東上本線(とうじょうほんせん)とは、東京都豊島区の池袋駅から埼玉県大里郡寄居町の寄居駅までを結ぶ東武鉄道の鉄道路線。越生線とともに東上線を構成する。ラインカラーは紺色、駅ナンバリングの路線記号はTJ 。日本興業鉄道(小石川下富坂町-高崎間)・京越鉄道(池袋-川越間)(ともに未成線)など、川越の周辺で数多くの鉄道が企図・発起されるも、申請却下や免許失効で実現を見なかった。日本興業鉄道の発起人のメンバーの中には、後に東上鉄道の発起人になる内田三左衛門や千家尊賀が名を連ねていた。内田の出地は川越の豪商、千家の出地は出雲大社の宮司の家柄で兄千家尊福が貴族院に4回当選し、埼玉、静岡、東京府知事(官選)を歴任、1906年(明治39年)に第一次西園寺内閣の司法大臣に推されている。片や京越鉄道の発起人は川越電気鉄道創業者の綾部利右衛門や新河岸川・福岡運河(現・ふじみ野市)の回漕店福田屋の星野仙蔵らが連ねていた。星野は川越商業銀行取締役や黒須銀行を経て1904年(明治37年)に衆議院議員に当選し、当時同じく当選した初代根津嘉一郎から東上鉄道の計画を聞き協力を惜しまなかった。東上鉄道創業当初は監査役に就任したようである。日本興業鉄道計画が絶たれ、新たに千家尊賀と内田三左衛門ほか数名は新たに東上鉄道を発起した。1903年(明治36年)12月23日、逓信省にて東上鉄道の仮免許申請書を提出した。途中出資者が集まらず、紆余屈折を経てのちに東武鉄道社長となった根津嘉一郎に会社創立を託すことになったようである。1908年(明治41年)10月6日、東京府北豊島郡巣鴨町(現・東京都豊島区巣鴨) - 埼玉県入間郡川越町(現・埼玉県川越市) - 比企郡松山町(現・埼玉県東松山市) - 児玉郡児玉町(現・埼玉県本庄市)および群馬県高崎市を経て群馬県群馬郡渋川町(現・群馬県渋川市)に至る鉄道の敷設仮免許を受け、1911年(明治44年)11月11日に東上鉄道創立総会を開き取締役社長に根津嘉一郎が就き、本社を東京府東京市本所区小梅瓦町(現: 東京都墨田区押上1丁目)の東武鉄道本社に置いた。資本金は450万円。実際の東上鉄道本社は川越に置かれたが、根津嘉一郎が東上鉄道の経営に乗り出すと本社登記地のみ押上の東武鉄道本社に変更された。東上鉄道は設立後、根津嘉一郎のほか原邦造(愛国生命社長→東上鉄道取締役)など投資家の手により開業した。直ちに本免許を申請し、1912年(大正元年)11月16日東京府東京市小石川区大塚辻町(現・東京都文京区大塚)から群馬県群馬郡渋川町に至る鉄道敷設の件は先ず許可され、同月30日東京府北豊島郡巣鴨村大字池袋字宮ノ下から同村大字巣鴨字向原(現・東京都豊島区東池袋)に至る軽便鉄道の免許を受け、その後1914年(大正3年)4月18日には埼玉県入間郡川越町から田面沢村に至る軽便鉄道の免許を受け、1914年(大正3年)5月1日池袋 - 田面沢間(池袋 - 下板橋間2.2km、川越 - 田面沢間2.3kmは軽便鉄道、下板橋 - 川越間29kmは私設鉄道)が開通し、旅客・貨物運輸営業を開始した。開業にあたり鉄道省から蒸気機関車3両、高野登山鉄道から蒸気機関車2両、客車13両、貨車を35両をそれぞれ購入し、東武鉄道から機関車を借り入れた。その後の延長工事のため、1916年(大正5年)2月27日に田面沢 - 川越間軽便鉄道の旅客営業を廃止し、1916年(大正5年)川越町 - 坂戸町間5.7マイル (9.2km) が開通するや同日川越 - 田面沢間は廃止となった。東武鉄道から客車3両が譲渡された。1918年(大正7年)3月それまで私設鉄道法によって運営された区間は以後、軽便鉄道法による旨指定され、また時節第一次世界大戦の影響で物価は急騰し東武・東上両鉄道の営業費が増加したため、両社を合併し、営業上の経費節減と車両の運用諸設備の更新などを図るために1920年(大正9年)4月7日両社長間で合併の仮契約を結び、同年4月27日に開業線池袋 - 坂戸町40.6kmと未開業線坂戸町 - 高崎間62.8kmのすべての一切をあげて東武鉄道と合併した。