「TSUNAMI」(ツナミ)は、サザンオールスターズの44枚目のシングル。2000年1月26日発売。発売元はタイシタレーベル。2005年6月25日には12cmCDで再発売されている。前作「イエローマン 〜星の王子様〜」から約10ヶ月ぶりとなるシングルであり、サザンオールスターズのシングルにとっては初の通常盤と初回限定盤が発売された作品である。2000年1月1日に自身のウェブサイトでお正月限定企画として、当時新曲であった表題曲「TSUNAMI」の試聴を実施した。CDの初回盤は紙製スリーブケース付きでパッケージのみ12cm(マキシシングル)サイズとなっている。この初回盤は商品入荷日(本作発売の前の日)の1月25日から店頭から消え、発売日には既に売切れという前代未聞の現象が起こった。また、前作「イエローマン 〜星の王子様〜」の売り上げが思わしくなかったことから生産枚数がかなり少量のみ生産されたため、現在でも初回盤には稀少価値が高い。2005年(平成17年)の12cm化再発時には初回盤のスリーブケース及び通常盤のジャケットが採用されている。また、同時発売のアナログ盤は赤い星型の変形レコードとなっており、星型の鋭角部分より内側に音楽データがプレスされている。 2000年12月31日には「TSUNAMI」が第42回日本レコード大賞を受賞し、ライブリハーサルの途中に横浜アリーナからTBSのスタジオへ行った。受賞した際に桑田は「やっとひばりさんの背中が見えました」と語った。読み方の同じ津浪(つなみ)駅がある可部線の廃止反対運動の一環で、「サザンオールスターズを呼んで地元を活性化させよう」というものがあったが実現せず、駅は2003年(平成15年)12月1日に廃止された。2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で、甚大な津波被害が発生したことで世情や被災者の感情に最大限配慮する必要があったため、一時期テレビ・ラジオ等による放送を当面自粛せざるをえない状況となっていた。これについて、コラムニストで、サザンのファンでもある勝谷誠彦は「タイトルはTSUNAMIだが曲自体に罪はない」と前置きをし、震災から半年となる『勝谷誠彦のこれがニュースだ!』2011年9月12日放送分のオープニングで敢えてOAに踏み切った。また、ジャーナリストの上杉隆も、TOKYO FM『TIME LINE』2012年1月4日放送分において本作品を取り上げ、「どうしても伝えたい思い」として、「歌詞をじっくり聴きなおし、かけるべきだ」として「日本社会において、本作に触れることがいけないようなムードになっていた」と前置きし、「歌詞を見ると、これこそ3.11被災について最も必要な曲ではないか?」と考え、「犠牲になった、苦しんでいる方へのメッセージ、命を落とした人々からの2012年を迎えた私たちに対する、『忘れないでくれ』というメッセージがこもっているのではないか?」と彼なりの解釈を加え敢えてOAに踏み切った。リスナー投稿において上杉の件を知らされた桑田は震災から1年が経過した2012年3月10日放送のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』の中で、上杉に深い感謝の意を伝えると共に「空気を読んだわけではないが、被災された方や遺族の中にはファンもいたからこの曲を歌うモチベーションにはつながらなかった」「いつか(東日本大震災の)悲しみの記憶が薄れてこの曲を歌ってくれという声があれば、復興の象徴として歌える日がきたらいいと思っている」と述べている。サザンオールスターズは2013年より活動を再開したが、現在もライブでは演奏されてない。2015年(平成27年)12月11日現在の今も、USENでは、電話リクエスト及びインターネットリクエスト共に、リクエスト対象から外されており、この曲に対するリクエストが一切出来なくなっている。東日本大震災を機に開設され、2016年 (平成28年) 3月29日に閉局した宮城県女川町の臨時災害放送局女川さいがいFMで放送されている番組「大人のたまり場」2016年3月25日放送分で1年前の2015年に「TSUNAMI」をリクエストする内容のリスナーからのメールが存在し、「この曲は震災とは関係なく、人を愛する感情を表現した名曲。FMの皆さんがかけてもよいと思ったら流してほしい」と書かれていたことをパーソナリティーが述べ、「このリクエストがずっと気にかかっていました。必要なのは時間ではなく、一歩を踏み出すタイミング。このリクエストに応えずに最終回にするわけにはいかなかった。みんなで歌います」という意向で出演者とリスナーで歌唱された。また、2016年3月29日には女川町長の須田善明が生出演し、閉局を迎えるにあたっての思いを語り、最後の1曲として、「震災後、自粛を余儀なくされてきたが、待ち望んだ1曲。女川さいがいFM閉局のタイミングだからこそかけられる1曲」「名曲がある。その曲に罪があるわけじゃない。歌い継がれ、語り継ぐことに意味があり、人々の心に届く」と前置きし「TSUNAMI」のOAに踏み切った。なお、それに対する抗議や非難の手紙・メールは一切なく、むしろ歓迎する内容のものが多かったという。2000年2月7日付のオリコンランキングで初週65.4万枚を売り上げて、1位を獲得した。発売2週目で100万枚を突破し、発売7週目では200万枚を突破して、累計293.6万枚(オリコン調べ)を売り上げた。これまでの最高記録だった「エロティカ・セブン」(174.3万枚・オリコン調べ)を大きく上回ってサザンのシングルでは最大のセールス(オリコン・出荷枚数いずれも)となり、同時にオリコン集計におけるCDシングル・J-POP楽曲・平成に発売したシングルの中で売上歴代1位となった。2005年6月25日には12cmCDでリマスタリングを行い再発されており、この時デビューから本作までの全シングルが12cm化されたが、その中で最新作である本作はオリジナル盤発売から僅か5年、さらにオリジナル盤の売り上げ自体はオリコン歴代シングルチャート4位という大ヒットであるにもかかわらず約2万枚売り上げを伸ばし(再発された44作中2位)、従来CDシングルとしてのオリコン歴代1位の売上であった「だんご3兄弟」(シングルとしてオリコン歴代4位)をオリジナル盤との合算により上回った。オリコンによる本作の登場回数は57回であり、2013年に発売された54作目シングル「ピースとハイライト」と同記録である。オリコンのシングルTOP10獲得週間数では、本作は14週であり、自身の中では「いとしのエリー」(16週)に次いで2番目に高い。
出典:wikipedia
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