ノバク・ジョコビッチ(Novak Đoković, , 1987年5月22日 - )は、セルビア・ベオグラード出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス1位、ダブルス114位。ATPツアーでシングルス66勝、ダブルス1勝。身長188cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。グランドスラムは歴代4位タイの優勝12回。キャリア・グランドスラム達成者。全豪オープンオープン化以降最多優勝・最多連覇の3連覇6回優勝。ATPワールドツアー・ファイナル優勝5回現在4連覇中。マスターズ1000では歴代最多の29回の優勝。2011年にはオープン化以降男子6人目となる4大大会3冠達成。2015年にも達成。2015年には史上初のATPワールドツアー・マスターズ1000年間6勝、2度目の4大大会3冠を達成。男子史上3人目となるグランドスラム4大会連続優勝。世界ランキング1位在位記録歴代5位で2014年7月から現在まで1位に在位中。セルビア人初の4大大会優勝者でデビスカップ2010のデビスカップセルビア代表の優勝に貢献。ジョークや有名選手のモノマネといった、試合内外関わらずユーモラスなパフォーマンスを行うことでも知られ、「ノール」(Nole)という愛称で呼ばれ親しまれている。セルビア・モンテネグロの分離により、現在は「セルビア」国籍でエントリーしている。キリスト教セルビア正教会の信徒である。4歳からテニスを始める。ジョコビッチの父親は元プロスキー選手で、優れたサッカー選手でもあり、現在はセルビア国内(コパオニク())でピザとクレープのレストランを経営している。ノバクは12歳の時、ドイツ・ミュンヘンにある「ニキ・ピリッチ・テニスアカデミー」に留学し、2年後セルビアに戻った。2003年に16歳でプロ入りし、2004年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップセルビア・モンテネグロ代表選手になる。2005年から4大大会に出場し始めたジョコビッチは、デビュー戦の全豪オープンでは1回戦でマラト・サフィンに完敗したが、ウィンブルドンと全米オープンの2大会連続で3回戦に進出した。全仏オープンベスト8進出をきっかけに、ジョコビッチは急成長を始める。世界ランキング63位のノーシード選手だったジョコビッチは、2回戦でフェルナンド・ゴンサレス、3回戦でトミー・ハースといった強豪選手たちを破って勝ち進むと、準々決勝で昨年の同大会優勝者ラファエル・ナダルとの対戦中に腰を痛め、6-4, 6-4と2セットを先取された後で途中棄権を余儀なくされた。この時は故国セルビア・モンテネグロの分離直前の時期で、ジョコビッチの国籍は「セルビア・モンテネグロ」と記載されている。全仏オープンで8強進出の後、ジョコビッチはウィンブルドンでも2回戦でトミー・ロブレドを破り、第7シードのマリオ・アンチッチとの4回戦まで進出した。ウィンブルドンの終了直後、7月中旬に開かれたオランダ・オープンの決勝でニコラス・マスーを破り、ツアー初優勝を達成。4大大会で初めてシード、第20シードで挑んだ全米オープンでは3回戦で敗れたものの、10月初頭にモゼール・オープンでツアー2勝目を挙げた。ノバクは大躍進を果たす。マイアミ・マスターズ決勝で、フェデラーを下して勝ち上がって来たギリェルモ・カナスを破り、大規模トーナメント群であるATPマスターズシリーズ初優勝を達成。全仏オープンでは第6シードに選ばれ、初めて準決勝まで勝ち上がると、同大会で2連覇中だったナダルに5-7, 4-6, 2-6で敗れたものの、続く第4シードで挑んだウィンブルドンでは、雨天による大会進行の遅延に悩まされながら、4回戦でレイトン・ヒューイットと4時間、準々決勝でマルコス・バグダティスと5時間ものマラソンマッチを戦い抜き、苦しみつつも準決勝まで勝ち上がった。しかし、ナダルとの対戦中に足の痛みで途中棄権を余儀なくされた。8月第3週のロジャーズ・カップの準々決勝で当時世界ランキング3位のアンディ・ロディック、準決勝で同2位のナダル、決勝で同1位のフェデラーを倒し、ATPマスターズシリーズ2勝目を挙げ、シングルス・ランキングで3位に上昇した。