エレーナ・イシンバエワ(、1982年6月3日 - )は、ロシア・ヴォルゴグラード出身の陸上競技選手。2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピックの女子棒高跳の金メダリスト。女子棒高跳の屋外の世界記録保持者。身長は174cmで体重は65kgである。棒高跳びのポールは右利き持ちだが、それ以外は全て左利き。趣味はイルカの置物を集めること。2005年に棒高跳で女性では不可能と言われていた5mの壁を初めて突破した選手である。世界記録保持者の“鳥人”セルゲイ・ブブカに倣い、世界記録を1cmずつ更新することで多数の世界新記録を樹立してきたことから、2005年世界選手権ではTBSによりワールドレコードアーティストというキャッチフレーズを付けられた。2013年8月現在、世界記録を28回(屋外15回、室内13回)更新している。練習で跳べるのは最高5m11cm。しかし本人曰く「練習では試合のようなアドレナリンは出ない」。大会では他の選手が跳んでいる間に自分で用意したマットの上に寝そべってタオルを顔にかけている姿がよく見られる。「北京オリンピックTODAY」(日本テレビ)で明石家さんまから「あのタオルの中では何をしているのか」と質問された際は「エネルギーを溜めている」と答えていた。イルカ好きが高じてイルカグッズを集めるようになり、いつか一緒に泳ぐことも夢見ているという。本業は鉄道警備部隊の兵士で、5メートルを跳んだ後に上級中尉に特進したという。また陸上競技界屈指の美人としても有名である。既婚で、一児の母。配偶者はやり投げ選手のNikita Petinov。3歳から15歳までの12年間、器械体操を習っていた。しかし身長が伸びすぎてしまい、15歳の時、コーチの勧めに従って棒高跳に転向する。初めは転向を快く思っていなかった。1998年、世界ジュニア選手権で3.90mを跳び9位。翌年の世界ユース選手権では4.10mをクリア、金メダルを獲得した。2000年、4.20mのジュニア世界新記録をマークし、18歳でシドニーオリンピックに出場を果たすが、予選落ちに終わる。2001年、ヨーロッパジュニア選手権で金メダルを、翌2002年にはヨーロッパ選手権で銀メダルをそれぞれ獲得。2003年、イギリスで4.82mの世界新記録をマークしたイシンバエワは、世界記録保持者としてフランス・パリで開催された世界選手権に臨んだが、同じロシア出身のスベトラーナ・フェオファノワらに敗れ、3位に終わった。2004年、アテネオリンピックに出場。前年の世界選手権で敗れたフェオファノワと壮絶な一騎討ちを演じ、一時は窮地に追い込まれるものの見事4.91mの世界新記録を樹立し、金メダルを獲得。昨年の雪辱を果たした。2005年7月22日、ロンドングランプリで女性としては初めて5.00mの跳躍に成功。フィンランド・ヘルシンキで開催された世界選手権で5.01mの跳躍に成功し、世界陸上で初の金メダルを獲得。2006年は、自己記録の更新こそならなかったものの、ヨーロッパ選手権などで金メダルを獲得している。2007年8月に大阪で開催された世界選手権に出場し、2大会連続で金メダルを獲得。世界陸上で通算2個目の金メダル。2008年、北京オリンピックに出場。今季、4m92cmをマークし新星と騒がれていたアメリカのジェニファー・スタチンスキとの一騎討ちを4m85cmで決着させた。3度目の挑戦で世界新記録の5m05cmをクリアし、金メダルを獲得。2009年8月の世界選手権ではまさかの記録無しに終わった。しかし直後のチューリッヒ国際では5m06cmの世界新をマークして優勝した。2011年8月の世界選手権では4m65の記録で6位に終わっている。2012年2月ストックホルムの室内競技会において自身の持っていた世界室内記録を1cm上回る5m01をクリアさせた。この記録は2013年3月にジェニファー・サーが5m02を跳ぶまで室内の世界記録であった。8月のロンドン五輪では3連覇がかかっていたが、4m70の記録で3位に終わった。2013年8月13日 - 世界陸上モスクワ大会の棒高跳決勝で4m89を跳び、金メダルを獲得した。世界陸上で獲得した金メダルは通算3個目。2009年のベルリン、2011年の大邱と2大会連続でメダルを逃しているので世界陸上でのメダル獲得は2007年の大阪以来3大会ぶり、世界王者は2008年の北京オリンピック以来となり、母国ロシアのモスクワで開催された大会で復活を遂げた。決勝では自身の持つ世界記録5m06の更新と29度目の世界記録更新を目指し5m07に挑戦したが記録更新はならなかった。今大会終了後に子づくりのために18か月の休養に入り、2016年リオデジャネイロオリンピックでの復帰を目指すことを明らかにした。出産後のブランクが心配されたが、6月20日にロシア選考会で4m50cmをクリアして基準は満たした。笑顔で取材に応じたものの、「五輪旗では参加しない」と改めてロシア国籍で出場することを強調。これを受けIOCトーマス・バッハ会長は、「ドーピングチェックで陰性のロシア選手はロシア旗で良い」とコメントしており、イシンバエワが五輪に参加する可能性が出てきた。しかし、原則としてはロシア陸上選手団が出場が認められなくなった裁定を受けて、「偽の金メダルでも取ればよい」とインスタグラムに投稿した。その後、正式にリオ五輪出場を断念した。引退後はIOCの選手委員として任命されている。
出典:wikipedia
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