡易型の準サイコミュにも換装可能で、非ニュータイプ兵の搭乗も可能。固定装備として腕部有線式ビーム砲、バックパックにはインコムが搭載されている。頭部はシュツルム・ディアスに似たひさしのついたタイプ。コックピットハッチのある位置にバルカンポッドのようなモジュールがあるが、コックピット位置などディアスタイプと共通か不明。腕部有線式ビーム砲はゲーマルクに酷似した指で、武装保持には困難があったと推測される。バックパックはΖΖガンダムのような大型のタイプ。ビーム・ピストルは撤去されている。『機動戦士Ζガンダム』に登場する、カラバの試作型陸戦用MS。リック・ディアスをベースに開発された機体。エゥーゴのジャブロー降下作戦以降、多くのMSパイロットたちは機体をカラバに託しシャトルで宇宙に帰還したため、アウドムラに残されたアポリーのリック・ディアスは以降、カラバに参加したアムロの使用機となった。ディジェはその機体を改装したワンオフの試作機である。アナハイム社キャリフォルニア工廠の旧ジオン系の技術者が多数開発に参加したことから、頭部をはじめゲルググとの類似点が多い。モノアイはリック・ディアスと同型、コクピットも同機に準じて頭部に配置されている。右肩部は右腕をほぼ覆うシールドとなっており、左肩にはウェポンラックを装備。背部に2つある扇形のバインダーは、陸戦用に換装された放熱フィンであるほか、ブーメラン型のスローイング・バスターとしても使用可能だという。カラーリングはグリーン&ブルー。武装は百式系のビーム・ライフルを使用するほか、近接武器として腰部にビーム・ナギナタを装備する。頭部には固定兵装であるバルカン砲を備え、携行武器にはクレイ・バズーカも用いる。劇場版機軸で描かれた漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では独自の設定が与えられている。同作では一年戦争後の幽閉生活から解放されたニュータイプ、アムロ・レイ復活の象徴にするというハヤト・コバヤシの考えで、本機はガンダムタイプの外観になるよう技術者に依頼されていたが、ハヤト以外の関係者の意見により反ティターンズの同志でもあるジオン残党への配慮から、現在のジオン系統の外観となったとされている。これは急な変更であったため、モノアイの裏側にツインアイ用ソケットが残されているなど、直前までガンダムタイプとして開発していた名残があり、後でガンダムタイプに戻すことも可能とされていた。なお本作では、SFS搭乗飛行時の空力特性を優先して、リック・ディアスにもガンダムにも似ていない曲線的なデザインになったという設定である。また、漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、カラバに参加したフィーリウス・ストリームら元ギレン親衛隊が当機への搭乗を示唆する描写がある。ただし、これらの作品は公式設定ではない。なお、陸戦用の機体だが宇宙での運用が不可能との設定はない。書籍『Newtype100%コレクション 機動戦士Ζガンダム メカニック編』(角川書店)には、宇宙を背景にしたディジェのイラストが描かれている。月刊誌『コミックボンボン』で連載された近藤和久の漫画『機動戦士Ζガンダム』に登場するアクシズの量産型MS(型式番号:MS-110)。デザインはディジェのものを多少変更したもので、アニメ版のガザCに相当する機体。初登場時はハマーン・カーンが操縦していた(本作にディジェは登場せず、ガザCもイラストで描かれているのみである)。武器はガザ系同様の腕のナックルバスター。ディジェのデザイン段階での経緯に沿う形での登場だが、これは近藤がディジェとして受け取った設定画を独自に設定変更して登場させたものである。番組終了後、藤田に「やっぱりディジェはジオン系だよね」と言われ喜ばれたという。メカニックデザイン企画『Ζ-MSV』に分類されているMS。MSK-008 ディジェをベースに新装備・新技術を導入した超高性能機。しかしコクピットのレイアウトや構造はディジェとまったく別とされ、外見上もディジェとの共通点はとぼしい。具体的な性能や所属組織の記述もなく、実在も疑問視されている。武装も設定されていない。ゲーム『スーパーロボット大戦』『Gジェネレーション』『ギレンの野望』シリーズにたびたび登場しているが、タイトルごとに武装も異なり、百式やディジェと同じような装備のほか、ハイメガ粒子砲を装備している例もあった。機体性能も高めである以外に特に傾向はなく、宇宙での運用もできる場合が多いが、『ギレンの野望』では地上用である。漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』では、グリプス戦役後期のアムロ・レイの乗機について論じる場面で、ディジェ、Ζガンダムと並んで、本機の姿も描かれている。本機がデザインされた経緯は不明だが、SE-Rという名前は過去に雑誌連載された『TYRANT SWORD Of NEOFALIA』と関連性があると考えられている。同作は藤田一己が宇宙世紀世界をベースにメカデザインや世界設定を担当したジオラマ・フォト・ストーリーであり、「月刊ホビージャパン」1987年10月号から1988年2月号まで連載されていた(未単行本化)。その作中では、「SEシステム」という空間を歪めることが可能な完全新規のシステムを搭載した、MSを超越する「ソード」という新たな機動兵器カテゴリーの研究・運用試験が描かれており、ディジェ・ソードという機体も名前のみ言及されていた。ゲーム『ガンダムブレイカー3』に登場するカスタムガンプラ。作中年代から8年前のガンプラバトルにおいてミスターガンプラが使用したもの。
出典:wikipedia
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