フルメタル・パニック!の登場兵器(-とうじょうへいき)では、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』、および『フルメタル・パニック!アナザー』に登場する兵器を記述する。M6 ブッシュネルは、主に西側諸国で使用されているAS。動力源はガスタービンエンジン。作中における米軍の主力機。初期型および輸出モデルにはECS(電磁迷彩システム)は搭載されていないが、A1型以降には搭載されている(ただし、不可視モードは搭載されていない)。沖縄の海兵隊には爆発反応装甲のシールドを装備したA2型が配備されている。A3型のダーク・ブッシュネルは海軍特殊部隊で運用されており、大容量のコンデンサを搭載したことで、M9ほどではないにせよ、一時的に高い静粛性を確保できる。第一世代型と比べて桁外れの運動性を有している。又、電子機器の性能差もあって、同じ第二世代型のRk-92 サベージとは互角以上に戦う事が出来る。すでに後継機であるM9 ガーンズバックの配備が決まっているが、M9の取り扱いにくさ、破格のコスト、実戦配備にまだ10年近くかかることもあり、2011年でも前線での使用が続いている。また、(骨格系の損傷を無視した)単純な力比べであれば、電磁筋肉油圧併用型のM6の方がM9より強い。ミスリルでもM9が配備されるまで(本編の約1年前まで)は本機を運用しており、メリダ島に保管兵器として配備されている。当然それまでは主力として運用されており、短編の『エンゲージ・シックス・セブン』冒頭ではマオ及び宗介とクルツの前任者による訓練が行われていた。中古1機の価格はおよそ1000万ドル。目次に戻るARX-6 ハルバードは、ブッシュネルをベースにして開発されたラムダ・ドライバの実験機の1つである。ミスリルに所属するウィスパードの1人であったバニ・モラウタが手掛けたARXシリーズに連なる機体の1つ。それ以前のARXシリーズがあくまでもラムダ・ドライバの実験機材の集合体でしかなかったのに対し、本機はアーム・スレイブという人型の形態を取っている点が異なる。それまでのARXシリーズに搭載されたラムダ・ドライバが、高精度の測定機器でようやく計測できる程度の「超常現象」しか起こせなかったのに対して、本機のそれは飛躍的な進化を遂げ、初めてまともに機能するようになっている。しかしそれでもベース機が第二世代機のM6であることによるパワー不足は否めず、第三世代ASであるM9 ガーンズバックの実験機をベースとした後継機、ARX-7 アーバレストが開発されることとなった。また、作中でレナードは本機を「失敗作」と呼んだ。目次に戻る96式は、主に日本の自衛隊が使用しているAS。作中、ASを指す日本語に「強襲機兵」があるが、日本政府は「強襲」という言葉の意味の問題から、この言葉の代わりに「主従機士」を用いているという設定がある。M6 ブッシュネルやRk-92 サベージと同じ「第二世代型AS」である。各国正規軍(自衛隊は「軍」ではないことにはなっているが)が運用するASとしては最新鋭機の部類に属する。他国製ASとの外見上の相違として、マニピュレーターが3本指であることが挙げられる。また、ASとしては珍しく、訓練用に用いられる複座型の機体も存在する。目次に戻るC3-5 ミストラル2は、フランス製のAS。同国社製ASミストラルの後継機である。頭部が無く、主センサーは股間に装備している。電子系は質素だが、ソ連製のRk-92 サベージより装甲・火器管制に優れており、世界的に輸出されている。『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』では、インドネシア陸軍向けに納入予定の本機を「緑の救世軍」に奪取され、ペリオ共和国・ベリルダオブ島に配備された。なおこれらはミスリルのM9及びアーバレストと交戦し、全機撃破されている。『燃えるワンマン・フォース』では、闘技場の選手数名が本機を使用していた。2011年8月3日、ニコニコ動画生放送の「緊急特番!! 賀東招二が"ドラ生"をジャック!! - ニコニコ生放送」において、作者自身の口から「C3-5という形式番号は作者自身が設定したものではなく、アニメの色構設定資料の資料番号がミストラル2の形式番号と誤認され、訂正できぬままに各種媒体に載ってしまった。」と謝罪した。サイクロン(サイクロン1)はイギリス製のAS。目次に戻る Zy-98 シャドウ は、ソ連のゼーヤ設計局が開発したAS。主に東側の組織で使用されていおり、アニメ版に少数ではあるが登場している。M9等と同等の性能を誇るが、電子兵装等ではM9に劣るといわれている。また、Plan1056 コダールのベース機とも言われているが、詳細は不明。またシャドウ試作機の一機にユイン(影)と呼ばれる機体が存在するが詳細は不明。目次に戻るMH-67改 ペイヴ・メアは、双発の中型輸送ヘリ。