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愛しのアイリーン

『愛しのアイリーン』(いとしのアイリーン)は、新井英樹の漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、1995年19号より1996年42号まで連載された。農村の少子高齢化、嫁不足、外国人妻、後継者問題、といった社会問題に真っ正面から取り組んだ作品。特に、国際結婚が内包している種々の問題に対して丁寧に書かれている。終盤にかけては夫婦の愛情、母から子への愛情などにテーマが広がっていく。小学館(ビッグコミックス)から単行本全6巻、後に大都社より全2巻で復刊された。2011年に太田出版より新たに描き下ろしたエピローグ(16ページ)を加えた新装版が上下巻で復刊されている。新井英樹の初の連載作品であった『宮本から君へ』の講談社のモーニングでの連載終了後、ライバル誌である小学館のスピリッツに場を移して連載をスタートさせた。新井本人は「とりあえず」「読み切りのつもりで」仕事を受けたと語っている。当時のスピリッツはバブル崩壊後とはいえ陽気な誌面イメージがあり、それを否定することにモチベーションを感じていたという。そのため、スピリッツ誌上では異様な存在となった。新井自身の私生活では連載中に、入籍、妻の出産などがあり、そのことも作品に影響を与えた。作中で舞台は明記されていないが、小諸などがイメージされている。執筆に際して実際に国際結婚相談所のフィリピン現地での見合いツアーに密着取材を行った。農家を営む老齢の両親と暮らす宍戸岩男。まもなく42歳を迎えるが、いまだに独身である。一人息子を溺愛する母・ツルは、毎夜、一人寂しく自慰を行う岩男の姿を覗き見ており、なんとか嫁をもらえないものか心配をしている。見合い話を持ち出そうとはするが、岩男は頑として応じない。そのような折、同僚の吉岡愛子から、誕生日プレゼントとしてゴリラのぬいぐるみと手紙をもらう。岩男はすっかり舞い上がり、彼女への恋愛感情を抱くようになる。しかし、吉岡愛子はその清楚で穏やかな見た目とは裏腹に、男性関係が非常に乱れていることを同僚の斉藤から知らされる。自身にとっての最後の恋、そして結婚のチャンスを確信していた岩男は、我を見失うほど取り乱し暴走してしまう。そして岩男は思いを伝えるため、吉岡愛子の家へ行き告白をするが振られてしまう。このことがきっかけとなって、岩男は以前に社長からもちかけられた「フィリピン人との国際結婚」のことを思い出し、国際結婚斡旋会社を訪問、約300万円を費やし、フィリピン人のアイリーンと半ば自暴自棄に結婚を決める。当然、昔気質の母・ツルがそれを受け入れるわけもなく猛反対し、アイリーンに対し嫌悪と激しい怒りを示す。まともに口を聞かないばかりか暴力を振るい、猟銃を向けるなど殺意すら顕わにする。岩男は何とかアイリーンから好かれようと模索したり、ツルからも守ろうとはするが、女性の扱いに疎いためか、なかなかうまくいかない。また、ことあるごとに嫌がるアイリーンに性的関係を迫り続け、2人の気持ちも通じ合わない。そもそも言葉も通じず愛情もなく、なかば金で買ったような結婚関係もうまくいくはずがない。そのような中、外国人女性を相手に女衒を営んでいると名乗る塩崎・ホセの2人組が現れる。ツルに金を渡し、強引にアイリーンを連れ出そうとするが、岩男はそれを食い止めるため、2人を思わず猟銃で撃ち抜いてしまう。岩男とアイリーンは塩崎とホセを山中に隠し、家に帰る。取り返しのつかないことをしてしまった恐怖と不安を共有するようになったためか、岩男とアイリーンはその日を境に結ばれるようになる。一方、塩崎らの仲間から、岩男への嫌がらせが始まる。だんだんエスカレートしていく嫌がらせに、もともと気の小さい岩男は精神的に追い詰められていく。極度の不安からか次第に性欲も暴走を始め、アイリーンのみならず女性と見るや誰かれかまわず関係を求めるようになり、特に吉岡愛子とは何度も関係をもつようになっていく。毎日ビクビクしながら生きている岩男だが、この頃から日々、森に文字を刻み書き綴っていくようになっていた。ある日、文字を書いている途中に足を滑らせてしまった岩男は後頭部を強打、そのまま死亡する。岩男が死の際まで書き綴っていた文字、それは「アイリーン」であった。数日後、アイリーンが岩男を発見、死体を見たツルはあまりのショックで気が動転して木に頭を打ち、言語障害と下半身不随を患ってしまう。アイリーンから介護を受けつつも、すべてはアイリーンがもたらした災厄だと信じるツルは、寝込みのアイリーンに包丁を向ける。しかし、誤って岩男の死体に包丁を突き立ててしまう。このことを悔い、ツルは死を決意する。アイリーンに姥捨てを求め、半ば脅迫に近い状態で自分を山へ運ばせるツルだったが、アイリーンから家に帰るよう説得される。しかし帰路の途中、アイリーンの中に宿っている岩男の子供を感じ取りながら、ツルは死を迎える。5年後。アイリーンは別の男性と再婚していた。その腕の中にはその男性との間に出来た乳児がいる。そしてそこへ駆け寄ってきたもう一人の子供の姿があった。その子こそ、岩男とアイリーンの間に生まれた子供なのであった。

出典:wikipedia

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