井辺八幡山古墳(いんべはちまんやまこふん)は、和歌山県和歌山市にある、古墳時代後期末の前方後円墳。国の特別史跡岩橋千塚古墳群の井辺前山支群の盟主墳的な存在である。6世紀初めの古墳で、墳丘長88メートルの古墳であるが、1960年代には古墳としてすら認識されていなかった。八幡の小さな祠のある山としての伝承も持つだけで、地元の住民も、ここが塚だという意識は忘れていた。1966年に刊行された福飯ヶ嶺(ふくいいがみね)山塊にあった古墳(井辺前山32号墳)の発掘報告に掲載された周辺の遺跡説明で10号墳とされたのが後に井辺八幡山古墳の前方部にあたり、11号墳とされていたのが後円部に当たっていたのである。このように最初は二つの円墳として扱われていた。井辺八幡山古墳は、山塊の中に造営され、盛り土も部分的に行ったもので、墳丘の大部分は自然地形の高まり、つまり山を利用している。水濠も空堀もない。くびれ部にある造り出しから、多様な形象埴輪や装飾付須恵器とともに、底部に孔をあけた須恵器の大甕3個が並んで発掘された。被葬者は、この地方の支配者で、強大な力を持ったと思われる。
出典:wikipedia
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