ASを中心とする兵器システムの輸送を主任務とする。(作品世界における)90年代前半、シコルスキー、マーティン・マリエッタを中心に開発された機体である。構造的にはH-53系のヘリをコンパクトにしたようなもので、設計思想そのものはオーソドックスなものとなっている。しかし、ブラックテクノロジーによって急激な発達を遂げた技術を導入しているため、そのサイズにも拘らずMH-53と同クラスの離陸重量、速度、航続距離を持つ。また、信頼性や整備性にも優れる。通常はAS1機と各種携帯火器を輸送するが、緊急時にはAS2機を同時に輸送する事も可能。ただし、ペイロード上の問題から携帯火器類は投棄する必要がある。固定武装は12.7mm機関銃(M9 ガーンズバックの頭部チェーンガンと同型)1門及びM134ミニガン2門。また、ヘルファイアやスティンガーの発射も可能。メリダ島に配備されていた、現実でも存在する垂直離陸機能を持った攻撃機。規模が小さく設備の不十分な飛行場でも活動できるために少数ながら配備されていたが、滑走路などを破壊されていたために使われないまま廃棄された模様。目次に戻るアマルガムで製造されているAS(Planシリーズ)の機体名は、いずれも中世の悪魔の名前が由来。Plan1056 コダール は、主にアマルガムで使用されている第三世代型AS。本項では同機の発展型であるPlan1058 コダールiおよびPlan1059 コダールmについても扱う。機体本体の性能は、M9 ガーンズバックやARX-7 アーバレストと比べても遜色ないが、電子戦闘能力ではM9等に劣っている(この欠点は後継機であるエリゴールにおいて解決された)。ソ連製第三世代ASZy-98 シャドウがベース機とも言われているが、詳細は不明。頭部には、ポニーテール状の放熱索が設けられている。ラムダ・ドライバ搭載機であり、当初はミスリル側からは「ヴェノム」と総称され、最も警戒すべき機体とされていた。このコードネームが出た『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』の時点ではまだ戦術が練り上がっていなかったため、交戦自体を禁じられたほどである。コダールiはコダールの発展機であり、原作ではコダールと外観の変化はないが、TSRではエリゴールと共通のデザインになっている。目次に戻るPlan1501 ベヘモスは、アマルガムが開発した超大型のAS。そのサイズは40mに達し、通常のASの5倍に相当する。既存のASとは根本的に異なる機体であり、ベースとなった機体(Plan1056 コダールにとってのZy-98 シャドウ、アーバレストにとってのM9等)は存在しない。構造としては第二世代型ASを巨大化させたもの。また、そのコンセプトは対AS用のガンポートであり、圧倒的な火力による制圧を目的としている。通常のAS単体ではまず太刀打ちできず、M9複数機をもってしてようやく撃破、あるいは無力化できるほどの耐久性も持ち合わせている。ただし、その巨体は数千tという破格の重量を有しており、本来動かすことはおろか自立自体が不可能。それを解決するためにラムダ・ドライバが搭載されており、自重を支え、自壊を防ぐために用いている。ただし、搭乗者は常時ラムダ・ドライバの使用に集中する必要があり『疾るワン・ナイト・スタンド』においては、搭乗者の集中力が切れかけたために機体に軋みが生じていた。なお、他のラムダ・ドライバ搭載機と同様にこれを防壁として用いることも可能。もっとも、本機の場合はそのサイズと重量ゆえに回避行動が取れないため、防壁としてのラムダ・ドライバも必要不可欠の装備である。ただし、自重を支える機能(A-ファンクション)と防壁の機能(B-ファンクション)はあくまでも別系統であるため、通常武装でダメージを与えることは不可能ではない。事実クルツは数度に渡り、一瞬の隙を突く形でこの機体を狙撃してダメージを与えることに成功しており、機雷で脚部に損傷が出ることもあった。『疾るワン・ナイト・スタンド』中に登場した台詞によれば、1機当たりの製造コストは巡洋艦2隻に相当する。また、作中でセイナが燃料は40時間分であると語っている。『燃えるワン・マン・フォース』では、かなめが「ベヘモスi」という機体についての評価をしているが、詳細は不明。コクピットは頭部に位置しており、軽自動車サイズの球状のカプセルに収められている。内部は広めに造られており、居住性が高く、メインモニターは搭乗者の頭の動きに合わせて動く仕組みになっている。目次に戻るPlan1055 ベリアル は、アマルガムにより運用されるAS。実質的にレナード・テスタロッサの専用機となっている。名前の由来は悪魔の「ベリアル」。ラムダ・ドライバ搭載機であり、機体本体の性能は未知数だが、ARX-7 アーバレストとは比べ物にならないほど高く、また、搭乗者のレナードの存在もあり世界で一番強い機体とも称されている。