全米オープンで初めて4大大会決勝に進出したが、フェデラーに6-7(4), 6-7(2), 4-6のストレートで敗れて準優勝に終わった。全豪オープンで、ジョコビッチは準決勝でフェデラーに7-5, 6-3, 7-6(5)のストレート勝ちを収め、フェデラーが2005年ウィンブルドンから続けてきた4大大会連続決勝進出歴代1位記録を「10」で止めた。決勝戦では世界ランキング38位のノーシードから勝ち上がったジョー=ウィルフリード・ツォンガを4-6, 6-4, 6-3, 7-6(2)で破り、20歳8ヶ月でグランドスラム初優勝を達成した。これはセルビア出身のテニス選手として、最初の4大大会男子シングルス優勝でもある。全豪優勝から半年後、彼は8月の北京五輪で男子シングルスの銅メダリストになった。第3シードのジョコビッチは準決勝でナダルに敗れた後、準決勝敗退選手2名による「銅メダル決定戦」でジェームズ・ブレークを6-3, 7-6(4)で破り、オリンピックのセルビア代表選手として銅メダルを獲得した。2008年度の男子ツアー年間最終戦「テニス・マスターズ・カップ」では、決勝でニコライ・ダビデンコを6-1, 7-5で破って初優勝を決めた。全豪オープンでは、アンディ・ロディックとの準々決勝を7-6(3), 4-6, 2-6, 1-2で途中棄権した。全仏オープンでは3回戦でフィリップ・コールシュライバーに、ウィンブルドンでは準々決勝でトミー・ハースに、全米オープンでは準決勝でフェデラーにそれぞれ敗れている。この年、4大大会で優勝こそできなかったが、全米オープン準決勝でフェデラーと互角に戦う等実力を発揮。急速に台頭してきた若手選手達(2009年全仏準優勝セーデリング、2009年最終戦優勝ダビデンコ、2009年全米優勝デル・ポトロ、2008年全米準優勝マレー)と共に次世代No.1候補として、 フェデラー/ナダル2強を目指す位置を確保している。全豪オープンは準々決勝でツォンガに6-7(8), 7-6(5), 6-1, 3-6, 1-6で敗れたが、大会終了後の2010年2月1日付のランキングで、初めて「2位」を記録した。その後しばらく不本意な成績が続く。全仏オープンでは準々決勝でユルゲン・メルツァーに逆転負けを喫し、ウィンブルドンでは準決勝で、前の試合でフェデラーを破っていたトマーシュ・ベルディハに完敗を喫した。全米オープンでは初戦でフルセットを戦うもその後は順調にストレートで勝ちあがり、準決勝でフェデラーと4年連続となる対戦を実現。5-7, 6-1, 5-7, 6-2, 7-5でついにフェデラーを破り3年ぶりに決勝進出を果たしたが、雨で1日順延した決勝ではナダルに4-6, 7-5, 4-6, 2-6で敗れた。12月にベオグラードで開催されたフランスとのデビスカップ決勝ではシングルスでジル・シモンを6-3, 6-1, 7-5、ガエル・モンフィスを6-2, 6-2, 6-4で破り、セルビアの初優勝に貢献した。年末にグルテンアレルギー持ちであることが発覚し改善に取り組み始め、2011年以降の飛躍につながることになる。全豪オープンでは準決勝でフェデラーを7-6(3), 7-5, 6-4で破り決勝に進出、決勝ではアンディ・マレーに6-4, 6-2, 6-3で快勝し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。これを皮切りにドバイ・テニス選手権でもフェデラーを破り優勝、さらにBNPパリバ・オープン、マイアミ・マスターズの両マスターズも制覇し年初のハードコートシーズンの成績を24勝0敗とした。クレーシーズンに入っても勢いは止まらず、モンテカルロ・マスターズこそ欠場したもののまず地元のセルビア・オープンで優勝、スペインのマドリード・マスターズでも決勝でナダルを破り優勝(対ナダルでのクレーコート初勝利)、さらにBNLイタリア国際でもナダルを下し、7大会連続の優勝を飾る。全仏オープンでも順調に勝ち上がったが、準決勝でフェデラーに敗れ、デビスカップ決勝からの連勝は43(歴代2位のイワン・レンドルにあと1勝、同1位のギリェルモ・ビラスにあと3勝及ばず)、年初からの連勝は41(歴代1位のジョン・マッケンローにあと1勝及ばず)でストップした。