同年7月に東武鉄道と東上鉄道の合併登記と引き継ぎが完了して東武鉄道東上本線となった。合併に際しては東上鉄道の1株当たり東武鉄道の1株を割り当てる5:5の対等合併で東上鉄道は解散となった。現路線はすべて東上鉄道時代に建設されたもので、東武鉄道への合併後は用地買収中だった寄居以遠の延伸は、国鉄八高線の建設計画が出てきたので中断された(坂戸 - 寄居間は東上鉄道が建設し、合併直後に開通している)。当面の終点目標は上州すなわち群馬県の渋川で、東京と上州の頭文字を取って「東上」とした。将来は新潟県長岡を結ぶ計画だったことから、上越の「上」とする説があるが、この場合の「上越」の語源である上越線の開業は最も早い上越北線でも1920年であり、東上線の計画より後である。なお上越線の「上越」は上州と越後を結ぶ路線という意味で、いわゆる新潟県の「上越地方」が指す「上越」とは異なる。長岡市を含む地域は新潟県では「中越地方」と呼ばれており、東京と中越地方を結ぶ路線が「東上線」になるという説明には無理がある。計画当時は、「氷川・池袋・練馬・白子(現・和光市)・膝折(現・朝霞市)・大和田(現・新座市)・竹間沢(現・入間郡三芳町)・大井(現・ふじみ野市)・川越・小坂・松山(現・東松山市)・菅谷(現・嵐山町)・能増(現・小川町)・今市・小前田(現・寄居町)・児玉(現・本庄市)・藤岡・山名・飯塚(現・高崎市)・金古・渋川・棚下・沼田・真庭・湯原・綱子・万太郎・土樽・湯沢・塩沢・六日町(現・南魚沼市)・浦佐・小出(現・魚沼市)・堀内・十日市・長岡」として氷川 - 渋川間を第一期線、渋川 - 長岡間を第二期線としていた。川越・児玉往還(東京 - 高崎)、三国街道(現国道17号。高崎以遠)と旧街道筋に沿って敷設する計画であったことが分かる。この計画当時の予定経路と現路線とでは多少異なっているのは、様々な誘致があったためである。志木付近の商人による誘致では、和光市からも川越街道沿いに行く予定であった路線が大きく北にカーブを描いて朝霞へと至っている。また、川越以遠の延伸では、宿場町でなく人口が多い周辺の町を経由するように計画が見直され、坂戸、小川、寄居など当初の敷設計画になかった町を経由したため、路線は数度に亘ってうねった曲線を描いている。1992年(平成4年)3月31日をもって秩父鉄道との直通運転を廃止したが、東武本線系統との間で車両の回送をする場合は、現在でも秩父鉄道を介して行っている。埼玉西部と東京池袋を結ぶ小川町駅以南の沿線地域は新興住宅地の開発が盛んである。近年は大型マンションが増えている。このように沿線の住宅開発が進んでいるため、多くの人が利用し、東武鉄道の中でもトップクラスの収益を上げる路線である。池袋 - 小川町間では、現行のATSに代わる新しい運転保安システムとしてT-DATCと呼ばれるATCの導入が行われ、2015年1月31日にまず川越市 - 小川町間で使用を開始し、2015年9月26日には池袋 - 川越市間でも使用を開始している。東上本線は、東京都内と埼玉県川越市、富士見市において開かずの踏切がある。このうち板橋区の大山駅付近について、連続立体交差事業の事業化を進める計画がある。当線は東京都都心部と埼玉県南西部を結ぶ通勤・通学路線として、また、日中の生活路線として機能している。各種別の現行の停車駅は「駅一覧」を参照。池袋 - 和光市間をのぞき、普通列車(各駅停車)は東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線(東急東横線・みなとみらい線)直通列車を中心に設定されている。和光市 - 志木間は都市高速鉄道13号線として計画されていた区間であり、この区間は東上線で唯一の複々線区間であると共に踏切も一切設置されておらず速達列車は高速運転が可能となっている。