外見上の特徴として、従来のASとは異なり、本機は翼を有している。作中においてこの翼はラムダ・ドライバを利用した飛行システムとして運用されており、変幻自在の3次元機動が可能となっている。また、固定武装として左腕部に40mm機関砲を内蔵するほか、背部にも何らかの武装が装備されている(作中においてはその存在のみが語られている)。また、アーバレストやレーバテインと同様に双眼式のメインセンサーを装備し、頭部には左右非対称の角がある。通常、ラムダ・ドライバの発動には高い集中力が必要とされるため常人には使用が困難で、できたとしても数瞬のみだと言われている。しかしウィスパードであるレナードは、オムニ・スフィアにアクセスすることでラムダ・ドライバの力をすべて引き出せるらしく、ラムダ・ドライバを長時間に渡って発動させ、あらゆる物理法則を無視した常識外れの動きをすることが可能である。アーバレストおよびレーバテイン搭載AIのアルは、この機体を因縁の相手として特別に敵視しており「チート野郎」「ラムダ・ドライバがなければガラクタ」「ワンオフの機体など兵器として失格」などと散々に罵倒しているが、これは同じワンオフ機であるレーバテインにも言えることである。目次に戻るPlan1211 アラストル は、第三世代型ASを基にして、対人用に作られたAS。名称の由来はゾロアスター教の地獄の刑執行長官アラストル。基本構造は第三世代型ASと変わりがないが、そのサイズは人間と同じサイズにまで縮小されている。レナード曰く、動力源であるパラジウムリアクターの縮小は苦労したという。基本的にはマスターの命令に従って行動するが、あらかじめプログラムされた行動を取ることも可能。武器として腕部に12.7mm機銃を内蔵しているほか、行動不能時には自爆装置を作動させてボール・ベアリングを撒き散らすようにプログラムされている。また、人間を上回る身体能力と耐久性を生かした格闘戦もこなすことも可能。歩兵用の銃器ではその破壊は極めて困難。ただし、人型をとっていることにより、宿命的に関節部は脆い。そのため、関節部にダメージを与えることができれば、拳銃一挺でも行動不能に追い込むことは出来る(作中においてクルツがFNハイパワーを使い実践)。電子戦闘能力に関しては詳細は明らかになっていないが、AIの性能上、高等な判断は不可能。ただし、データリンク機能を有しており、ある程度の学習能力も持ち合わせている。なお、基本的に対人用に開発された機体であるため、通常のASの兵器に耐えるだけの強度は無く、対AS用の兵器も装備していない。目次に戻るPlan 1065 エリゴール(ERIGOR)は、アマルガムが開発したラムダ・ドライバ搭載型AS。名称の由来は、ソロモン72柱の一柱である悪魔エリゴス。コダールの発展型である。シルエットはコダールと似ているが、細部に違いがある。コダールのようなポニーテール状の放熱索は無く、代わりにブレード状の放熱板が背中に伸びている。また、上半身にはボリュームがあり、コダールとは異なる力強さ、敏捷さと獰猛さを内に秘めたマッシブなシルエットを呈している。なお、機体デザインはアニメ版のコダールiのものである。原作では、三機の色違い・装備違いのエリゴールが登場。それぞれの機体にはレナード・テスタロッサの部下が搭乗している。黒色はリー・ファウラー、白色はサビーナ・レフニオ、赤色はヴィルヘルム・カスパーが搭乗しており、ファウラー機は超大型の単分子カッター、サビーナ機は大型のガトリング砲、カスパー機は大口径の狙撃砲を装備している。なお、サビーナ機は電子戦に特化したチューンアップが施されており、ソ連軍のZy-98シャドウのシステムを狂わせて同士討ちを誘発させた他、ECSを応用した分身でマオのM9を翻弄した。目次に戻るPlan0601 リヴァイアサンはアマルガムが開発した小型潜水艦。名前は旧約聖書に登場する怪物、レヴィアタンに由来する。ミスリルが保有するトゥアハー・デ・ダナン(以下、TDD-1)に近い外観を持ち、TDD-1と同等以上の高い速力と機動性(超伝導推進が可能)を誇るが、そのサイズは大幅にスケールダウンされている。その運用コンセプトは潜水艦というよりはむしろ戦術戦闘機のそれに近く、本艦の場合、「僚機」(Wingman)や「散開」(Break)といった空戦における符丁がそのまま使用されている。2名の乗員で運用可能である点も含め、"水中戦闘機"と呼んでも差し支えがない。また、ASの優位性を海に持ち込んだ機体であると言うことも出来る。兵装はソ連製の超高速魚雷「嵐」(ブーリァ)および通常型魚雷。また、機体の両側面には接近戦闘用のアームを装備しており、対象に取り付いて単分子カッターによって直接ダメージを与えることが可能となっている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。