ウィンブルドン決勝進出を決めた時点で、それまで1位のナダルを抜き、自身初の世界ランク1位に就くことが確定した。その決勝戦ではナダルに6-4, 6-1, 1-6, 6-3で快勝し初優勝を飾った。さらに、続くロジャーズ・カップにおいて、ナダル、フェデラー、マレーといったトップ4選手が相次いで敗退する中、ガエル・モンフィス、ツォンガといった強豪に勝利し、決勝ではマーディ・フィッシュを6-2, 3-6, 6-4で下し、シーズン9回目の優勝を飾った。世界ランク1位となってから初めて出場した大会で優勝した選手は、1993年のピート・サンプラス以来となった。その後、全米オープンへの前哨戦として挑んだシンシナティ・マスターズでは決勝でマレーと対戦するも、準決勝で痛めた右肩痛の影響で第2セットで0-3としたところで途中棄権し、シーズン2敗目となった。全米オープンへの影響を心配する声もあったが、予定通り全米オープンに出場した。右肩痛の影響は見られず順調に勝ち進み、準決勝でフェデラーと対戦。6-7(7), 4-6, 6-3, 6-2, 7-5のフルセットで試合を制した。続く決勝では、前年決勝と同じ相手である第2シードのナダルに6-2, 6-4, 6-7, 6-1で前年の雪辱を果たし、全米オープン初優勝を遂げた。また、同一年の四大大会3勝はオープン化以降で史上6人目となった。これにより、獲得賞金額が1060万ドルを超え、この時点で、男子ツアーの1シーズンでの歴代獲得賞金額のトップに立ち、最終的には12,619,803ドル(1261万9803ドル)まで年間獲得賞金額の記録を伸ばした。全豪オープンでは決勝でナダルを5-7, 6-4, 6-2, 6-7(5), 7-5で破り2年連続3度目の優勝を果たした。試合時間は5時間53分で全豪最長記録であり、4大大会決勝最長記録となった。ソニー・エリクソン・オープンでは、決勝でマレーをストレートで下しシーズン2勝目を挙げた。続くモンテカルロ・マスターズ、BNLイタリア国際ではいずれも決勝でナダルにストレートで敗れた。全仏オープンでは初めて決勝に進出したが、決勝でナダルに4-6, 3-6, 6-2, 5-7で敗れ4大大会4連続優勝を逃した。ウィンブルドンでは準決勝で優勝したフェデラーに3-6, 6-3, 4-6, 3-6で敗れ1年間守ったランキング1位から陥落した。2012年ロンドンオリンピックの開会式ではセルビア選手団の旗手を務めた。シングルス準決勝で金メダルを獲得したマレーに5-7, 5-7で敗れ、銅メダル決定戦でもフアン・マルティン・デル・ポトロに5-7, 4-6で敗れメダルを逃した。その後のロジャーズ・カップでは、決勝でリシャール・ガスケをストレートで下しシーズン3勝目を挙げた。全米オープンでは決勝でマレーに6-7(10), 5-7, 6-2, 6-3, 2-6の4時間54分の激闘の末敗れ連覇を逃した。10月開催の、チャイナ・オープンでは決勝でツォンガを下し、その翌週開催の上海マスターズでは決勝でマレーに、5-7, 7-6, 6-3の逆転で勝利し、2週連続でタイトルを獲得をした。11月5日付のランキングにて、フェデラーが1位から陥落したことにより、約4ヶ月ぶりに世界ランキング1位に復帰すると同時に、2年連続で年間&年度末ランキング1位となることが確定した。ATPワールドツアー・ファイナルではラウンド・ロビン3戦全勝で準決勝に進出。準決勝でデルポトロを下し、決勝ではフェデラーに7-6, 7-5で勝利し4年ぶり2度目の優勝を果たした。この年には日本のアパレル会社・ユニクロと「グローバル ブランド アンバサダー」契約を締結し、テニスウェアなどの提供を受けると共に、ユニクロのテニスウェア開発にも助言・提言を行うようになっている。全豪オープンでは、決勝でマレーを6-7, 7-6, 6-3, 6-2で破り優勝。オープン化後では初の全豪3連覇を成し遂げた。ドバイ・テニス選手権では決勝でトマーシュ・ベルディハを破り2年ぶり4度目の優勝を果たした。北米ハードコートシーズンは、BNPパリバ・オープンは準決勝でデルポトロに、ソニー・エリクソン・オープンでは4回戦でトミー・ハースに敗退。