また、複々線区間内においては時間帯・地下鉄線直通の有無に関係なく普通列車は内側の線路を走り、優等列車(TJライナー・快速急行・快速・急行・通勤急行・準急)のうち地下鉄副都心線直通列車の急行と快速急行は内側の線路を走り、その他の優等列車は外側の線路を走る。なお、8月に朝霞市民まつり「彩夏祭」の花火大会が開催される日には臨時ダイヤで運転するが、その際は会場の最寄りである朝霞駅が非常に混雑するため、旅客の転落防止及び通路用として3番線にドア開放した回送列車を留め置くため、その時間帯の上り列車は全て外側線を使用する。日中川越市以北は、急行が普通(各駅停車)列車の役割を果たすが、2013年3月16日のダイヤ改正により、4本中3本が森林公園発着となったため、森林公園以北は、残りの急行1本と快速が普通列車の役割を果たす。朝と夕方以降は、早朝と深夜に数本ずつ池袋発着の普通列車小川町行きがあるが、基本的には川越市以北は地下鉄直通の普通列車および準急、急行が普通列車の役割を果たすが、半分以上が森林公園発着であり、夕方以降の上り、平日朝8時 - 10時までの上り、土休日8時 - 10時までの上下線の快速急行と夕方以降の下りのTJライナーが森林公園以北の普通列車の役割を果たす。2016年3月改正ダイヤでの昼間1時間あたりの運行本数は、以下のようになっている。都市高速鉄道13号線は、渋谷 - 池袋 - 小竹向原 - 和光市 - 志木間を結ぶ路線として計画され、これに基づき小竹向原 - 和光市 - 志木間が先行して整備・開業し(小竹向原 - 和光市: 東京地下鉄、和光市 - 志木: 東武東上線複々線)、地下鉄8号線(新木場 - 有楽町 - 池袋 - 小竹向原)と合わせて有楽町線と呼ばれていた。東上線は、和光市駅から東京メトロ有楽町線・副都心線(また、副都心線を介して東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線)へ相互直通運転を行っており、小竹向原・飯田橋・有楽町・新木場(有楽町線)方面、新宿三丁目・渋谷(副都心線)方面、自由が丘・横浜(東急東横線)方面、みなとみらい・「元町・中華街」(みなとみらい線)方面へ乗り入れている。同線または地下鉄線で輸送障害が発生した場合、直通運転を中止することがある。その際、下り方面から来た直通電車は和光市駅に進入できないため、朝霞以北で運転を打ち切る。また、同線の都内区間(池袋 - 成増間)で輸送障害が発生して運転を見合わせた場合については、運転再開までは直通運転区間である和光市 - 川越市間で直通列車のみで運行を継続する場合も多い。運転再開後も平常運転を基本とするが複々線区間が終わる志木駅到着までは時刻通りで運行される。ただし、運転状況によって、直通運転を中止して、副都心線からの志木行は副都心線内で和光市行に変更されることもある。運転再開後の遅延した急行の待ち合わせは志木駅で行い、急行などを先行させた後に発車する。上り線でも同様の処置が行われる。運転再開までは和光市駅やJR武蔵野線との乗換駅である朝霞台駅で乗客が溢れる。東上線から有楽町線および副都心線 - 東横線 - みなとみらい線への相互直通列車について、どの列車がどの車両で運転されるかは『MY LINE 東京時刻表』(交通新聞社)の列車番号欄にて判別ができる。列車番号末尾アルファベットの「T」が東武車両(01T以降の奇数番号)、「S」が東京メトロ車両(8両編成は01S - 19S/10両編成は21S以降の奇数番号)、「K」が東急車両(8両編成は01K - 49Kで横浜高速鉄道車両と共通運用/10両編成は51K以降)となっている(「M」は西武車両で02M以降の偶数番号)。なお、列車番号が6桁の数字で表記されている東横線・みなとみらい線では上3桁が運用番号で、800番台が東武車両、700番台が東京メトロ車両、000番台が東急・横浜高速車両となっており(100番台は西武車両)、例えば「01T」の場合は東横線・みなとみらい線では「801」となる。