西区(にしく)は、新潟市を構成する行政区のひとつ。旧市域のうち坂井輪地区、西地区(内野、赤塚、中野小屋地区)、関屋地区の一部、黒埼地区(旧黒埼町)と、巻地区(旧巻町)のうち四ツ郷屋で構成され、区役所は坂井輪地区(旧坂井輪地区事務所)に置かれている。なお区域にはこの他、現在西蒲区の区域である西川地区(旧西川町)の飛地(與兵衛野新田の一部)が含まれている。新潟県の北西部、信濃川・関屋分水とその支流である中ノ口川の西に位置し、区内を新川が縦断、西川が横断している。海岸沿いの地区は砂丘地のため比較的標高が高くなっているが、それ以外は平坦な水田地帯となっている。西区には中心市街地といったものは特にない。旧新潟市域のうち国道402号、市道曽和インター信濃町線(西大通り、旧116号)、JR越後線、県道16号(旧116号・弥彦街道)、市道大堀線(大堀幹線。かつての大堀幹線排水路上に整備されたことに由来する)などの鉄道・幹線道路を中心に、中央区に接する青山から小針、寺尾、坂井を経由して内野西部に至る間、いわゆる坂井輪・内野地区のほぼ一帯が住宅地となっており、市内中心部のベッドタウンとして機能している。これらはかつて砂丘地と水田だったが、1960年代後半から急速に市街地化・宅地化が進捗したものである。青山、小新、小新大通、槇尾など、地区内には郊外型の大型ショッピングセンターがいくつかある。住居表示は坂井輪地区の多くと内野地区の一部、赤塚地区のみずき野、黒埼地区のときめき等で施行されている(但し黒埼地区の住居表示はいずれも虫食い状で、完全なものではない)。中野小屋地区で住居表示を施行している地域はない。また前出の流通センターは旧黒埼町との市町境上にある上、開発時期によって複数の地名が混在しており(流通センター、流通、緒立流通、的場流通など)、住居表示が非常に煩雑になっている。また、区内には「大野」という地名が2箇所存在する。坂井輪地区西側には大野(おおの)が、黒埼地区中心部には大野町(おおのまち)がある(大野町は、黒埼町編入前は全く同一の「大野」であったが、2001年(平成13年)に編入した際、混同を避けるため町名整理を行い改称した)。同一区内に類似した地名が存在するため、特に土地勘のない他市町村の住民は混同しやすいといわれている。ただ通常新潟市周辺では単に「大野」と言った場合、後者の大野町を指す事が多い。また大野町方面に至る新潟交通の路線バスの行先・経由地も単に「大野」と表示されている。なお2010年(平成22年)1月現在、双方とも住居表示は施行されていない。内野町を核として、中野小屋村・赤塚村との3町村で1自治体という方針だったが、内野町五十嵐地区住民が町を割ってでも新潟市編入を希望したこともあり、内野町が新潟市編入へ方針転換、残る中野小屋村・赤塚村も新潟市に編入することとなった。区北部が住宅地であるのに対し、住宅地区南部の大部分は水田で、農業が盛んである。その一方で製造品出荷額は新潟市8区の中で最も低く、工業分野の活性化が大きな課題となっている。区内の主な病院は下記の通り。かつて区東部(坂井輪地区東部から黒埼地区にかけて)には新潟交通電車線が通っていたが、1999年(平成11年)に廃止された。西区内を発着する路線バスは、全て新潟交通と地域子会社の新潟交通観光バスにより運行されている。また区内の寺地には新潟交通の新潟西部営業所、中権寺には同社の内野営業所があり、市内路線バスの運行拠点となっている。西区のうち、特に坂井輪・内野地区は新潟市の人口集積地で、且つ数多くの公共施設が所在することもあって市内中心部からのバス路線網が非常にきめ細かい。このうち国道116号を経由する「西小針線」(新潟駅前-西小針-新潟大学・内野・信楽園病院線、600-607系統)は概ね10分間隔で運行されており、また新潟駅万代口始発の郊外線で唯一、新潟市中心部を23時台に発車する便が設けられている。また西小針線にはバス停設置型のバスロケーションシステムを内包する都市新バスシステムが1984年(昭和59年)に導入されており、主要バス停には接近表示器が取り付けられている。この他、坂井輪・内野地区には国道402号(産業道路)、県道16号(旧116号)、市道大堀線(大堀幹線)を経由する路線が設けられており、越後線と共に区内・市内を結ぶ交通網を構築している。また西区南東部、国道8号方面には坂井輪地区東部、黒埼地区を経由して南区の白根・味方・月潟方面に至る路線が設けられている。なお、区内を運行する新潟交通グループの路線バスのうち、赤塚線と区バス(後述)を除く全路線でバスカード(路線バス用)が利用できる。なお、モーニングライナーは矢印の方向(郊外から市中心部方面)にのみ運行。土曜・休日は全便運休となる。西区内では現在3事業者がコミュニティバスを運行している。黒埼地区の鳥原(とっぱら)にある北陸自動車道の鳥原バスストップは新潟市中心部をはじめ、県内各方面や県外の主要都市を結ぶ高速バスが多数停車する。パークアンドライドの需要が高く、下り(新潟方面)停留所側には駐車場が設けられており、前述の区バスは西区の他、南区区バス(レインボーバス)の一部も乗り入れている。NEXCO東日本新潟支社(新潟県内と長野県内のNEXCO東日本管轄地域を管轄)が、かつてこの西区山田に所在していた(現在は中央区に移転)。信濃川ウォーターシャトルにより定期運航されている水上バス乗船場のうち、西区には道の駅新潟ふるさと村に併設する乗船場がある。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。