河内長野市(かわちながのし)は、大阪府南河内地域に位置する市。この市は、1954年(昭和29年)に長野町をはじめとする6町村が合併しており、市の中心部に対しては旧町名を用いて長野と呼称される。南部の山麓地域では奥河内という観光名称が使われ、滝畑四十八滝や岩湧山などの大自然、観心寺や金剛寺、高野街道などの歴史的価値のある史跡や建造物が残る。楠木氏ゆかりの地としても知られており、国宝・重要文化財数に関しては全国の市町村のうち日光市に次いで12番目に多い自治体であることから「文化財のまち 河内長野」と称される。大阪都心まで約30分、関西国際空港へは約1時間という交通至便の地にありながら、市を囲む山並みは壮観で、市内に居ながらにして大自然を満喫できることなどから、市制施行以降、市内各地にニュータウン(新興住宅地)が造成され、衛星都市として発展してきた。週刊東洋経済の「日本のいい街ランキング」によると2012年発表の総合ランキングで全国788市中149位(大阪府内33市中8位)と2010年の288位より大きく順位を上げた。同誌の「安全・安心な街ランキング」においては、大阪府内で第1位を記録している。市内全域において10月2週目にはだんじり祭が盛んに行われており、ぶんまわし(全地区)や、曳き歌(市町東、向野町、三日市地区)、やりまわし(三日市地区)などの泉州や南河内など様々な形態の祭りが盛んに行われている。また、河内長野市は、爪楊枝(つまようじ)の産地としても知られており、全国の爪楊枝の生産の大半がここ河内長野で行われている。南に和泉山脈がある。和泉山脈の向こう側は奈良県と和歌山県で、奈良県側は五條市、和歌山県側は橋本市と伊都郡かつらぎ町にそれぞれ接している。河内長野市は、北を頂点とした三角形の市域を形づくっている。大阪府内で3番目に広い面積を持っている。(面積:109.61km²(東西16.3km 南北15.8km)その面積の7割は森林で、石川や石見川など河川沿いに平野が開け、北に向かって河内平野に続いている。市域の大部分は砂岩地帯、肥沃な土壌と内陸性の湿潤温暖な気候があいまって、稲や野菜、果樹の栽培に適していると言われている。大阪府奈良県和歌山県※河内長野市と和歌山県を直接結ぶ道路として河内長野〜橋本間には、「国道371号線」が、また河内長野〜かつらぎ間には、「大阪府道・和歌山県道61号堺かつらぎ線」がある。なお「大阪府道・和歌山県道61号堺かつらぎ線」については、途中の府県境で蔵王峠(ざおうとうげ)という峠を経由する事になっている。市域では、2002年に身近な自然環境(生物種)の調査が実施されている。その結果によると環境省レッドデータブック等に貴重種に指定されているものも生息している。また、1981年にはオオサンショウウオが発見されている。市域の昆虫についても、ホタルやカブトムシをはじめ多くの種類が生息している。以下の表は、市域に生息する貴重な脊椎動物の一覧である。古くから渡来人などが居住した場所でも知られ、遣隋使として中国に渡った高向玄理の出身地でもある。律令制において河内国(河州とも言われる)に含まれ、錦部郡を中心に編成されており、南河内地方にあたる。各地に空海の伝承が残るほか、楠木正成、天誅組で登場する地域でもあり、北朝・南朝の行在所にもなった。幕藩時には河内狭山藩、近江膳所藩(河内西代藩)、伊勢神戸藩の所領であった。 カーメル市(アメリカ合衆国インディアナ州)以前から交流を重ねていた市内の清教学園中・高の姉妹校があるカーメル市と1994年4月8日に姉妹都市提携の調印が行われ、交流がスタートした。カーメル市は人口50,000人程度の小さな都市であり、州都インディアナポリス市のベッドタウンである。定数は18人。2016年6月10日時点での会派構成は以下の通り。河内長野市には、「モックル」というシンボルキャラクターがある。1997年(平成9年)〜1998年(平成10年)に市民から募集したデザイン349点・愛称535点の中から決定された。デザインについては、市の木「クスノキ」と、市の資源である「緑」をモチーフに擬人化したもので、また、愛称については、市の豊かな自然を表す「木(モク)」と、人・まち・緑でつくる夢の「輪・仲間(サークル)」との造語である。