かつては、大和町駅(現和光市駅) - 都営地下鉄三田線高島平駅間に、新線(高島平線)を建設して、同線を経由して東急泉岳寺線・池上線経由東急田園都市線方面との相互直通運転が計画されていた。その名残として、都営地下鉄高島平駅が2面4線のホームとなっていたり、上福岡駅の寄居方に三田線からの直通列車が当駅で折り返すことも目的のひとつで設置された引き上げ線が存在する。現行の停車駅に関しては「駅一覧」の節を参照。以下において「平日」「土休日」はダイヤ設定上の曜日を指す。2008年6月14日のダイヤ改正で新設された種別。英文表記は「LINER」。シンボルカラー(ロゴマーク)は青を基調とする。停車駅案内におけるラインカラーはオレンジを使用。ホームライナー的な運用を行う種別であり、ふじみ野駅 - 森林公園駅・小川町駅までの各駅への速達性を高め、かつ「座席定員制」として快適な車内環境を確保する目的で設定された。また、森林公園駅から先、小川町方面は各駅に停車し、後述の快速急行や快速同様、普通列車の役割を果たす。当初は下り列車のみ平日6本・土休日4本の運行であったが、ダイヤ改正毎に増便を行い、2016年3月26日のダイヤ改正時点では下りが平日19本・土休日9本の運行となっている。また同改正から、森林公園発池袋行きの上り2本が新設された(平日のみ、途中駅降車不可)。なお上り列車は、下り列車の停車駅である川越市駅を通過する。乗車時には着席整理券が必要となり、下り列車では、池袋駅での乗車時には運賃のほか着席整理券310円が必要であるが、ふじみ野駅から先の停車駅では着席整理券310円は不要になる。上り列車では、森林公園駅・東松山駅・坂戸駅・川越駅での乗車時には着席整理券410円、ふじみ野駅での乗車時には310円が運賃とは別に必要である。なお、着席整理券は下り列車は池袋駅で当日のみ購入可能だが上り列車は池袋駅、ふじみ野駅 - 森林公園駅、小川町駅で前日から購入可能である。またチケットレスサービスは1週間前から購入可能である。2014年4月からの消費税率変更のため、着席整理券が300円から310円に値上げされた。英文表記は「RAPID EXPRESS」または「RAPID EXP.」。シンボルカラーは青。2013年3月のダイヤ改正までは緑だった。フルカラーLED搭載車及び字幕車では青色地に白文字で、3色LED搭載車は緑地にオレンジ文字でと表記される。平日は上りのみ、土休日は朝下りと上りで運行される。停車駅は改正前の特急停車駅に志木駅が加えられたものとなっている(志木駅には1998年3月のダイヤ改正まで特急が停車していた)。以下の2系統に大別される。2013年3月16日のダイヤ改正で新設された種別。シンボルカラーは水色で、英文表記は「RAPID」である。フルカラーLED搭載車は水色地に白文字で、字幕車は水色地に黒抜き文字で、3色LED表示機では緑地に黒抜き文字でと表記される。快速急行と急行の中間の種別として日中に運行され、日中の最速達列車として運行される。全列車が池袋発着で運転され、有楽町線・副都心線には乗り入れない。停車駅は、快速急行停車駅に成増駅 ・朝霞台駅・ふじみ野駅 ・若葉駅を加えたもの(池袋駅 - 川越市駅間の急行停車駅 + 川越市駅 - 小川町駅間の快速急行停車駅 + 若葉駅)で、日中毎時2本の運行。ダイヤ改正後は急行が日中毎時4本の運行となることから、和光市駅 - 川越駅間では急行とあわせて速達列車が毎時1本の増となる。ほとんどの列車が成増駅で普通列車に、ふじみ野駅で川越市発着の準急、川越市駅では森林公園発着の準急と緩急接続を行う。また、森林公園駅では同駅発着の急行(元町・中華街発着)と接続する。なお、先発する急行とは平行運転を行っているため、下り列車の方が上り列車よりも所要時間が多くかかる。小川町駅で寄居方面の列車と接続している。2016年3月のダイヤ改正から、平日の上り23時台に1本新設された。この列車はTJライナー(最終列車)の送り込み運用であるため50090系が限定使用され、上り快速急行と同じく進行方向を向いたクロスシートで運行される。