スケートリンク(、または、)は、アイススケートをすることが可能な広さと丈夫さを持つ、水平に氷が張られた平面、または、それを含む施設のこと。「銀盤」「アイススケートリンク」「スケート場」「スケートセンター」「アイスアリーナ」などとも呼ばれる。リンク("rink")は、スコットランド語で「コース」を意味する単語であり、カーリングをする場所の名前として使われていた。その後、この語は、他のスポーツやさまざまな用途の氷の張った場所に対して転用されるようになった。アイススケートを実施するには、人が多数乗っても割れないほど丈夫で、摩擦が小さい平面が必要だが、冬季の気温が充分低くなって結氷する地域では、湖沼や運河、あるいは、勾配が小さい河川が最も簡便にアイススケートに供されるスケートリンクとなる。湖沼等が結氷しない地域でも、ある程度の広さをもった水平の陸上(学校の校庭・河川敷・田畑など)に冬季に水をまいて氷を張り、スケートリンクとして使用される。製氷技術を使って人工のスケートリンク(パイピングリンク)を設置する場合は、冷凍機につないだ冷却管(ブライン管)を敷き詰めて水を張り、冷凍機で氷点以下に冷却した冷却水を循環させて氷を張る(冷却水は凝固点降下によって氷点以下でも氷結しない)。近年は、滑走可能なほど摩擦が小さいプラスチック素材を使って、氷以外でスケートリンクを造る技術もある。一般にレジャーとしてのアイススケートの参加人口が増加するのは冬季であるため、野外型のスケートリンクは需要と供給が合った施設となるが、屋内型は夏季の利用者減少が営業上の問題となる。また、屋内型は夏季の外気温の高さや電気料金の設定などにより、最も暑い時期のランニングコストが冬季に比べて数倍になる地域もある。そのため、屋内型は夏季にランニングコストがより低くて参加人口の多いプールや体育館等に転用し、冬季に再びスケートリンクに戻すことを毎年繰り返す施設も多い。逆に、通常は体育館や展示会場として使用し、競技会のときのみ冷却管を敷き詰めてスケートリンクを設置する例も見られる。野外型のスケートリンクでも、夏季は運動場として利用する例も見られる。なお、亜熱帯地方などでは、夏季の外気温の高さから逃れるために、涼しい屋内スケートリンクを利用する者もいるため、夏季のアイススケート参加人口が極端には減らないとの説明もある。スケートリンクはアイススケート競技での利用を考えて、想定される競技に合った規格で建設される例がよく見られる。スケートリンクで実施される競技として、アイスホッケー、バンディ、リンクバンディ、リンゲット、スピードスケート、フィギュアスケート、アイスストックスポーツ、長靴ホッケー、カーリングがある。特に決まった規格はなく、開設場所の事情に合わせて設置される。校庭などの土の上に水をまいてリンクをつくる場合は水平をつくるのが難しいため、あらかじめコンクリート等でリンクの大きさの水平面をつくり、その上に水をまく方法もある。第二次世界大戦前は、大正時代末期に大阪の市岡パラダイス内に日本初の人工のスケートリンク「北極館」ができたが、全国的には数が少なかった。一般的には冬季に湖水・池水の自然氷を利用して天然のリンクとして滑走したが、天候、氷の厚さ、氷の良し悪しに左右されることが多かった。しかし、第二次世界大戦後、特に高度経済成長期に人工のスケートリンクが急速に増加したことで、天候に大きく左右されるということは少なくなった。同時にスピードスケートにおいては記録の飛躍的な向上につながった。文部科学省の社会生活基本調査によれば、屋内リンクの設置箇所数は1969年には122、1985年には268、1996年には127あったが、年々減少し2008年には96箇所にまで減った。屋外リンクは1969年には270、1985年には672、1996年には278あったが、年々減少し、2008年には115箇所になった。冬季オリンピックが行われるたびに一時的に脚光を浴びるが、すぐに廃れてしまうのを繰り返している。競技面からいえば、練習場所が少なくなるのは死活問題である。また、通年利用できる400mトラックのリンクがないため、日本国内の選手は、夏期の練習は海外に行かなければいけないのが難点であるが、2009年9月には北海道帯広市に屋内に400mトラックリンクを有する明治北海道十勝オーバルが完成し、翌年からは7月中旬にはリンクの使用を開始し、日本国内のスピードスケート競技者が夏期の練習を行う拠点になりつつある。また関西大学の「関西大学アイスアリーナ」や中京大学の「中京大学オーロラリンク」のように大学が独自のスケートリンクを建設した例もある。スピードスケートに使用される。ホッケーリンクは、アイスホッケーのほか、ショートトラックスピードスケートやフィギュアスケートに使用される規格であり、カーリングに対応している場合もある。多数あるので、通年で営業しているリンクのみ以下に列挙する。ここで言う通年営業は、週1回程度の定休日で1年中営業日を設けているという意味である。以下の中には、一般利用と貸切使用を合わせて、1年中24時間営業をしている施設もある。カーリングでは霧状の蒸留水を散布して、「ペブル」と呼ばれる微細な氷の突起をリンク上につくる。他の氷上競技ではリンク上をより平滑にするための製氷が行われるため、「ペブル」は邪魔なものとなる。
出典:wikipedia
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