東京 - 新潟線(とうきょう - にいがたせん)とは、東京都新宿区から豊島区を経由して、新潟県新潟市中央区に至る高速バス路線である。当項目では新宿区から豊島区、埼玉県さいたま市大宮区、同県川越市、新潟県長岡市を経由して新潟市中央区に至る高速バス路線の東京・大宮 - 長岡・新潟線(とうきょう・おおみや - ながおか・にいがたせん)についても記載する。いずれも全便予約座席指定制のため、乗車には原則として予約が必要である。下記2路線とも、西武バス、越後交通、新潟交通の3社による共同運行が行われている。関越自動車道の練馬インターチェンジから北陸自動車道を経由して日本海東北自動車道の新潟亀田インターチェンジの間を直行する路線は、西武バスでは新宿・池袋 - 新潟線もしくは新潟線、越後交通と新潟交通では新潟 - 池袋・新宿線、池袋・新宿線もしくは東京線として案内などを行っている。当路線は1985年10月2日に関越道の前橋インターチェンジ - 湯沢インターチェンジ間が開通したことによって全線が開通したのに伴い、同年12月10日に西武バスと新潟交通、越後交通の3社共同によって運行を開始した。しかし当時、東京都心と新潟県中越地方・下越地方を結ぶ交通手段としては既に上越新幹線の上野駅 - 新潟駅間が開業しており、路線開設にあたって新潟側の2社が東京側の事業者各社に対し共同運行の要請を行ったものの、「新幹線よりも所要時間が倍以上掛かる高速バスの利用は伸びないのではないか」と需要に疑問を呈されるなど交渉は一時難航。最終的に共同運行先として西武バスが名乗りを上げた。しかし、運賃設定が新幹線に比べて低価格であることなどが奏功して利用者の確保に成功し、のちの全国的な長距離高速バスブームの発端となるなど、当路線は現在に至るまで高い利用率を維持し続けている。開設当初は1日2往復と本数が少なかったが、その後段階的に増便し、2006年春より1日16往復に増便され、昼行便は1時間ヘッドでの運行を行っている。2012年10月1日からは夜行便に限り、東京側の発着地が新宿駅西口バスターミナルまで延伸された。なお、昼行便は同日以降も引き続き、池袋発着のまま運行している。2016年4月4日より新宿側の乗り場をバスタ新宿に変更。関越道および北陸道を直通せず、一部で一般道路および市街地区間を経由する大宮・長岡経由の路線は、西武バスでは新宿・大宮 - 長岡・新潟線もしくは長岡新潟線、越後交通と新潟交通では新潟・長岡 - 大宮・新宿線もしくは大宮・新宿線として案内などを行っている。2013年8月1日から1日2往復の運行を開始した。さいたま市大宮区、川越市、長岡市のそれぞれ中心部を経由して、新潟側の終点は佐渡汽船新潟港ターミナルに設定されている。さいたま市内から川越市内にかけてと長岡市内で一般道路を経由するため、運行所要時間は約7時間を要する。なお本文では以下、西武バス側の案内に倣って前者を新潟線、後者を長岡新潟線と記載する。なお新潟側において、越後交通の車両は三条営業所と新潟市中心部の間を北陸自動車道もしくは国道8号を経由して回送している。※新潟線の停留所は2013年8月1日発車分以降のもの。7月31日までは鳥原 - 新潟駅前間のルートが異なり、県庁東、市役所前、古町、万代シテイバスセンター前にも停車していた(バスセンター前は新宿・池袋発のみ停車)。長岡新潟線の万代シテイバスセンター構内 - 佐渡汽船ターミナル間を含む。なお新潟線の、2013年7月31日までの新潟市内(北陸道・新潟西IC以北)の運行経路は下記の通り。開業以来4列シート車での運行を続けてきたが、4列シート車は座席幅が狭いなど居住性が劣り、また運行3社の他路線では座席が1席ごとに独立した3列シート車で運行する路線が既に存在し、利用者からも導入を求める要望が多く寄せられていた。これらを受けて運行3社では2010年12月1日から、3列シート車両の導入を順次開始した。その後段階的に導入を進め、2014年6月20日発車分からは昼行便の1号車、夜行便の1・2号車はすべて3列シート車両(28人乗り)で運行している。但し増発便(昼行便の2号車以降、夜行便の3号車以降)については全便4列シート車両(34人乗り)を使用しているほか、1号車についても車両検査等の都合上、4列シート車両で運行する場合がある。なお全便・全号車とも化粧室を備えている。運行開始当初はオーディオサービスやビデオの上映サービス、ホットドリンク(緑茶、コーヒーなど)の提供が行われ、車両には公衆電話(100円硬貨専用→テレフォンカード専用)を設置していたが、現在はこれらのサービスを行っていない。また、かつては車内設備や停留所などといった各種案内用の映像にVHS式ビデオを使用していたが、現行車両では客室前部の車内案内表示器(1行LED表示器もしくは液晶モニター)とアナウンス(自動アナウンスおよび乗務員の口頭アナウンスを併用)によって行っている。なお各座席には車内設備に関する案内を記したリーフレットが常備されている。西武バスは練馬ナンバー、越後交通・新潟交通は両社とも新潟ナンバー登録。便名ごとの運行担当会社は#各便ごとの運行担当を参照。2013年8月の運行開始時より、定期便(1号車)に3列シート27人乗り車両を使用している。こちらも増発便(2号車以降)は全便4列シート車での運行となる。なお全便・全号車において化粧室付き車両を使用している。新潟線では、運行開始から2013年(平成25年)7月31日出発分までの間、往路乗車分と併せて復路乗車分(往路乗車日から10日以内且つ乗降場所が同一となるもの)を同時に予約した場合、往復分運賃を10%割引きとする往復割引制度を実施していた。なお、この制度は後述の幅運賃制度導入によりサービスを終了した。新潟線では2011年(平成23年)冬から2013年(平成25年)春まで、平日の昼行便9往復(下り:1 - 17便、上り:12 - 28便)を対象に、運賃を割引価格で発売するサービスが年3回、通算7回実施された。この割引サービスは、西武バス側では「便限定割引」、越後交通・新潟交通側では「期間限定割引キャンペーン」として広報等が行われた。この便限定割引の制度を経て、2013年(平成25年)8月1日に実施された新潟線のダイヤ改正及び長岡新潟線の新設に合わせ、両路線には季節や運行日、便ごとにS・A・B・C・Dの5段階に運賃を定めた運行便別運賃制度(幅運賃制度)が導入された。最高値のS運賃は主に繁忙期の週末の夜行便に、最安値のD運賃は主に閑散期の昼行便に適用されている。東京都心部(新宿駅・池袋駅・下落合駅・練馬区役所前)と新潟市中心部(新潟駅・バスセンター・佐渡汽船ターミナル)の間の大人片道運賃を例示すると、S運賃は6,200円。以下、A運賃は5,700円、B運賃は5,100円、C運賃は4,600円、最も安いD運賃は3,100円となっている(2014年4月現在)。この5段階ごとの運賃が適用される運行日や運行便等については、運行3社から3か月おきに3か月分まとめて公示される。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。