また、川越市駅で接続する準急が森林公園発着となり緩急接続を行うようになったため、快速通過駅の霞ヶ関駅、鶴ヶ島駅、北坂戸駅、高坂駅利用客の利便性が向上した。終日設定されている。英文表記は「EXPRESS」。シンボルカラーは赤。フルカラーLED搭載車及び字幕車は赤色地に白文字で、3色LED搭載車は無点灯地に赤文字でと表記される。以下の2系統に大別される。終日設定されている。シンボルカラーは緑(2013年3月のダイヤ改正までは青)、で、英文表記は「SEMI EXPRESS」もしくは「SEMI EXP.」である。フルカラーLED搭載車及び字幕車は緑色地に白文字で、3色LED表示は無点灯地に緑文字でと表記される。運行区間は朝夕が全区間、日中が池袋駅 - 川越市駅間および森林公園駅間で運転(副都心線・有楽町線には乗り入れない)。日中は毎時4本運転。森林公園発着はふじみ野駅で副都心線直通の急行に、川越市駅で快速と緩急接続する。川越市発着はふじみ野駅で快速と緩急接続し、和光市駅で副都心線直通の急行に、川越市駅で池袋発着の急行と接続する。夕方時間帯に、ふじみ野駅で急行と快速急行(またはTJライナー)の計2本を待避する列車がある。2008年6月13日まで、朝が8 - 10分間隔、日中が15分間隔、夕方が12分間隔、早朝と深夜が5 - 22分間隔だった。また、急行列車の運転時間帯はふじみ野駅で、後発の急行に待避接続するダイヤ設定であったが、翌14日のダイヤ改正以後、日中は毎時4本から3本に減便されたため、志木駅 - 川越駅間の急行通過駅では減便となった。また、ふじみ野駅での緩急接続もなくなった。2011年3月のダイヤ改正より、日中はおおむね20分間隔での運転となり、このうち下り列車は、成増駅で急行と緩急接続をする列車・ふじみ野駅で急行と緩急接続をする列車・川越市駅まで先着する列車がそれぞれ1本ずつであり、上り列車は、ふじみ野駅で急行の待ち合わせをする列車が2本・池袋駅まで先着する列車が1本であった。また、平日の夕方ラッシュ時の準急小川町行き4本については、森林公園駅で当駅止まりのTJライナーからの接続を行っていた。2013年3月のダイヤ改正で、快速列車新設に伴い毎時2本に減便された。2016年3月のダイヤ改正からは、池袋発着の急行(毎時4本)のうち2本が元町・中華街発着となったため、同列車と和光市駅で接続する準急を池袋発着の急行と置き換える形で毎時2本増発した。また、残りの2本が森林公園発着となり、川越市駅 - 東松山駅間の快速通過駅では毎時2本増便となった。同列車は川越市駅で快速と緩急接続を行うため、快速通過駅の利便性も向上した。さらに上り川越市始発の初電車が普通から格上げされ、池袋駅への到着が5:29と早くなった(この格上げに伴い、成増駅で同駅始発の普通池袋行きと接続する形がとられた)。かつては朝ラッシュ時間帯の上りの準急がときわ台駅に停車していたことがあった。これは当時、当該時間帯において準急と普通が平行運転を行っていたため、準急は途中駅での時間調整が必要であったためである。1983年改正当時の時刻表には「ときわ台に準急はとまりません」の注意喚起があった。終日設定されている。路線図上のシンボルカラーは黒で、英文表記は「LOCAL」。フルカラーLED搭載車及び字幕車では白地に黒抜き文字で、3色LED搭載車は無点灯地にオレンジ文字でと表記される。池袋駅発着系統と地下鉄直通系統、小川町以北の区間運転に分かれる。1949年から1962年まで、モハ5310形・クハ350形を使用した有料特急「フライング東上」が、春と秋の行楽シーズンの休日に運転されていた。この愛称はイギリス国鉄(当時)の「フライング・スコッツマン」にあやかったもので、車両は濃い青に黄色の帯の塗装で専用のヘッドマークも用意されたほか、音楽を流す放送装置を備え「ミュージックカー」と称していた。