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ブルック級ミサイルフリゲート

ブルック級ミサイルフリゲート (ブルックきゅうミサイルフリゲート Brooke Class guided missile frigate) は、アメリカ海軍のフリゲートの艦級。1966年から1968年にかけて6隻が就役した。基本的にはガーシア級と同一だが、2番砲のかわりにターター / SM-1MR艦隊防空ミサイルを装備している。本級はSCB199B計画に基づいて建造され、アメリカ海軍の護衛駆逐艦/フリゲートとして、初めて艦隊防空ミサイルを搭載した。本級はガーシア級フリゲートとファミリー化された対空護衛艦として構想されており、ガーシア級の2番砲をターター・ミサイル発射機に換装した設計となっている。船団護衛に当たって、増大する航空脅威に対処しうる有望な護衛艦として期待されたが、建造に要する費用に対して、得られる防空効果が小さかったことから、当初計画された19隻の大量建造計画は実現せず、6隻が建造されるに留まった。なお、当初はミサイル護衛駆逐艦(DEG)に分類されたが、1975年の艦種再編でミサイル・フリゲート(FFG)に変更された。本級の船体・機関は、ガーシア級フリゲートと同一である。船型としては、SCB199シリーズの端緒となったブロンシュタイン級フリゲートの船首楼を艦尾まで延長した遮浪甲板型、機関を中心に枢要区画にはスプリンター防御を施しており、構造部材も高張力鋼となっている。主機構成は、フォスター・ホイーラー式堅型過給水管缶(スーパーチャージド・ボイラー)2基とウェスチングハウス式ギヤード・タービン1基の構成となっている。推進軸が1軸となっているのは有事の量産を考慮したもので、護衛駆逐艦においては伝統的なものであるが、27ノットの速力を確保するために出力は35000馬力に増強されており、圧力燃焼式のボイラーの採用は、出力増大にともなう所要スペースの増大を最小限とするためのものである。さらに、発生蒸気の性状は主力戦闘艦並みの圧力84.4kgf/cm²(1,200psi)、温度510℃となっており、これにより、ブロンシュタイン級フリゲートと同レベルの重量・容積でありながら、70パーセントの出力増加を達成した。ただし、これによって、燃料としては低質油を使えなくなり、ND海軍蒸留油を使うこととなったほか、主缶の保守・整備に非常に手がかかることになった。本級の搭載する戦闘システムは、基本的にガーシア級フリゲートのそれと同様である。前甲板に12.7cm単装砲及びアスロック8連装発射機を装備している。その最大の特徴にして変更点であるのが、ガーシア級において中央の上部構造物上に2番砲を設置していたのに対し、本級ではここにRIM-24ターター / RIM-66 SM-1MR 艦対空ミサイルの単装発射機Mk 22を設置していることである。本級は、防空装備として、初期型のターター・システムを搭載している。その構成は、下記のようなものであった。すなわち、ミサイル発射機が軽量簡易型のMk 22(ミサイル搭載数は駆逐艦搭載型 (Mk 13) の半数の16発)になっている以外は、当時の艦隊における主力ミサイル駆逐艦であったチャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦と同様の装備であり、これまでの護衛駆逐艦に類を見ない強力な対空兵装であった。AN/SPG-51射撃指揮レーダーのパラボラアンテナも艦中央部に装備されている。これは、SCB199A/B計画が、元から対空護衛艦の建造を考慮して行なわれたことによるものである。すなわち、計画番号および建造年度では護衛駆逐艦たるガーシア級が先行しているものの、設計段階ではミサイル護衛艦(DEG)が先に設計され、これを元に護衛駆逐艦(DE)が設計されるという順序を踏んでいたため、当時の主力艦に準じたターター・システムを搭載することができたのである。しかし本級は、ターター・システムを搭載できる最小限の大きさでしかなかったため、その後に開発された海軍戦術情報システムを搭載する余裕がなく、他の多くのターター・システム搭載艦でなされたような、マン-マシン-システムとして意思決定機能を有する戦術情報処理装置を中核とした戦闘システムの構築が不可能であった。