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下緒

下緒(さげお)は日本刀の鞘に装着して用いる紐のことである。『太刀拵』と呼ばれる形式の刀装に付けられるものは「太刀緒(たちお)」もしくは「佩緒(はきお)」と呼び区別する。短刀用のもので端を何房かに分岐させたものは、特に「蛸足下緒(たこ(の)あしさげお)」と呼ばれた。主に絹で織られた平組紐が用いられており、刀装によっては平革紐や袋縫の革紐も用いられた。本来は鞘を着物の帯に結び付けて鞘が帯から抜け落ちないように、また不意に差している刀を奪われないようにする為のものだが、様々な色で染めたり何色もの糸で紋様を織り込んだりと、色合いや柄の装飾性を追求した装飾美術品ともなった。下緒に用いる素材には絹や皮革(主に鹿革)が用いられ、身分の低い足軽などが実用本位の安価な刀装に用いていたものには苧麻(カラムシ)製のものもあった。16世紀以降、戦国時代後期から日本でも木綿の生産が本格的に始まると木綿製のものも用いられるようになる。太刀緒には燻革(ふすべかわ)を袋縫いにした革緒が長らく使われており、室町時代中期の頃までは、太刀本体と太刀緒を繋ぐ「足緒」共々太刀緒には燻革緒が用いられているものが一般的である。現代においては人絹(レーヨン)製のものも主に模擬刀用の下緒として使われている。下緒には組紐を用いたものと皮革を用いたものがあるが、下緒に用いられる組紐には打ち方(組み方、とも)によって多くの種類があった。高級なものとしては、絹の組紐を芯として上から錦布で包んだものがあり、桃山文化華やかなりし頃に流行した「桃山拵」と呼ばれる華美な刀装に多く用いられていた他、桃山時代頃から製作されるようになった「陣太刀」と呼ばれる刀装に用いられている。下緒の鞘への取り付け方は、鞘の差表にある栗形と呼ばれる部品に通すものと、同じく鞘の差表側に取り付けた小さい金輪に通すものの2種類がある。
太刀の場合には鞘に付けられている二つの「足金物(あしかなもの)」と呼ばれる金具に「帯取(おびとり)」もしくは「足緒(あしお)」と呼ばれる革の緒を通し、足緒に太刀緒を通して用いた。下緒の鞘への結び方にはいくつかの様式があり、江戸時代の諸藩や剣術の流派では結び方が一様に定められていることが通例となっていた。現在でも、独自の下緒結びが流派の特徴として継承されている居合の流派が多く存在する。下緒の結び方として主だったものとしては以下のものがある。尚、これらの下緒の結びは「茗荷結び」を除き、基本的に刀を刀掛けに掛けて飾っておくか、保管して持ち運ぶ際に行うもので、実用として刀を「差して」いる場合には下緒は解いて帯に巻き付けるか端を挟んでおく、あるいは栗形から緩く垂らした後に鞘に軽く絡めておくものであり、刀を帯に差さずに手に持っている場合でも、刀を抜くことを前提として持ち歩いているなら下緒は解いておくものである。漫画やイラスト、アニメーション作品(時には、実写の写真や映像作品でも)等で刀を持っていたり腰に差したりしているのに下緒が鞘に結ばれたままになっているものは数多いが、それらは下緒の用い方としては間違いである。下緒は刀装品として登場してよりは個人の趣味によって様々な色や紋様のものが用いられていた。室町幕府や豊臣政権により過剰に華美なものには禁止令が出されることもあったが、厳格に守られていたものではなかったことが、当時の風俗を描いた絵図等により見ることができる。江戸時代に入り、武士階級に所々の厳格な決まり事が定められるようになると、個人の好みで選んだ色の下緒を身につけることは儘ならなくなっていった。一例を挙げると、江戸期には緋色の下緒を付けられるのは武士として最も高い身分の将軍・大名のみである。下緒の色には諸藩で様々に異なった規定があり、明文化されていない慣習による決まり事もあった。現代においても、居合道においては「白色の下緒は師範のみが許される」「黒一色以外の下緒は有段者のみ許される」といった決まり事を厳格に求める流派や道場は多い。奥州会津藩を例にとると、「紐の制度」というのがあり、身分により羽織の紐の色が下のように定められていた。下緒の色もこれに準じたものになっており、自分よりも身分の高いものが使う色を下緒に使うことは禁じられていた。現代では和装用の帯締めを下緒として用いる例もある。尚、帯締めのうち組紐を用いるものは明治以降に刀剣用のものを転用したことが始まりである。

出典:wikipedia

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