しかし、あまり乗車率は良くなく、1956年頃を境に特急料金は廃止され、さらに1962年には伊勢崎線急行増発のために5310系は本線へ異動になり、8000系などの通勤形電車のみでの運行となった。2015年11月28日から、東上線全線開通90周年記念として50090系(10両 51092編成)・8000系(4両 8198編成)のそれぞれ1編成ずつを「フライング東上」専用車両使用当時の濃い青と黄帯のカラーとし、当時のヘッドマークを模したヘッドマークを付けて運行を開始している。行楽急行として運行開始されたが、1971年の急行設定に伴い、種別を「特急」に変更した。秩父鉄道線への直通運転は通勤車両による運行となった後も1992年まで行われていた(後述)。また、愛称も付けられ、先頭車の前面にはヘッドマークも掲出されていた。なお台形のヘッドマーク掲出は1979年11月改正から1987年11月の方向幕表示変更までの8年間である。また1979年以前の特急は川越駅は通過駅であった。特急に種別変更後の運行形態は次の通りである。1987年8月25日のダイヤ改正で新設された種別。2016年2月時点で平日の朝ラッシュ時に上り6本(おおむね15分間隔)のみ設定されていた。英文表記は「COMMUTER EXPRESS」または「COM. EXP.」。シンボルカラーは桜または紫。フルカラーLED搭載車及び字幕車ではピンク地に白文字でだが一部の字幕車は紫地に白文字でであるなど、編成によって濃さが異なっていた。3色LED搭載車では赤地に黒抜き文字でと表記されていた。2008年以降の平日朝ラッシュ時間帯は急行・通勤急行・準急の3種別を運転し、1つの種別への乗客集中を避け、遅れを生じないようにしていた。4本目と5本目が小川町発で、それ以外は森林公園発で運行されていた。停車駅は志木駅以北の各駅および和光市駅・成増駅・池袋駅。なお、急行が停車する朝霞台駅を通過するため、代わりに志木駅で普通列車との接続が行えるようになっていた。2016年3月25日限りで運転を終了し、翌日のダイヤ改正をもって廃止となった。秩父鉄道秩父本線に直通を開始したのは1949年(昭和24年)4月3日からのことで、当時は準急列車が乗り入れていた。特急「フライング東上」号も長瀞まで直通していた列車もあった。昭和30 - 40年代には様々な秩父鉄道直通列車が運転され、行楽急行として「みつみね」「ながとろ」「ちちぶ」「うらやま」などの愛称を付けて運転されていた。特急に種別変更後は池袋 - 三峰口間の「ちちぶ」(後の「みつみね」)、池袋 - 長瀞(上長瀞)間の「ながとろ」に集約され、さらに1979年改正で休日ダイヤのみの運転に縮小される。また1983年改正では、小川町で系統分割が行われる。しかし、西武鉄道の秩父鉄道乗り入れ開始(当時は野上駅まで)に対抗するため、1989年(平成元年)のダイヤ改正から池袋駅 - 秩父鉄道直通が再開された。再開にあたり、西武鉄道との対抗上それまで東松山駅以遠が各駅停車だった停車駅体制が見直され、小川町駅 - 寄居駅間の途中駅が全駅通過運転となった。なお、この2列車は全区間8000系6両編成で運行され、混雑を緩和するために小川町発着の10両編成の急行が数分の間隔で前後に運転される方式となった。そのため、急行の後を追って途中追い抜くことなく運転されたことから、所要時間は急行と大差なかった。また、当時の「ゆぁ東上」では行楽シーズン時には寄居方に増結を行い森林公園で切り離しを行うことがあると書かれていたが、実際には行われていない。復活時の停車駅は以下の通り。運転時刻は以下の通り。しかし、秩父鉄道が東武鉄道と互換性のないATSを導入することになり、特定車両使用の困難さから1992年(平成4年)3月29日をもって秩父鉄道への直通は中止され、「みつみね」と「ながとろ」は愛称名なしの池袋 - 寄居間の特急となった。なお、これ以後も本線系統との回送があるため、その牽引用として8000系2両編成3本に秩父鉄道のATSを搭載した。