ラジカンは、大陽工業が発売していたラジコンである。定価3,480円。1998年に発売。本体のプラスチックケースが缶飲料の様な筒形をしているのが特徴である。それにちなんで「ラジカン」と命名されたと思われる。値段も手ごろで改造用のオプションを用意する事で改造も可能だった事から多くのラジコン初心者から人気を博していた。トイラジコンとしては車種が非常に豊富で大小の普通車を始め、スポーツカーやレースカーは勿論、バスや映画に登場した車両さえあった。また、上位機種にラジブックというシリーズがあった。カタログ上のサイズは1/32と小型で使用電池も単三が四本(車体2本、コントローラー2本)と手軽、基板へ流せる電圧が比較的高かった為、一部を除いたミニ四駆用のモーターがそのまま使えてしまうという特徴から改造が流行し、同時にクオリティの高いボディ造型によりコレクション性も高かった点からトイラジコンブームの1つの形を築いたとも言える。現在はラジカン倶楽部とラジカンノスタルジックカーコレクション(どちらも定価2,604円)が後継シリーズとして発売されており、小型化した新シリーズにはマイクロラジカンとラジカンプレミアムミニ(どちらも定価1,890円)が発売されている。ただしこれらの現行シリーズは旧シリーズとは異なり改造可能をコンセプトとしておらず、あくまでコレクション要素を重視したシリーズとして設定されており、改造を行うには他の多くのトイラジコンと同様に半田鏝やトランジスタが必要となる。新、旧、大型、小型問わずタイヤのグリップが非常に低い為、ちょっとした床でもすぐにホイルスピンしてしまうという難点がある。また、シャーシの直進性が良くない様で、これらの特性上真っ直ぐ走らない場合が多い。仕方なく別のタイヤを履かせようにも、タイヤとホイールは専用設計の為ホイール交換が必要であり、更にこれも工作に自信のない人にとっては確実に出来るものとは言えない為、この点はビギナー向けというコンセプトから考えれば品質・設計に疑問がある。独特の形状のリアユニットは騒音が大きめ。シリーズが登場して10年以上もの年月が経過しているにも関わらず、どうやら金型は新調されていない為、車体各部の精度が登場して間もない時期に比べて明らかに劣っている(この点でも直進性や静粛性に関わっていると思われる)。旧シリーズはラインナップの増加が好調であり、車種が増えるに従ってボディの造型が見直された他「ハイパーユニット各種用」や「ラジカン改造キットⅠ&Ⅱ」の発売によって改造の楽しさを商品要素に加えた。が、メーカー側で用意したオプションは僅かこの3点(内、ハイパーユニットのパーツは改造キットⅠにほぼ全てが、同Ⅱにはモーターのみ除いたほぼ全てが含まれており、Ⅱに含まれているモーターはハイパーユニットやⅠに含まれているものより格段に速い)のみであり、付属するタイヤはいずれも高いグリップ力が得られるとは言い難い物であった為、より充分なグリップ力を持たせるにはミニ四駆等のタイヤが必要だった。パッケージやネットの広告によれば「自由な改造も出来る」という宣伝文句が書かれていたが、事実上、改造に使用するパーツのルーツの殆どはミニ四駆シリーズや模型工作用キットに委ねていたのも事実であった。また、改造可能をコンセプトとしてはいるものの対象年齢層が低かった為もあり、サポート面で充分な対応が出来なかったのではないかとされる。現在発売されているラジカン倶楽部やラジカンノスタルジックカーコレクションはこれらの反省点を考慮してか、モーターユニットの取り外しが分解無しには行えなくなり、基盤に流せる電圧も高いものではなくなっている(コストカットが図られている)。現在、改造用のパーツは販売されていない。改造に関する相違点は上記の通りだが、旧型と現行型の違いは他にもある。
出典:wikipedia
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