「モックル」という名称は、モクモクと広がる市の未来をイメージさせる弾んだ語感だという。河内長野市は、市域の大部分が森林なので、モックルは、河内長野市の特徴をよく表している。河内長野市民憲章は、1967年(昭和42年)11月3日に制定されている。金剛、葛城、岩湧とつらなる山山にかこまれた河内長野市は、清らかな山河と、澄み切った大気のなかで、貴重な文化財を伝えてきたゆかしいまちであり、また、進取と不屈の精神をもって、新しい都市を建設しつつある、力強くたくましいまちです。わたしたちは、このまちの市民であることに誇りをもち、心あわせて、さらに美しく住みよいまちにするため、ここに、この市民憲章を定めました。河内長野市では、豊かな森林資源を活かした爪楊枝(つまようじ)やすだれ産業が盛んであった。中でも爪楊枝は明治時代から河内長野市の地場産業として発展し、過去全国で使用される爪楊枝の国内生産量の約95%を占めた。古くから鋳物生産も行われており、工業団地やモリ工業周辺を中心に可鍛鋳鉄やステンレスなどの製造業が盛んである。さらに、僧坊酒として天野酒が知られており、西條酒造で復刻が行われている。産業人口としては第3次産業が多く大阪外環状線を中心に大型商業施設、ロードサイド型の飲食店や小売店などが連なる。また市制施行以降に河内長野市へ移り住んできた人々の多くは、大阪市や堺市などの大都市の企業などへ勤めている。南海高野線で橋本まで行けることから、橋本市や五條市などへ通勤している人もいるほか、国道170号線(大阪外環状線)で隣接する和泉市への車でのアクセスも容易なことから、「ハローワーク河内長野」(河内長野市昭栄町7-2)にテクノステージ和泉立地企業からの求人情報も多く掲載されている。2009年現在の事業所数は2,993事業所、事業者数は26,405人。以下は産業別事業者数の推移。河内長野市の産業(2012年12月現在)※河内長野市内各区域の郵便番号は「586-00xx」(河内長野郵便局の集配担当)となっている。大正期には、高野山参詣の終着駅であったこともあり、天然温泉をうりに観光地として賑わったものの、高野登山鉄道が延伸するとともに賑わいは薄れていった。その後も、南北朝時代の史跡や数多くの文化財を有していながら、これらが脚光を浴びることはほとんどなかった。現在は、河内長野市と千早赤阪村に広がる山麓エリアの観光地を奥河内として積極的にアピールするなど再注目されつつあるが、いまだ隠れた観光地となっているのが現状である。主な観光名所としては、古い町並みが残る高野街道や、観心寺や金剛寺などの歴史的建造物、金剛山や岩湧山などの豊かな森林自然や滝畑四十八滝などが代表される。天然温泉には長野温泉、天見温泉が残っている。祭礼日は、10月体育の日の前日および前々日。主に堺型・住吉型の地車が数多く存在する。地車の後輪を持ち上げ、そのバランスを取りながら勢いよく地車を回転させる「ぶん回し」は圧巻。また、三日市地区では「やりまわし」も行われる。主な地車は以下の一覧に加えて、育成会が所有するものもある。2014年5月18日(日曜日)には、河内長野市役所駐車場から南海高野線・河内長野駅までのルートで、「河内長野市市制施行60周年記念祝賀地車パレード」を開催。地車を保有する自治会を中心に「河内長野市市制施行60周年記念祝賀地車パレード実行委員会」を設立したうえでの開催で、例年は上記の地区単位で曳行している24台の地車が、初めて一堂に会した。河内長野駅から三日市町駅までの高野街道や両駅の周辺、烏帽子形城などにおいて、毎年10月に開催されるイベントである。奥河内観光のひとつとして認識されている。全国で3番目に施行した教育立市宣言の理念から特に子育て支援に力が入れられており、全校区で小学校3年生からの英語教育と中1ギャップ解消のための小中一貫教育の実施、中学校給食(希望者のみ弁当デリバリー)の導入などが行われた。乳幼児に対しては子育て支援施設の充実や乳幼児医療費援助、延長保育(12時間)の実施、一時保育や放課後児童会の充実などが取り組まれている。