赤旗まつり(あかはたまつり)とは、日本共産党が主催する一般向けの催事。本項では1について詳述する。
赤旗まつり(あかはたまつり)とは、1959年に始まった日本共産党中央委員会赤旗まつり実行委員会が主催する一般向けの政治・社会・文化系の複合型催事である。日本において行われる様々な「市民まつり」(非宗教的な祭り)の原型であると言われる。現在は東京都江東区夢の島にある夢の島公園にて数年に一度、11月3日(文化の日)の前後2 - 3日間に開催される。近年では日本共産党幹部による講演・有名人との対談を筆頭に音楽家・歌手の野外コンサートや落語を目玉行事に据え、同党や社会運動の集会・展示会、囲碁・将棋・うたごえ・フットサル・アーチェリーなど文化・スポーツ関係の行事に数多くの物産展・著者サイン会などを加えた大規模催事となっている。共産党による主題を持ち、共産党と市民との接点を基調としながらもごく一般向けの催事であり、各プレイガイドでも入場券を取り扱って対象を幅広くしている。特にベテラン有名歌手の出演は恒例化しており、一般的なコンサートと比べても安価であることもあって有名人目当ての一般参加者も多い。物産展は各地・少数民族さらには外国の料理・民芸品・特産物など様々な模擬店が出店し、屋外見本市・展示即売会の様相を呈している。イワナの塩焼き(串焼き料理)が特に有名で、同まつりの象徴的な提供食品となっている。党本部からも出店する。一方、各都県ごとの小集会などの党内的な行事も会場内の一部を使用して行っていたり、SNS等のオフ会が行われることもあり、様々な側面がある。会場内では、係員まで配置してゴミの分別収集を徹底させている。最寄駅と会場の間の道路は歩行者で混雑し、交通整理がなされる。各地の党後援会が仕立てた貸切バスで参加する人も多く、終了時刻前には多数のバスが連なって停車している様子が見られる。第41回(2014年)では実に618台のバスが動員された。また会場近くでは、反共を掲げる街宣右翼団体が街宣車から軍歌や君が代を大音量で流し、「日共粉砕」を叫ぶ抗議活動が展開される場合がある。第1回アカハタ祭り(「しんぶん赤旗」の旧称「アカハタ」より)は、1959年(昭和34年)11月8日に、浜離宮恩賜庭園(東京都港区)で開催された。その後、回を重ねるなかで日程も長くなり、場所も多摩湖畔(東京都東大和市)や調布飛行場跡地(東京都調布市)など郊外の大規模会場で開催されるようになった。近年は2-3日間開催であるが、4日間開催されたこともあった。また、1985年(昭和60年)には大阪府堺市の大泉緑地で開催された(今後各地を巡回することが報道されたが、この後は東京または近郊での開催のみに落ち着いている)。1988年(昭和63年)には、昭和天皇が病で多数のイベントが「自粛」される中で開催された(この開催は右翼団体による反発も強くするものであった)。1992年(平成4年)から夢の島公園(東京都江東区)開催が定着している。近年は、国政選挙が予想される場合には、延期されることがある。第31回までは、主に『日本共産党の七十年 上・下・党史年表』(新日本出版社、1994年/平成6年)の関連記述による。会場の欄で都道府県名のない市区町村はいずれも東京都。
出典:wikipedia