東京国際映画祭(とうきょうこくさいえいがさい、)とは、毎年10月に東京で開催される映画祭である。国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の国際映画祭であるが、総合映画祭ではなく長編作品のみを対象とする。財団法人日本映像国際振興協会(ユニジャパン)が主催する、FIAPF公認のコンペティティブ長編映画祭 (Competitive Feature Film Festival) である。2012年(平成24年)度の開催予算は約7億円で、官公庁からの助成金は35%(2億4500万円)(2007年度は総額13億円)。1985年(昭和60年)のつくば万博開催を受け、通産省(現・経済産業省)からの誘いがあり、日本映画製作者連盟(以下、映連)会長・岡田茂東映社長や、瀬島龍三らの尽力で創設された。1985年のスタート時は隔年開催で渋谷の映画館を中心に開かれていたが、1991年第4回に岡田映連会長の指名で徳間康快がゼネラル・プロデューサー(GP)就任後は毎年開催されるようになった。1994年は平安遷都1200周年記念として「京都国際映画祭 / 第7回東京国際映画祭 - 京都大会」という名称のもと京都市で開催された。6名の国際審査委員が最優秀作品賞である“東京グランプリ”を選出する「コンペティション」やエンターテインメント性の高い話題作を集めた「特別招待作品」、アジアの秀作に焦点を当てた「アジアの風」、日本映画をクローズアップする「日本映画・ある視点」などのメイン企画をはじめ30以上の企画が開催される。2004年には世界の映画界に貢献した映画人をたたえる賞として「黒澤明賞」が新設された。黒澤明賞は2008年まで設けられた。2005年には映画祭最高賞の名称が「東京グランプリ」から「東京 サクラ グランプリ」に変更されたが、2014年に「東京グランプリ」に戻された。2014年、第27回東京国際映画祭ラインナップ発表会の際に、比類なき感性で常に時代を切り開き続けている人の実績をたたえる賞として「サムライ“SAMURAI”賞」が新設された。東京国際映画祭のチェアマンは、2007年度まで角川グループホールディングス代表取締役会長兼CEOであった角川歴彦が務め、2008年度から2012年度までの5年間はギャガの役員 (現CEO) である依田巽が務めた。2013年4月1日からチェアマンの代わりの役職として新設されたディレクター・ジェネラルに、角川書店の取締役相談役である椎名保が着任した。2015年、上海国際映画祭との協力連携が発表される。六本木ヒルズ内のTOHOシネマズ六本木ヒルズをメイン会場とし、都内各地の劇場やホールなどで共催・提携企画の上映が行われる。2003年までは渋谷のみで開催され、Bunkamura(オーチャードホール、シアターコクーン、ル・シネマ1・2)や渋谷の他の映画館やホールが会場となっていた。2004年から2008年までは渋谷のBunkamuraと六本木ヒルズが会場となっていた。2009年以降は渋谷を会場とせず、六本木ヒルズをメイン会場として映画祭が開催されている(2009年と2010年と2013年は六本木のみで開催、2011年は六本木と日比谷、2012年は六本木と日本橋、2014年は六本木・銀座・日本橋・京橋で開催。2015年は六本木・銀座・新宿で開催)。六本木ではシネマート六本木も会場として使われていた(2008年 - 2014年)。2010年(平成22年)に開催された第23回において、映画祭に招かれていた中華人民共和国と中華民国からの招待者の間で「台湾」表記をめぐって論争が生じ、一部の監督、俳優が開幕式をボイコットした。また、中国、台湾政府も反応し、双方のインターネット上では騒動になった。
出典:wikipedia
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