学校ICT環境としては、小中学校の各普通教室には、天吊りプロジェクター、OHC(書画カメラ)、ユニット型電子黒板とPCが設置されており、各教室の無線・有線LANなどを通じてPC教室のサーバからデジタルコンテンツが利用可能になっている。市立美加の台小学校内にあるメディアセンターが中心になって、 市内の全小学校で中華人民共和国やベトナムなどの学校とのテレビ会議による国際交流授業を行うなど先進的な取り組みが実施されている。また、子どもの安全・安心な環境づくりの推進として、防災・災害情報や不審者情報等の緊急情報の電子メール配信、こども110番の家の拡大や、青少年指導員など地域の青少年育成団体のや市民等による見回り活動に加え、2006年度から「青色防犯パトロール車」による巡回など活発に行われている。市域をその特性に合わせて区分すると、北部(市街地部)、中部(丘陵部)、南部(山林部)に3区分される。北部や中部の丘陵地帯を中心に、小中規模のニュータウンが民間企業によって多く造成された。平成20年3月末現在の市内全体の開発面積は約798.8haで、世帯数は22,204世帯、人口は58,016人であり、市内全体の人口に対して半分以上を占めている。現在規模の大きいものには南海美加の台や南花台、青葉台などがある。平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.03%減の112,518人であり、増減率は府下43市町村中39位、72行政区域中66位。平成26年度住民基本台帳人口による増減は、3.49%減と改善されつつあるが、依然として低くない減少率である。要因としては、自然増減(出生死亡)は微減の傾向であるが、社会増減(転入転出)が大きく減少していることがある。これは、バブル期に造成されたニュータウンがほぼ完成し、新築住宅建設数の減少に伴って転入者数が減少したことが挙げられる。一方、転出者数は減少しつつあるため世帯数自体は連続的に増加しているが、少子高齢化の影響で1世帯あたりの人口数が減少する傾向がみられる。2013年の平均地価公示の住宅地区分は68,942円/m(27標準地)、商業地区分は120,920円/m(5標準地)と隣接する大阪狭山市や富田林市に比べると低いが、地価の変動率でみると南河内地域で2番目に良い値となっている。住宅地区分の最高値は113,000円/m。以下は地域別の平均値。地価公示対前年平均変動率をみると南河内地域の中では、大阪狭山市に次いで高い値を記録しているが、一時期はリーマン・ショックや中心街にあるノバティながのの一時休店などの影響で、2010年に商業地で-5.3%、2011年に住宅地で-4.6%の下げ幅を記録していた。その後順調に持ち直し、2013年には商業地が-1.5%、住宅地が-1.7%と年々変動値が改善、商業地にいたっては2014年にプラスに転じるなど、地価が上昇する傾向にある。市内には以下の鉄道路線があり、中心となる駅は、奥河内の玄関口でもある南海・近鉄の河内長野駅で、高野街道を意識した内装になっているほか、特急も含めた全列車が停車する主要駅である。路線は市内を北から南東に縦断するため、東西方面へは、主に路線バスが利用される。南海難波駅へは特急・急行で最短27分、新大阪駅へは南海難波駅から大阪市営地下鉄御堂筋線乗り換えで約40分の位置にある。近鉄大阪阿部野橋駅へは古市経由の準急で約40分だが、南海では新今宮駅からJR大阪環状線または同大和路線乗り換えで約35分で到着できる。市内の路線バスはほとんどが南海バスが受け持っている。河内長野営業所の管轄で、河内長野市内の一般のバス路線に加え、河内長野市からの委託によりコミュニティバス(モックルコミュニティバス、日野・滝畑コミュニティバス、岩湧線の3路線)も運行している。堺営業所の管轄で大阪駅・難波駅から、深夜急行バス(南海深夜急行バス)を運行している。以下への直通通学バスが発着している。
出典:wikipedia
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