また、ほぼ同時期に西武鉄道による秩父鉄道乗り入れ列車の運転区間が野上駅から寄居駅に延長されている(その後、2007年(平成19年)3月6日から運転区間が長瀞駅までに短縮されている)。2007年7月21日に開催された秩父鉄道・東武鉄道合同リレーイベントでは、森林公園から寄居まで「東武リレー号」を、秩父鉄道では寄居 - 三峰口間の往復で「SLパレオエクスプレス」(貸切扱い)をそれぞれ運転し、寄居駅での接続体制を取った。東武鉄道が保有する地下鉄有楽町線・副都心線乗り入れ兼用車(9000系、9050系、50070系)と地上運用専用車(8000系、10000系、10030系、30000系、50000系、50090系)のほか、直通先の東京地下鉄が保有する7000系と10000系、東京急行電鉄が保有する5000系と5050系、横浜高速鉄道が保有するY500系が使用されている。詳細は後節を参照。編成両数は、池袋 - 小川町間では志木発着の副都心線直通列車の一部に、東京地下鉄・東京急行電鉄・横浜高速鉄道保有の8両編成の運用がある以外は、すべて10両編成で運行されている。小川町 - 寄居間はすべて4両編成である。かつては6両編成の運用も存在したが、2005年3月17日のダイヤ改正で池袋 - 寄居間直通列車が廃止されたことと小川町 - 寄居間ワンマン運転化に伴い消滅している。かつて、池袋発着の列車にも8両編成列車があったが、2008年6月14日のダイヤ改正で10両編成に統一された。一方、同改正前は東京地下鉄の全編成が10両であったが、改定後は副都心線直通列車に再編成された東京地下鉄7000系および10000系、さらに2013年3月16日のダイヤ改正からは東急5000系・5050系と横浜高速Y500系の8両編成が志木 - 和光市間で運行されるようになった。また東横線・みなとみらい線への乗り入れ開始により、東横線と東京メトロ日比谷線との乗換駅である中目黒駅では、東上線からの直通用車両(9000系・9050系・50070系)が伊勢崎線(東武スカイツリーライン)・日光線からの日比谷線直通用車両(20000系・20050系・20070系)と同一ホームで並ぶ光景が見られるようになった。全車両が森林公園検修区所属。東京メトロ車両東京急行電鉄車両当線の開業時から昭和61年まで使用されていた機関車、ならびに貨車は省略している。以下の列車に女性専用車が設定されている。なお、東上線池袋発着と地下鉄線直通列車では設定時間帯が異なっている。8000系のワンマン車を除いた在籍全編成に女性専用車を示すステッカーが貼付されている。かつては10000系列も10両貫通編成のみの貼付で、10000系8両編成2本と10030系4両・6両編成にはステッカーは貼付されていなかったが、2008年6月14日のダイヤ改正に合わせて、4両編成ならびに伊勢崎線から転入した10000系2両編成2本の最後尾車両にも貼付された。また、2011年には8000系4・2両編成の最後尾車両にも貼付された。2015年度の朝ラッシュ時最混雑区間(北池袋→池袋間)の混雑率は138%である。有楽町線が全線開業した1987年度以降は、和光市 - 池袋間で当路線と競合する形となっていることから混雑率は低めに推移しており、1999年度以降は150%を下回っている。副都心線が全線開業した2008年度は、運転本数が毎時24本に削減されたことで混雑率が146%に上昇したが、輸送人員の減少により2009年度以降は140%程度で推移している。近年の輸送実績を下表に記す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。すべて両方向の列車の待避が可能である。東上線では下記の周遊券を発売している。このほか、東上線サイクリングクーポンを2015年12月まで発売していた。
出典:wikipedia
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