伯爵カインシリーズ(はくしゃくカインシリーズ、"Earl Cain")は、花とゆめに連載されていた由貴香織里によるイギリス・ロンドンを舞台にした漫画作品である。の5部作からなる。19世紀後半、ヴィクトリア時代のイギリスはロンドン。幼少の頃、実父の死により大貴族であるハーグリーヴズ家を継ぎ、幼くして伯爵となったカイン。カインはいつしか危険な「毒」の収集家となる。異母妹のマリーウェザー、彼に仕える執事のリフ、マリーに求婚するオスカーと共に過ごす中、謎の秘密結社「DELILAH(デライラ)」の一員Dr.ジザベル・ディズレーリと再会。彼の裏には組織の総裁であるという、死んだはずの父・アレクシスがいるという。ストーリーは随所にマザー・グースや『不思議の国のアリス』などに多くモチーフを得ている。声はドラマCDの声優。販売CDのキャスト/全サCDのキャストの順で記載。一人しか記載がないところは共通。ハーグリーヴス家の遠戚。先々代ハーグリーヴス家当主であったアレクシスの父により作られた医学同好会が元。その後天才児・アレクシスの登場によって次第に変貌を遂げ、最終的に秘密結社組織「デライラ」となる。アレクシスを頂点にタロットカードの名称を取った支配階級に分かれており、大アルカナ・小アルカナと使役階級のトランプの三構成を取る。ただし、本来の身分について貴族・医者・平民と混在しており、場合によっては貴族の上に平民がつく。組織は己の欲望に忠実であることを旨に、医学と魔術を融合した体制を取る。大アルカナは22枚、小アルカナは56枚、トランプは53枚が上限だが、実人数がこれに当てはまるかは明記されていない。イギリスを中心に、ヨーロッパ各地に広がりを見せ、その強大な力は各国の政界・社交界・軍部にまで及ぶ。構成員にはタロットカードの大アルカナの名称が与えられる。大アルカナへは「再生の儀」と呼ばれる儀式を乗り越えた者だけが昇進できる。本作品内でアレクシスが姉オーガスタに思いを寄せていたのは明記されているが、当時オーガスタは他者と結婚しており、カイン出産直後に精神を病んだ事からオーガスタの娘・シュゼットはアレクシスが手を出す前に夫との間に生まれたことがわかる。それとは別に、アレクシスが愛人との間にジザベルを作ったのはカインが生まれるまでの身代わりであると述べている。しかしこの表記について、アレクシスがオーガスタに手を出す前は、多少なり冷酷な一面があるとは言え普通人であり、時系列においてはオーガスタに思いを遂げる約10年前にジザベルが生まれているため (公式の表記では、ジザベルは28歳・カインは18歳。ジザベルがカインの存在を知ったのは10歳の頃)、実験体とは何なのか、なぜ愛人と子供を作らねばならないのか等の矛盾が生じる。ジザベルが母から女の子として育てられていたのは、アレクシス自身が愛人との間に男の子を望み、女の子は不要としていた可能性があり、二人の姉についてもアレクシスの娘の可能性がある。そのため、この「二人の姉」については生誕はシュゼットよりも先になる。作品初期の段階では、作者によるオリジナルと思われる毒が多く登場したが、中期以降は実在の毒を用いている。白泉社〈花とゆめコミックス〉より刊行白泉社〈ジェッツコミックス〉より刊行白泉社〈白泉社文庫〉より刊行、全6巻
出典:wikipedia
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