ラクテンチは、大分県別府市の立石山中腹にある遊園地。別府市内を一望できる山上にあり、平野部からケーブルカー(別府ラクテンチケーブル線)で移動して入園する。昭和25年から続いているイベント「あひるの競走(レース)」が名物となっている。1日数回催され、1着の的中者には景品が贈られる。また、当園のジェットコースターは小さな子どもでもあまり怖がらずに乗ることができて、その割には迫力のある写真が写せる撮影ポイントがあって人気である。ラクテンチのある乙原は、別府温泉の中心流川からまっすぐに伸びる流川通りの終点に位置し、古くは大友能直が鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請した八幡朝見神社の社地があった所で、別府八景や、大分百景にも選ばれるほど景色が良く、春は桜やツツジの名所としても知られている。園内には、小規模な動物園や別府湾を展望できる温泉施設も設けられている。名称の「ラクテンチ」は「楽天地」の意味である。明治36年から大正にかけて、ラクテンチの敷地内は高品位な金・銀鉱石を産出する鉱山が存在していた。操業当初から温泉が湧き出しており、坑内の熱気に耐えながら操業を続けていた。しかし、今までよりも高温な温泉が湧きだし坑内環境が悪化した事と、温泉の枯渇を恐れた地域住民の反対、折からの大正末期の不況により採算割れを理由により閉山。そこで、残った敷地と温泉を有効活用する目的で、遊園地の設立が企図され開園したのである。2008年(平成20年)にはいると、岡本製作所は再度の経営不振を理由に8月末での撤退を表明した。しかし、2008年8月18日までに大分県大分市に本社を置く九州観光ホームグループへの事業譲渡が合意され、2008年9月以降も営業は継続されることになった。この際、園名は、別府国際観光時代の名称「別府ケーブルラクテンチ」に戻すと報じられた。その後、譲渡先の新会社が国土交通省からケーブルカーの営業認可を受ける必要があるとの理由で、岡本製作所は11月末までの運営継続を表明したが、11月になって、九州観光ホームへの譲渡話は頓挫したことが判明。遊園地は11月末で休園した。岡本製作所は他社への売却交渉を続けるほか、スポンサーを募って自社で営業を再開することも検討しており、閉園することはないとしていたが、2009年1月31日に、ゴールデンウィーク前に自社運営で営業を再開することを発表した。再開にあたっては、園内南側の遊具を撤去して芝やハーブなどを植えた広場を設けるとともに、足湯、イチゴ狩りなどの体験施設を整備する計画であるとされた。また、2009年3月12日には、改修工事の遅れや、各エリアの改修を段階的に行うのではなく一括してオープンする計画としたことから、営業再開が2009年7月20日頃になると発表されていたが。6月23日に別府市役所で行われた記者会見においてオープンは7月18日と発表され、今年の開園80周年を機に原点に立ち返る意味から、名称を「ワンダーラクテンチ」から「ラクテンチ」に戻すことも発表された。また、2004年に大幅削減されていた動物の飼育展示のうちマゼランペンギンが復活し、7月1日には神戸市立須磨海浜水族園から到着した。1962年3月1日には、ラクテンチから立石山山頂に通じる延長654mのリフトが完成。さらに1982年11月17日には、志高ユートピアから船原山に至るリフトが開通。そして、1984年8月12日に立石山と船原山を結ぶロープウェイが開通したことにより、ラクテンチと約4km離れた志高湖畔の志高ユートピアとがリフト及びロープウェイの空中交通で結ばれることになった。しかし、これらの路線は、台風による被害などのため1998年に廃止されている。
出典:wikipedia
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