その後の欧州クレーコートシーズンは、モンテカルロ・マスターズ決勝でナダルをストレートで破り、ナダルの9連覇を阻止するとともに大会初優勝を飾った。しかし続くマドリード・マスターズでは初戦で若手グリゴール・ディミトロフに、BNLイタリア国際でも準々決勝でベルディハに敗退した。全仏オープンでは準決勝で第3シードのナダルに4-6, 6-3, 1-6, 7-6, 7-9で4時間37分に及ぶ激戦の末敗退した。続くウィンブルドンでは、準決勝でデルポトロとの4時間43分に及ぶフルセットの激戦を制して決勝進出。決勝では2年連続の決勝進出を果たした地元勢のマレーに4-6, 5-7, 4-6で敗退し準優勝に終わった。全米オープン前哨戦のロジャーズ・カップでは準決勝でナダルに、シンシナティ・マスターズでは準々決勝で地元アメリカのジョン・イスナーに敗退。迎えた全米オープンでは、決勝で前哨戦の好調さを維持していたナダルに2-6, 6-3, 4-6, 1-6で敗退し準優勝に終わった。10月上旬に行われたチャイナ・オープン決勝でナダルを破り半年ぶりのツアー優勝を果たすと、その後出場した上海マスターズ、BNPパリバ・マスターズで連続優勝。ATPワールドツアー・ファイナルでも好調を維持し、決勝でナダルを破り5戦全勝で優勝を飾った。12月18日、ボリス・ベッカーがコーチとしてチームに加わることを発表した。全豪オープンでは、準々決勝で大会優勝を果たしたスタニスラス・ワウリンカに6-2, 4-6, 2-6, 6-3, 7-9の激戦の末敗退した。これにより4大大会連続ベスト4進出が14大会(歴代2位)で止まり、昨年の全米オープン後から続いていたマッチ連勝も28連勝でストップすることとなった。また、両者は前年の4回戦でも5時間を超える試合を戦っていたが、この試合ではワウリンカの攻撃的なテニスに屈する形となった。2月下旬のドバイ・テニス選手権では準決勝でフェデラーに敗退。BNPパリバ・オープンでは決勝でフェデラーに勝利し、シーズン初優勝を果たした。続くマイアミ・マスターズでも、決勝でナダルに勝利し、自身2度目のBNPパリバ・オープン・マイアミ・マスターズ連続優勝を果たした。クレーコートシーズン、モンテカルロ・マスターズでは準決勝でフェデラーに敗退。BNLイタリア国際では、決勝でナダルを破り3度目の優勝を果たした。全仏オープンでも決勝へ進みナダルと対戦するが、6-3, 5-7, 2-6, 4-6で敗退。2012年に続き、またもキャリア・グランドスラム達成を阻まれる形となった。ウィンブルドンでは、決勝で4時間に及ぶフルセットの激戦の末にフェデラーを下し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。その後の北米ハードコートマスターズでは、2大会連続で早期敗退を喫した。全米オープンでは準決勝まで進むものの錦織圭に敗退し、5年ぶりに決勝進出を逃すこととなった。11月開催のBNPパリバ・マスターズでは、決勝でミロシュ・ラオニッチを下し同大会2連覇を達成。同時にマスターズ大会20度目の優勝、またマッチ勝利数も600勝という区切りの勝利となった。(ATPワールドツアーにおいて600勝は、現役では史上5人目の快挙となった)。 ATPワールドツアー・ファイナルでは、ラウンドロビン3戦全勝で準決勝に進出。準決勝では錦織圭に6-1, 3-6, 6-0で勝利し3年連続の決勝に進出。決勝戦は、第2シードのフェデラーが試合前に腰の怪我により棄権したため、不戦勝という形で優勝。1987年イワン・レンドル以来の大会3連覇を達成し、2年ぶり3度目の年間ランキング1位でシーズンを終えた。全豪オープンでは、決勝でマレーと対戦。2人の4大大会決勝は5度目、全豪では2年ぶり3度目となる。結果はジョコビッチがマレーを7-6(5), 6-7(4), 6-3, 6-0で破り2年ぶり5度目の優勝。全豪オープンの優勝5回は1960年代に活躍したロイ・エマーソンの6度に次いで史上2位、1968年のオープン化以降ではフェデラー・アンドレ・アガシの4度を抜き最多。グランドスラム通算優勝8回はアンドレ・アガシ、ジミー・コナーズらに並んで歴代8位タイ記録。3月22日BNPパリバ・オープンでは決勝でフェデラーを6-3, 6-7, 6-2で倒し優勝。