このことは、特に迅速な対処が要求される防空艦にとっては、極めて大きなディスアドバンテージであった。本級は、主たる対潜センサーとして、大出力・低周波数のSQS-26AXR/BXソナーを備えている。また、ガーシア級フリゲートと同様に、長射程、中射程、短射程の対潜兵器により三段構えの対潜火網を構築して、これらをMk 114水中攻撃管制装置が統制していた。短射程の対潜兵器としては、両舷に3連装のMk 32 短魚雷発射管を有しており、ここから324mm径のMk 46短魚雷を発射することができる。また、これよりも強力な短距離対潜兵器として、建造当初は艦尾に483mm径のMk 37対潜魚雷を発射するための2連装魚雷発射管Mk 25を装備していたが、これはのちに撤去されている。中射程の対潜兵器としては、アスロック対潜ミサイル用に、Mk 16 GMLSが装備されている。そのMk 112発射機は艦橋構造物の直前に装備され、4~6番艦は、次発装填装置を艦橋構造物の下方に設置している。長射程の対潜兵器として、建造当初は QH-50 DASH (無人対潜ヘリコプター)が装備されていたが、DASH計画は後に中止された。これを受けて、本級はLAMPS (軽空中多目的システム)を搭載することになり、DASHの運用設備はLAMPS Mk Iの空中プラットフォームであるSH-2ヘリコプターに対応するように改装された。これにより、本級はLAMPSが投射するソノブイおよび機体装備のMAD (磁気探知装置)を対潜センサーとして使用できるようになったほか、より柔軟な対潜攻撃を展開できるようになった。本級は、主砲として、艦首にMk.30 5インチ砲を1基装備する。これは、第二次世界大戦中にアメリカ海軍が開発した5インチ38口径長の単装砲で、この当時に広く配備されていたものであった。その射撃指揮は、SPG-35レーダーを有するMk.56 砲射撃指揮装置によって行なわれる。上述のように、本級は当初、無人のQH-50対潜ヘリコプターを搭載していた。しかし、後に運用損失の高さやベトナム戦争の戦費負担の煽りを受けて、DASHの運用は中止された。これを受けて、ブルック級はLAMPS (軽空中多目的システム)を搭載することになり、DASHの運用設備はLAMPS Mk Iの空中プラットフォームであるSH-2ヘリコプターに対応するように改装された。飛行甲板はやや拡張され、また、格納庫は入れ子式に改装されて、SH-2ヘリコプター1基を収容できるように拡張された。これにより、ブルック級は有人ヘリコプターの運用能力を保有することになった。ただし、元来DASH用の運用設備を元にしていたため、新しいLAMPS Mk IIIシステムで採用された大型のSH-60Bヘリコプターの搭載は不可能であった。ガーシア級と本級は、護衛駆逐艦としては初めて、20ノットでの巡航を前提に設計されており、艦隊への随伴が可能となった。また、本級は建造当時としてはかなり有力な防空能力を備えており、空母戦闘群(現 空母打撃群)の防空体制の一角を支えた。しかし一方で、本級はあまりに小型で、将来発展余裕は極めて小さく、海軍戦術情報システムなどの新装備を搭載することができず、技術進歩に追随できなかった。また、搭載する機関は、信頼性は高かったものの運用には熟練の要員が必要で、保守に手間がかかった。一方、アメリカ海軍は、本級の建造後は対潜重視の護衛駆逐艦の整備に重点を移し、SCB199シリーズの最終型としてノックス級フリゲートを建造した。さらに、対艦ミサイルの登場とともに、なおも増大を続ける航空脅威に対処するため、艦隊防空ミサイルを装備した護衛艦の第2弾として、SCB261計画を開始した。これは後にオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートとして結実することになるが、徹底したコンセプト開発に基づいた、既成概念に囚われない合理的な設計により、51隻もの大量建造を達成した。ペリー級の整備完了に伴い、本級は1988年に全艦が退役した。その後、1番艦および4番艦の2隻はパキスタン海軍に貸与されたが、これらも含めて、1993年から1994年にかけて、全艦が除籍された。

出典:wikipedia

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