類別詞(るいべつし、Classifier)とは、名詞の種類(具体的な対象の種類や形状など)に応じてそれを表すために用いられる語または接辞。日本語や中国語などにみられる助数詞(名詞の数量を表すために数詞のあとに付く語)が代表的であるが、それ以外に形容詞や所有限定詞のあとに付いたり、また単独で(名詞に対する冠詞のように)現れる言語もあるので、これらを総称して類別詞と呼ぶ。世界的には東アジアのほか、東南アジア(インドのベンガル語なども含む)から太平洋諸島、またアメリカ先住民の言語に多く見られる。日本人にとって身近である現代英語には類別詞はない(ほかのヨーロッパの言語にもない)ため、ベトナム語で説明を行う。ベトナム語で猫は「メオ()」であるが、「生きているもの」を意味する類別詞 conが付加されると「コン・メオ()」となる。conをつけることによって、一般的な意味の「猫」ではなく、より具体性をもった「猫」となる。例えば、類別詞をつけずに (猫は鳴く)とすれば、「猫というものは鳴くものだ」というニュアンスだが、類別詞をつけた (猫が鳴く)であれば「どこかで猫が鳴いているな」というニュアンスをもつ。また、生き物が何匹いるかを数える際には助数詞として、(4匹)と表現される。他にも、「手紙()」について表現する際は、(あえて日本語に訳せばであるが)、「(一般的な)もの」を示す類別詞である をつければ、「:手紙ひとつ」となるが、「平で薄いもの」を示す をつければ「:手紙一通」となる。世界の言語には、名詞が複数の種類に分類される名詞クラスというシステムをもつものが多い。このうちで最もよく知られるものが、ヨーロッパ諸言語の「性」である。類別詞と名詞クラスによる分類は似ているが、次のように大きな違いもある。とはいえ、歴史的には類別詞の使用が発展して名詞クラスに近くなることもあり、厳密に区別できない場合もある。特殊なものとして、アメリカの南部アサバスカ諸語(ナバホ語など)では、一部の動詞が主語または目的語の種類に応じて変化し(類別動詞)、これを表す接辞も類別詞と同じくClassifierと呼ばれる。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。