同大会2連覇4度目の優勝となりフェデラーの持つ最多優勝記録と並んだ。またこの優勝で通算50勝目の優勝となり自身のコーチであるボリス・ベッカーを抜いて歴代11位記録となった。マイアミ・オープンではダビド・フェレール、ジョン・イスナー、マレーらを破り大会2連覇5度目の優勝。マスターズ1000 22個目のタイトルとなる。またインディアンウェルズ・マスターズ-マイアミ・オープン連続優勝3回は史上最多。4月13日に発表された世界ランキングで通算142週間世界ランク1位に在位。これはナダルの141週を抜いて歴代6位記録。モンテカルロ・マスターズでは準決勝でナダル、決勝でトマーシュ・ベルディハを破り2年ぶり2度目の優勝。開幕からマスターズ3大会連続優勝は史上初。またマスターズ優勝23回はフェデラーと並び歴代2位タイ記録となった。4月29日、休養のため2年連続でマドリード・オープンを欠場することを発表。BNLイタリア国際では決勝でフェデラーを破り2連覇4度目の優勝。生涯グランドスラムを懸けて迎えた全仏オープンでは、準々決勝で5連覇中のナダルに7-5, 6-3, 6-1で勝利。ナダルに全仏で勝利した選手は2009年のロビン・セーデリング以来6年ぶり2人目。準決勝でライバルのマレーをフルセットの末破り決勝に進出したが、決勝でスタン・ワウリンカに6-4, 4-6, 3-6, 4-6で破れ2年連続3度目の準優勝。連勝は28でストップし、生涯グランドスラムも達成できなかった。ウィンブルドンでは4回戦でケビン・アンダーソンに苦戦を強いられたものの6-7,6-7,6-1,6-4,7-5のフルセットの激闘を制す。そして決勝では2年連続でフェデラーと対戦し7-6(1), 6-7(10), 6-4, 6-3でフェデラーを倒し、2年連続3回目の優勝を飾った。ロジャーズ・カップでは準々決勝でエルネスツ・グルビスに2本のマッチポイントを握られるなど苦しみながらも決勝に進出。しかしマレーに4-6, 6-4, 3-6で敗れ、準優勝。今季マスターズで初の敗北を喫した。続くシンシナティ・マスターズでは3回戦でダビド・ゴファンに第3セット0-3の2ブレークダウンに追い込まれながら6ゲーム連取し逆転勝ち、準々決勝では全仏の決勝で敗れたワウリンカに6-4, 6-1で雪辱を果たす、準決勝ではアレクサンドル・ドルゴポロフに4-6, 7-6(5), 6-2で逆転勝ちし決勝に進出。シングルスでは史上初のキャリア・ゴールデン・マスターズがかかった決勝ではフェデラーに6-7(1), 3-6で敗れた。全米オープンでは準決勝でディフェンディング・チャンピオンのマリン・チリッチに6-0, 6-1, 6-2で大勝。決勝でフェデラーに6-4, 5-7, 6-4, 6-4で勝ち4年ぶり2度目の優勝を収めた。この時点でこの年の年間最終1位が確定した。チャイナ・オープンでは決勝でナダルに6–2, 6–2で勝利し4連覇達成。上海マスターズでは準決勝でマレーに6-1, 6-3、決勝でツォンガに6–2, 6–4で勝利し、全試合ストレート勝ちで優勝。BNPパリバ・マスターズでは3年連続の決勝進出。決勝でマレーに6-2, 6-4で勝利し、史上初の大会4勝目、そして史上初のマスターズ年間6勝目を挙げた。ATPワールドツアー・ファイナルでは第2戦でロジャー・フェデラーに5-7, 2-6で敗れ、ラウンドロビンを2位で通過。準決勝でナダルに6-3, 6-3で勝利。決勝で第2戦で敗れたフェデラーに6-3, 6-4で勝利し、ツアーファイナル史上初の4連覇を果たした。この年は16大会に出場、15大会で決勝へ進出し、その内11大会で優勝、さらに通算成績は82勝6敗(勝率93.2%)と、ジョコビッチ時代の到来を思わせるシーズンとなった。年初のカタール・オープンでは決勝でナダルに6-1, 6-2で勝利し優勝。全豪オープンでは4回戦のジル・シモン戦で100本ものアンフォースト・エラーを冒すなど苦戦するも、6-3, 6-7(1), 6-4, 4-6, 6-3のフルセットで勝利。準々決勝では錦織圭に6-3, 6-2, 6-4で勝利、準決勝ではフェデラーに6-1, 6-2, 3-6, 6-3で勝利し、2年連続6度目の決勝進出。決勝戦ではマレーに 6-1, 7-5, 7-6(3) とストレート勝ちで優勝。