株式会社ソリッドアコースティックス(Solid Acoustics Co.,Ltd.)は、オーディオ機器製造、投資事業、経営コンサルティングを行う企業であり、現在破産手続中である。かつては東証2部上場のソリッドグループホールディングスを子会社としていた。無指向性・点音源を再現できる「12面体スピーカー」を特徴とするオーディオ機器製造を行っていた。また、創業者(前会長)の川上巌は、元ヤマハ社長・川上浩の長男である。ソリッドアコースティックス(SA社)はライブドアからカーチス(当時)を買収するにあたり、リーマンブラザーズ証券(LB社)から150億円の資金を借り入れていた。この資金調達は買収後に手にするSGHD社の資産と株式を担保としたものであり、事実SA社は買収後にSGHD社の現預金120億円、および取得したSGHD株を担保としてLB社に差し入れていた。SA社としては、SGHD社の企業価値を高め、株価を上昇させることでこの返済に充てる目論見であったと考えられるが、株価は低迷、業を煮やしたLB社には一括返済を迫られる事態となった。その結果、SGHD社は現預金の大半を失い運転資金にも事欠く状況となり、SA社はSGHD社の提供した120億円をそのまま負債として抱え込むことになった。計算上では、借入残額の30億円は2007年6月現在の株価でも売却により十分返済できる金額だが、仮に売却したとしてもSGHD社に生じた債務まで賄うことは難しく、結果SA社も資金繰りに窮することとなった。LB社によりSGHDの資産が差し押さえられた時点で会社存続の見通しが立たなくなったSA社は、2007年末までに2006年に相次いで設立した子会社群をそれぞれの代表者に買い取らせ、保有するSGHD社の株式全株を市場株価を大きく下回る公開買付に応じ売却、SGHDの反対を押し切って子会社エクセルキューを1000万円で売却するなど、保有資産の現金化を強行している。破産決定はこれらの現金化がほぼ完了した時期であり、SA社が得た現金がすでに各種支払いに充てられていることを考えれば、破産決定の時点でSA社には資産が殆ど残されていないものと考えるのが自然であろう。なおこの間、SA社は本社ビルの賃料も滞る状況にあり、家主である住友不動産からも訴訟を受けている。資金難により、離脱が続いている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。