大津 由紀雄(おおつ ゆきお、1948年 - )は、日本の認知科学者(特に言語分野)。Ph.D.(1981年、MIT、言語学)。 明海大学外国語学部・大学院応用言語学研究科教授。 慶應義塾大学名誉教授。 一般社団法人「ことばの教育」代表理事。 アメリカ国立科学財団()助成金申請書査読委員。日本学術会議会員。専門分野は、言語の認知科学(文法獲得、統語解析、理論脳科学)、言語教育、科学教育など。立教中学校(現・立教池袋中学校)、立教高等学校(現・立教新座高等学校)を経て立教大学経済学部を卒業。東京教育大学文学部に学士入学し、文学科英語学英文学専攻卒業後、東京教育大学大学院文学研究科修士課程を修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院(言語学・哲学研究科)で、ノーム・チョムスキーのもと、博士号を取得。慶應義塾大学言語文化研究所教授を経て、現在、明海大学外国語学部・大学院応用言語学研究科教授。 日本認知科学会会長、言語科学会会長、日本英語学会副会長、東京言語研究所運営委員長などを歴任。認知科学・認知発達における言語理論研究の基盤構築を目指すとともに、言語教育、とりわけ「日本における英語教育のあり方」について積極的な発言を行っている。「早くから英語を学ばせれば、それだけ英語が身につく」といった主張に対し、認知科学・言語発達、学習科学の専門家として、「根拠もない言説」であると指摘する。さらに、こうした科学的根拠を持たない「主張」に影響され、安易なかたちで小学校の教育現場に、「外国語としての英語」が導入されることに対しても、日本の現状を踏まえ、むしろ「悪影響」の大きさを懸念し、批判的な立場をとっている。 こうした小学校における「安易な英語教科化」への懸念を、波多野誼余夫をはじめとする認知発達・言語発達の日本を代表する研究者、および英語教育研究者たちと共有し、2005年7月「小学校での英語教科化に反対する要望書」を文部科学省(大臣)宛てに提出した。日本で盛り上がりを見せる、TOEFLの中身をよく知らないまま「TOEFLの活用を!」と叫ぶ「TOEFL万能論」や、誤った「TOEFL信仰」などに基づく、「TOEFL等外部試験の活用」の動きについても懸念している。同様の危機感を共有する、鳥飼玖美子など複数の英語教育の専門家とともに、『英語教育、迫り来る破綻』と題するブックレットを、言語学系の出版社として知られるひつじ書房から緊急出版(2013年)した。なお、TOEFL対策講座「POKKA PRESENTS PRACTICE FOR THE TOEFL TEST」(テレビ朝日系列)で講師を担当し、TOEFLの中身にも精通している。[文部科学省委員会】
出典:wikipedia
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