2月のドバイ・テニス選手権2回戦でキャリア通算700勝を達成。準々決勝では目の病気のために棄権し、連続決勝進出記録は17で止まった。3月のBNPパリバ・オープンでは決勝でミロシュ・ラオニッチに6-2, 6-0で勝利し、3連覇。この際、「男子の試合の方が多くの観客が集まっているのは明らかで、男子選手へより多くの賞金を出すべきだ」などと発言し波紋を呼んだが、のちにSNS上で謝罪している。マイアミ・オープンでも決勝で錦織圭を6-3, 6-3で破り、3連覇、大会史上最多タイの6回目の優勝、一時的にマスターズ最多となる28回目の優勝を果たした。4月のモンテカルロ・マスターズでは初戦でイジー・ベセリーに4-6, 6-2, 4-6で敗れ、3年ぶりの初戦敗退を喫した。5月のマドリード・オープンには3年ぶりに出場すると、決勝でマレーを破って5年ぶりの優勝。BNLイタリア国際では3回戦でトマス・ベルッチに第1セットを0-6で取られるなど苦戦するも、0-6, 6-3, 6-2で勝利。準々決勝はナダルに7-5, 7-6(4)と迫られた試合を制した。準決勝は錦織圭と3時間1分の熱戦を繰り広げ、2-6, 6-4, 7-6(5)で勝利し、苦しみながらも決勝に進出。しかし決勝でマレーに3-6, 3-6で敗れ、大会3連覇はならなかった。全仏オープンでは4回戦が2日連続で雨天サスペンデッドになるなど、天候に悩まされながらも決勝に進出。マレーとの大一番では第1セットを失うも第2セットからは連続でセットを獲り、3-6, 6-1, 6-2, 6-4で勝利。全仏オープン初優勝と同時に男子ではラファエル・ナダル以来のキャリア・グランドスラムを達成した。またグランドスラム4大会連続優勝のノン・カレンダー・イヤー・グランドスラム("Non-calendar Year Glandslam")も達成( "Nole Slam"."と呼ばれた )。さらに史上初めて、通算獲得賞金が1億ドルを超えた選手となった。ウィンブルドンでは3回戦でサム・クエリーに6-7(6), 1-6, 6-3, 7-6(5)で敗れた。ジョコビッチは2009年全仏オープン以来初の準々決勝に上がれず、連続準々決勝進出記録は歴代2位の28、連続準決勝進出記録は歴代2位の14、2015年ウィンブルドンから続く優勝記録も歴代2位タイの4でストップした。ロジャーズ・カップでは決勝で錦織圭を6-3, 7-5で破り、4年ぶり4回目、マスターズでは節目となる30勝目を挙げた。リオ五輪では、シングルス1回戦で前回のロンドン五輪での3位決定戦で敗れたフアン・マルティン・デル・ポトロに6-7(4), 6-7(2)で敗れた。その後左手首の怪我のためシンシナティ・マスターズを欠場。怪我明けの全米オープンでは2回戦を不戦勝、3回戦、準々決勝では相手の途中棄権で勝ち上がる。準決勝ではガエル・モンフィスに6-3, 6-2, 3-6, 6-2で勝利し、決勝進出。決勝でワウリンカと対戦。7-6(1), 4-6, 5-7, 3-6で敗れ、連覇と3度目の優勝を逃した。コート後方でのプレイが重点的なアグレッシブベースライナーだがオールラウンドにプレイも出来る。深く鋭いグランドストローク、高い精度で広く打てるバックハンドが武器。また、非常に高い守備力を持つことで知られ、優れた敏捷性で長いリーチを生かして広くコートをカバーしウィナーを打ち込む。体に柔軟性があり、1歩遠くのショットや無理な体勢でも正確に打ち込め、左右に振られてもすぐに切り返すことができる。状況に応じてポジショニングやショットのスピード・回転を的確に変化させラリーを優位に運んで試合展開を自分のものにする。サービスリターンも強力でエースを取らせない守備力と相手にプレッシャーをかける強打を武器とする。ジョン・マッケンローはジョコビッチは歴代でも非常に優れたリターナーだと語っている。フラット・スライス・キックサーブも強力でドロップショットも上手く、非常に高いレベルでバランスのとれたプレイヤーである。ストローク戦に自信を持ち、スキのない防御、脅威のカウンターに加え、長丁場での勝負強さは群を抜く。。
出典:wikipedia
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